先週金曜はギリシャの緊縮財政関連法案を巡ってギリシャの抵抗強く
楽観論の後退と週末リスクからのポジション調整でしょうか、リスクオフの展開。
世界の主要株価指数は全面安、私のユーロドルロングポジションもまたまた
値を削り苦しい局面に入ったかと思われましたが、
13日午前1時前に「緊縮財政法案」を賛成多数で可決。
今日は再びユーロが買い戻されております。
これで約150億ユーロのギリシャ第7弾支援や総額1300億ユーロの第2次支援を受ける
前提条件クリア、ということになりますので3月20日に予定されている145億ユーロの
ギリシャ国債の償還への懸念が後退したということですが、
それでも今週はまだ15日にEU財務省会合でこの支援の可否が審議される
という流れですので予断は許さないと思っておいたほうがいいでしょう。
だって緊縮財政関連法案に反対した全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の議員21人、
新民主主義党のサマラス党首は緊縮財政関連法案に反対した議員22人を除名する
混乱ぶりを露呈しており、ギリシャの財政再建努力への不信感は拭えないのですもの。
デモやゼネストも加熱しているようですし、やる気ないでしょ。。。。って皆思ってる。
ただ、デフォルトだけはなんとか避けたいとギリシャを延命させているだけなんですよね。
あまりに酷い混乱ではありますが、
ぎりぎりの可決でユーロ大暴落、株価崩落というような
ドラスティックなリスクオフ相場は回避されている格好ですけれど
ユーロが1.33ドル達成から頭が重いのもこうした懸念が渦巻いているからでしょうか。
いずれユーロは売りたいと思う中で、あえてユーロドルを買っているわけですが、
戻りもここまでか?!
いやいや、2月29日にECBが実施するLTRO(3年物流動性供給策)まで
ユーロはそう簡単に下げないと読んでいるんだよね、もう少し粘ろう。
それとも、もうこのネタはすっかり市場に織り込まれてしまったかしら・・・?
今日はこれといった大きなNEWSがなかったのですが、
あえて言えば先週末に発表された中国の1 月-貿易統計。
輸出・輸入ともに金融危機時以来の落ち込みでした。
中国からの需要の一段の低下を示唆していますが、
そういえばバルチック海運指数が異常な低迷を見せており、
(過剰に造船したためだという指摘もあるのですが)
中国の失速が欧州問題よりも懸念される日がやってくるのではないか、
という気がしないでもない。
おまけに1 月の人民元建て新規融資が市場予想を大幅に下回ったんですって。
IMFが中国は今年4%成長に落ち込む可能性がある(欧州危機の影響で)と
指摘していることも気がかりです。
それから何故かこのところ元気なポン様。
今週水曜15日には四半期に1度発表される英中銀インフレレポートが発表されます。
英国の金融政策は今月2月のMPCで、
500億ポンドの資産買い入れの増額が決定しています。
これでも尚ポンドが堅調。。。
エコノミストの大半は大きな見通しの修正はしないと予想しているようです。
前回11月時点では、
2012年の第4・四半期にインフレ率は中銀目標の2%を下回ると予想。
さらに、2013年と2014年を通してインフレ率は1.3%近辺で
推移するとの見通しを示しています。
つまり緩和的政策は維持されるだろうということで、
ポンドが強いという理由にはならないだろうと思うのですが、、、
つまり、ポンドもユーロと同じで売られ過ぎていたってことなんでしょうね。
私が今ユーロを買っているのとほぼ同じ理由でポンドも上がっているというわけか。
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