2012年3月1日木曜日

今夜注目されていたECBによるLTROは5295億3100万ユーロ。
5000億ユーロ程度と予想されていたので、じゃっかん多い。。。いや予想通り?
ちょっと判断に悩む数字でしたよね。市場はひとまずユーロ売りで反応しましたが
ドラスティックな動きとはならず、揉み合いが続くのかと思われました。

意外に相場を動かしたのはバーナンキさんの議会証言。

低金利の影響にFRBは注意を払っている」
「労働市場にポジティブな動きが見られる」
「長期のインフレ期待はインフレが抑制されることを示唆」
「2012年のGDPは、2011年後半のペースで成長しそうだ」
これまでのところ報道されているコメントからは
追加金融緩和の思惑が後退したと受け止められているようで、米株式市場は下落、
ドル買いとなっています。ダウは13040ドルから12911ドルまで下げました。

ユーロドルは1.3455ドル台近辺から1.3345ドル近辺まで100Pips程度下落。
オージードル、キウイドルも同じように大きく下落、ドル高の様相を呈しています。

ドル高ですからコモディティも素直に下落しています。
シルバーの下落がえげつないですが、ゴールド、プラチナ、原油と値を削っていますが、
この下落の流れが継続するのか、それともバーナンキ発言を受けた一時的な動きなのか、
この見極めが今後を占うポイントとなってきます。

注目は、ドル円はこれで急伸した、ということ。
80.35円近辺にあったのですが、81.20円近辺まで100Pips近く上昇、
円安が進行しています。クロス円もこれに引っ張られてあまり下落していません。

アメリカの金融緩和後退で、ドル安期待が後退⇒ドル高となっているのですが、
緩和しなくて済むというのは決して悪い状況ではないので、リスクオン相場を
崩す要因にはならない、という見方もできます。
緩和せざるをえなくてジャブジャブマネーでリスクオン!という流れよりも
景気が回復しているということですから腰が入った相場が継続するという
シナリオが立てられるわけです。

慎重なバーナンキさんにしては楽観的な議会証言だった、QE3期待は遠のいた、ということですが、
それでも、私がここからの視点として気がかりなのは
ダウ平均の13000ドル以上を買い上げるだけの好材料が出たわけではない、という点。
また、コモディティ市場にいたっては緩和マネーが更に加速して流入するという期待が後退したわけで、
実態(需給)を伴って買われていたわけではない銘柄についてはここから下落に転じる可能性が
高いという見方もできます。過剰流動性相場に待った!をかけるキッカケとなったとも言えるのではないか。

となると、これまでドル安 ユーロ高、豪ドル高、キウイ高だった相場も
大きく転換する可能性もゼロではないと思うのです。
まだ現時点では確信ではないのですが、このところユーロも豪ドルもキウイドルも
頭が重かったでしょ。これ以上買われる流れに入るにはもう一材料欲しいところなんですよ。
そこに米ドルの緩和見通し後退という材料が飛び込んでくると・・・・。
一度これまでのポジションを利食っておこうという動きが出るんじゃないか、という気がします。
コモディティも一度調整局面入りじゃないか、と。

ということで、帰宅してからユーロドルを1.3386ドルで売ってみました。
これは今のところ売ってからずっとプラスですが。

YMTVの大倉キャプテンとだいまんさんと食事をしている時に
ユーロ円を108.10円で指値売り注文を出したものは帰宅してみたら
見事にヒットしており、しかしここを突き抜けて、108.50円近くまで上げてますよ・・・・。

キャプテンがYMTVで火星の接近はユーロの底入れなどと私の大好物ネタを投入するから
その気になってしまった。放送中に売っていた方もいらっしゃいましたが、
ユーロドルは見事に下げてきましたね。
クロス円(ユーロ円)はドル円が主導しているのでちょっと難しい。
でも明日から3月です。決算、期末です。
利食いの玉も出るでしょうし、レパトリも出るでしょう。
ここからどんどん円安進行というシナリオは考えにくく、
一旦ドル円も80円割れの調整があると思っています。
今夜のドル円上昇は意外でしたけれど・・・バーナンキショックですね。

というわけで、ユーロドル、ユーロ円の売りはこのまま継続して保有してみます。
アストロジー的にもいいタイミングじゃないかと思うわよ。

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