チョッピーな値動きでどうもやる気が起きないマーケットです。
昨晩13日水曜のNY時間に米格付け会社ムーディーズは、
スペイン国債格付けを「A3」から「Baa3」へ3段階引き下げました。
これはジャンク債扱いより1ノッチだけ上にあるものの・・・という格付け水準。
見通しはネガティブ。
これを受けてスペイン10年債利回りは今夜には(14日)ユーロ導入後の最高水準
一時6.998%程度まで上昇しています。
もうこれ資金調達が不能だとされる7%水準とみていいでしょう。
要するにスペイン国債が大きく売られて利回りが上昇しているということですね。
イタリア国債の格付けは「A3」のまま据え置かれたのですが、
イタリア10年債利回りは6.30%付近で推移するなど影響を被っています。
スペインとイタリアはムーディーズの格付けでは3段階の差があるのですが
(イタリアは格下げ前のスペインと同じ格付けA3)
10年債利回りは0.60%程度の差しかないわけで(CDSでは50bp程度の開き)
ほとんど同じ扱い。スペインがだめならイタリアもダメだろうという市場の判断ってこと?
こうした流れの中で本日注目されていたのがイタリア国債入札ですが
無難に通過したことでひとまず安心感が広がっていますが、ひとまず、に過ぎませんね・・・。
そしてここ2日くらいの動きで気がかりなのがドイツ国債。
今日のフォレックスラジオではまつよしさんこと高山剛さんをゲストにお招きして
いろいろとお話しを伺ったのですが、
ドイツ国債が急速に売られていることを指摘されていました。
まつよしさんのWEBサイトにチャートがありますので御覧ください。
#investudy
http://mazyoshisystemlabo.tumblr.com/post/25053028257
今までなら、スペイン、ギリシャなどの国債が売られれば安全資産として
ドイツ国債(と米債と日本国債)が買われてきました。
特にユーロ圏域内ではドイツに資金がシフトしてきていたわけ。
ところがここ2日くらい、そのドイツもスペインと一緒に売られている・・・?!
これは17日のギリシャの再選挙を控えてポジション調整がなされているだけなのか?
もしやギリシャ再選挙の行方如何では(その余波で)
ドイツさえ危ないと連想されているのか?
現在のところこの動きが何を意味するのか見極めがつきませんが
留意しておきたい点ではあります。
米国債、日本国債も最も買われた瞬間からは売られ気味なので、
イベントリスクを嫌ったキャッシュ化の流れとみるのが
常識的ではあるのですが、ドイツ国債が最も売りが大きいんですよね。
それにしても今夜のダウ平均バク上げじゃない。
何なの一体・・・・。100ドル単位で上に下にと派手に動きますが、
方向が読めず手が出ません。
欧州情勢を見ると新規で買いたい地合いではないとので
ショートカバーかなんかじゃないかと思うのですが、それにしても。
再度売りを狙っていますが、まだ手を出すには早そう。
戻る時は13000ドル近くまで行っちゃいそうな感じがするのよね。
12800くらいからは売り上がってもいいんだけど・・・・ちょっと怖い。
米国サイドからの材料は
5月CPI米消費者物価指数は前月比▲0.3%市場予想▲0.2%下回ったほか、
前週分の新規失業保険申請件数も38万6000件と
市場予想平均の37万5000件程度より弱い結果に。
また1-3月期米経常収支も1373億ドルの赤字で
市場予想平均の1319億ドル程度の赤字よりも赤字額が大きくて、
予想より弱い米経済指標が相次いでおります。
ドル円が上値重いわけです。。。
79.16円くらいまで安値があったかな?79円は守っていますが。
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