2012年7月13日金曜日


日銀、追加緩和はやりませんでしたね。
ハナから期待はなかったので、それほど失望される内容ではなかったかと思いますが、、、。

国債などを買い入れる基金の規模は70兆円で据え置き。
直した。基金の総額は据え置いたのですが、短期オペの運用方法を一部変更。

固定金利オペの枠を従来の30兆円から25兆円へ5兆円減らし、
期間3カ月と6カ月の区分をなくして「期間6カ月以下」に統一。
5兆円の減額分は短期国債の買い入れに振り向けています。
これは現状、固定金利オペで6カ月物を中心に、借り入れの希望額が
予定額を下回る「札割れ」が相次いでいるための措置なのだとか。

つまり今回の日銀の発表は単純に「札割れ対策」でしかなかった・・・って印象。

ヘッドラインでは「短期国債買い入れ5兆円増額」となっていたようです。
発表直後ドル円急騰しましたよね。5兆円追加緩和なのか?!と
初動は色めき立って円売りが進行しました。株も上がりましたね。
ところがこの円安株高は一瞬ではげ落ちてしまいます。
固定金利オペを5兆円減額したため総額は相殺されちゃってる?!
ってことに気がついたわけです。
特に株式市場にとってはETF買い入れ額の増額など純粋な規模拡大が必要かと。

今日は韓国やブラジルも利下げを発表しており、ムード的にいえば
日本は緩和に後ろ向きだと捉えられかねない、世界的な金融緩和が続く中での
政策維持は円高を招くのでは・・・という見方も。
実際に先週7月5日0.75%に金利を引き下げたECBですが、同時に
中銀預金金利に相当する下限金利の預金ファシリティー金利をゼロとしたことで、
ECBに滞留していた資金の一部が日本の短期債マーケットに流入しているとの指摘もあります。

しかし、、、、
アメリカも追加緩和に後ろ向きなムードになっていますよねぇ。
昨晩発表されたFOMC議事録。
6月19-20日のFOMCでは、QE3導入の具体的な条件などは協議されなかったため、
7月31日-8月1日のFOMCでは、QE3はやらないだろうといムードになってきています。
せいぜい、低金利政策の時間軸(現状は2014年後半までですが・・・)
これをを延長するか否か、という点が注目される程度になるという予測が大勢。

つまり、日米が緩和に後ろ向きだということで
ドル円は動意に薄い展開になりそうですが、
ユーロ円などのクロス円での円高進行となるかなー

今日はオーストラリアの雇用統計で
就業者数が前月比▲2万7000人と、
市場予想を下回ったことでオージーが急落しています。
来月オーストラリアは利下げするとの思惑も広がっています。
明日は中国のGDPが発表されますが、この数字如何では更なる豪ドル売りもあるか?!
中国の景気後退もオーストラリアにはマイナスです。
豪ドル円の戻り売り、というのも面白いかもしれませんね。

それと、、、、
ユーロは買っちゃダメ。。。だと思う。はぁぁ。

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