2012年7月19日木曜日


いやー予想(妄想)は見事に外れました。
 
昨晩7/17のバーナンキFRB議長の半期金融政策報告議会証言。
ひょっとしたら市場の期待に応える・・・
つまり追加緩和を示唆するような発言があるんじゃないか、
と思っていましたが、QE3の文言はなし。
 
これを受けてマーケットは急落します。
ダウ平均、ユーロドル、原油、金・・・・
リスクアセットと呼ばれる銘柄、市場は緩和が期待できないと
いうことから下落となったのですが、
ところがところが!
その後急速に切り返して結局行って来い。
 
その後、バーナンキ議長の声明の中に、
仮に追加の金融緩和を実施する場合は
「米国債とMBSの買い入れ」「連銀貸出の利用」
「対話手段の利用」「準備預金への付利引き下げの可能性」の
4点を挙げたことから、金融緩和への期待が再び高まったのです。
 
特にマーケットが注目したのが「準備預金への付利引き下げ」
これはECBが実施した政策ですね。
先週の日銀の金融政策決定会合の時に
日銀もいずれこれをやるんじゃないか、との思惑も出た政策。
日米はまだ実施していませんが、
これを実施すれば、中央銀行にお金を置いておくより
もっと効率のいいところにお金が回るという思惑から
景気浮揚に繋がるとの連想が働くとみられ、これが刺激となった、
という解説もありますね。
この緩和策への言及で、ダウと原油が急速に回復。
ユーロも買い戻されました。
 
つまり、バーナンキ氏が緩和への市場の期待に応えるんじゃないか、
という予想は外れたものの、結果的にはまだ追加緩和の可能性は
残る(繋がった)という結論で、相場が崩れることはなかった。
イベント結果の予想外すも、結果まだ株、ユーロなどの上昇の
可能性は残り、結論が外れたとはまだ言えない相場。
まだ売相場に転換したとは言えず、積極的に売ることは危険ですね。
リスクアセット、資源国通貨のオージードルが高値を
更新していますもの。
 
そして今週から水星の逆行が始まっており、トレンドは出にくい
環境になっています。実際、昨日のジェットコースターのような
乱高下の後、今日も上へ下へと方向が見極めにくく、
大きなトレンドが出るのはまだ先へと先送りされた印象ですね。
今の時期は高くなったら売って、安くなったら買う
逆張りスタンスで薄利で利食ってしまうのが良いんじゃないかな。
 
ただし、ドル円は下値を切り下げてきているのが気になります。
円については先週の日銀の金融政策決定会合で市場の期待に応えず
緩和がなかった、という事がジワジワと影響してきて
円高が進んでいくのかもしれません。
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