2012年7月24日火曜日


夏休みに入ろうという頃に、マーケットリスクオフ再燃です。

23日月曜、ドル円相場が再び77円台へ、
ユーロ円は94円台11年8ヶ月ぶりの安値へと下落。
ユーロドルも 1.20台まで下落、
日経平均も8508円とほぼ1ヶ月半ぶりの安値へと沈みました。

キッカケはまたしても欧州。
先週はバーナンキ半期議会証言などに注目が集まっていて
欧州よりも米国に関心がシフトしていましたが、
欧州が話題にならなかったというだけで
全くもってこれらの火種が沈静化したわけではないことを
改めて思い知らされました。

先週末、スペインのバレンシア州が債務を返済するため中央政府の支援を要請。
5月にカタルーニャ州が中央政府に支援要請をしたことで
リスクオフ(売り)に傾いたことは記憶にあたらしいのですが、
今回は他にもスペイン南東部のムルシア州も
中央政府へ支援要請の可 能性を検討していると報じられています。

スペインの問題ってこれまでバンキアなど銀行の破綻リスクが
取り沙汰されて懸念事項だった印象ですけれど、、、。
実際先週末20日、EUは財務相による電話会合で
スペインの銀行救済に向けた最大1千億ユーロ(約10兆円)に上る
金融支援について最終決定しています。
にもかかわらず・・・・です。

今度は地方財政がダメダメだってことで
スペインの10年債利回りは先週末に一時7.317%と、ユーロ導入後の最高水準を更新。
ユーロ主 導で売相場となり、ドル高、円高のリスクオフ相場が鮮明となって来ました。
スペインはこれら地方の支援要請に応えられるでしょうか?
・・・・無理っぽい(ただの感想)

またECBが7月25日より『ギリシャ国債と同国政府が保証する資産』を
担保対象から除外すると発表しています。
これは アテネを訪問しているトロイカ調査団の調査が終了した後に
彼らの見解を聞き、改めて判断が正しいかどうかを検討するそうですが、、、。

ドイツのシュピーゲル誌はIMFがEUのトップに対し、
ギリシャ支 援を停止する旨を通告した模様だと報道しています。
こうした流れを受けて欧州ではギリシャデフォルトとEU離脱は避けられないだろう
という見 方が広がっている模様。

さらに今日、スペイン証券取引委員会がすべての株式を対象に
3か月の空売り禁止措置を発表しました。
イタリアも同様の発表をしています。
金融と保険セクター株のみで5日間に限定での空売り禁止。
問題となっているスペインの株を売って儲けられないとなると
短期筋は外為市場でユーロを売って来る可能性があるってことじゃない??

ギリシャだけでなくキプロス、ポルトガルがEUを離脱する可能性があることを
ファンド勢は見込んでいる、という話をとある専門家から聞きました。
あるいは米国はドル高にして株価を支えようとしている、とも。

つまり、ユーロはやはり買ってはいけない。
考えてみればまだ史上最安値をつけていないんです。
これだけの危機なのに。
ユーロ円の94円台なんて値頃で買いたくなるんですけれど、
ショートカバーの上昇で数円上があっても、その高値は再度売りでしょう。

今日はドル円77.98円で指値しておいたのがヒット。
これを78.35円で手仕舞いました。
あまり上があるようには思えなくて・・・。
これが2番底となって大きく戻る可能性も捨て切れませんが
欧州の問題を考えれば、再度円高の局面を考慮しておいたほうが賢明かと。
ユーロ安、ドル高、円高の相場が続きそうです。

ダウも12755で売っていたのですが、12606ドルで買戻ました。
ダウはまだレンジです。崩落チャートではありません。
また上がったら売るかもしれませんが。。。
ダウを上げさせたい力が働いているようで、ちょっと怖いですね。

結局現在はノーポジションとなりました。
ユーロを素直に売っていれば、、、というわかりやすい相場なのですが
そういうのって後になって気がつくのよね。
ユーロオージーとかユーロドル、戻り高値を再度売る戦略で行きたいと思っています。

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