2012年7月31日火曜日


先週ユーロショートを踏みあげられて損切りましたが
ここからどうしましょうか。

今週は2日木曜にECB理事会が控えています。

先週26日ECBドラギ総裁は「ECBは、ユーロを守るために何でも行う用意がある。
私を信じて欲しい」と述べており、LTRO第3弾、
あるいはSMP:証券市場プログラムの再開、
追加利下げなどを打ち出すのではないか、と期待されています。

ユーロにおける緩和策ですので
中長期的にはユーロの下落要因なのですが、
それでもギリシャのEU離脱、スペイン国債利回り7%台といった直近の
危機的状況から救われるとなれば、ユーロは買い戻される
ものと予想されます。

先週ユーロが急騰したのはノボトニーさんのESMに銀行免許を、発言と
このドラギさんの「私を信用しろ」発言が背景にはるのですから、
これだけの市場の期待を裏切ることとなればユーロは再下落と
なってしまいます。それってちょっと考えにくいわよね。

だからECBに向けては救済策期待からユーロの買い戻しが優勢で
ユーロの押し目買いでいいと思うのですが、
難しいのは今週のイベントが欧州だけではないということ。

前日1日(水)FOMC,そして3日(金)米7月雇用統計が発表されるんです。
米国サイドからのニュースにも注意が必要でしょ。。。。

今回のFOMCでQE3、とまでの期待はないのですが(一部にそういう見方もあるけど)
9月のFOMCでは追加緩和に踏み切る、との予測が大勢となってきており、
バーナンキ議長がどんな声明を出すか、そしてその声明で
市場の期待をつなぐことができるかどうかに注目です。
おそらく、こちらも市場の期待を裏切るということは考えにくく、
(大統領選挙も近いですし、バーナンキ氏はQE3という言葉は使わなくとも、
これまでも一貫して追加緩和の用意がある旨の発言を変えてはいません)
あまり心配していないのですが、雇用統計、こればかりは
市場との対話が難しい材料。実体経済を現すものとして額面通りに
受け止めるしかなく、この内容によってはまた相場は乱高下しそう・・・。

でも、全ての材料をこなすのを待っていても仕方がないので、
ECBがユーロの買い戻しに繋がる方向でのシナリオを想定して
本日ユーロを1.2238㌦で買ってみました。

それと、原油を90ドル台でコツコツ売っています。
コーンの買いを再度狙っているのですが、押し目待ちに押し目なし。
8㌦突破の今はとても怖くて買えません。

原油相場も、FOMCで緩和期待が繋がれば一度上がるかもしれませんが、
需給要因からはとても90㌦台にいる相場ではなく、
こちらは完全に個別の需給での売りです。
金融要因からはリスクオン相場が来そうなのですが、
100㌦近くまではコツコツ売り上がっても問題無い程度の
レバレッジで90ドル台での売りポジを構築していく戦略です。

CRBインデックスを見るとなんとなくアイランドリバーサルトップの
ような形状に見え、300Pを回復できないようなら、
コモディティ相場は再下落しそうなイメージなんです。。。

緩和があっても買われるのは商品ではなく、株価なのかな・・?

ユーロも大底をつけたとはまだ考えておらず、
一旦スケールの大きい戻り相場に入る、という程度に考えています。
ダウ13000㌦回復もオドロキですが、一旦は米株が14000を目指すような
不自然なリスクテイク相場が演じられ、その後全てが急落していく、
というイメージでいるのですが、どうなることやら。

焦点:ユーロ圏は9月が正念場、ギリシャ債務交渉やスペイン支援
http://jp.reuters.com/article/jp_eurocrisis/idJPTYE86T03320120730

例年8月は相場の急落が警戒されていますが、今年は逆で8月高の
9月(もしくは10月)急落パターンかな。

ユーロドルコスト割れでは潔く撤退するつもりでおります。
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