2012年9月5日水曜日



なんかねー昨晩のユーロの上昇はリークだった話ですが。

昨晩は欧州議会の経済金融委員会でECBドラギ総裁が
「償還期限が3年までの国債購入はEUの規則に抵触しない」
と発言して、ということが伝わってユーロが急伸する局面がありました。

これはSMP第2弾と言われる国債購入プログラムに関してですが、
1年とか短いものだけでなく3年という数字が出てきた、ということで
かなり具体的に話し合われている、落とし所がついているものだ、
という風に市場に受け止められたというわけですが、

しかし。

この会議、実は非公開会合だったんですよね。
ドラギ総裁の発言が漏れたのは情報のリークだとして
欧州議会はECBの信頼を裏切ったとの指摘も出ているようです。

何はともあれ今週のECB理事会にはかなり期待が高まっていますので
こうした具体的な国債購入プログラムが発表されないと
失望されることとなるかと思いますが、
この期に及んで何も出さないということはないと思うわ・・・。


「仮に何か出ても材料出尽くしでユーロはやはり売られるんじゃないの?!
だって目先の信用が回復されても抜本的な解決じゃないし、
ユーロに買い材料はないでしょう。」

という見方もあるかと思いますが、
そこはそれ、アメリカの方のQE3への思惑もあるものですから、
ユーロは売られにくい環境なんですよ。

アメリカが緩和に踏み切れば、ドル安になるでしょ。量的緩和だし。
でも欧州の緩和は「信用緩和」
つまり、むしろ安心感からユーロは買われるわけ。

となると、ECB,、雇用統計とイベントこなしてFOMC、
どちらも現在の市場の期待と思惑どおりの結果となれば
ユーロ高ドル安となるってシナリオ。
ってのはマーケットの語り部、雨夜さんに整理して教えてもらったの。

どうやら
FOMC議事録でのサプライズ(あんなに緩和について話あってたのか)
ジャクソンホールでのバーナンキ議長が執拗なまでに
労働市場、雇用について懸念を示していたことなどから
市場はQE3があるものとして動き始めているようです。
なんで雇用を懸念しているとQE3なわけ?!って疑問もあるかと思いますが。

どうもね、今回の雇用統計、NFPだけじゃなくて
失業率にも高い注目が集まりそうなんですって。

確かに今の株価をみても伝家の宝刀を抜いちゃって
いいような環境には見えませんよね。
指標も悪くないのも出てきているし。
でも、当局は財政の崖に向けてのヘッジもそうですが、
緩和をしないと駄目だというような何かを懸念している節があるようなんです。

失業率8%台ってのはかなり高いワケで、
緩和する際に国民に説明がしやすい、わかりやすいんだそうです。
確かにNFPはブレるし、わかりにくい。

リーマンの前の失業率は6%台。ここと比較するとイライラするほどに
回復は遅い、、、ってこれバーナンキさんの表現ね(笑)
バーナンキさんは繰り返し労働環境、雇用に言及してる。

つまり、失業率が今回も8%台で悪けりゃ、
そしてNFPが10万人に届かなきゃ
QE3はある、と見るのが現在の市場のコンセンサス。

この環境ではQE3はない、と解説する向きも多いですが、
議事録、ジャクソンホールとこなしてきてもドル安であること、
ユーロが買い戻され続けていることの背景にはこんな
予測があるようですので、覚えておいて下さいね。

でも私、今日ユーロドル手仕舞っちゃった。
1.2302ドルから育ててきましたが、1.26から上が重すぎなので
今夜1.2580で一旦撤退。
 1.25割れで再度買い参入したいと思っていますが・・・。

そして昨日手仕舞っちゃったオージードル。
今日はオーストラリアの政策金利が据え置かれたことで
買い戻しがはいり、1.0285くらいまで上がったのですが、、、行ってこい。

私、1.029で売り指値していたんです。
1・027ドルではちょっと戻りの勢いがあって怖くて注文外しちゃって、
その上で待っていたら、、、到達できずに再下落。

あーーー。売りそびれたーーーー。

というわけで、今夜はノーポジションとなってしまいました。

ユーロの押し目買い、オージーの戻り売りの機会を再度探ります。

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