2012年11月10日土曜日


酷い相場になっていますね・・・・

大統領選挙までは株価は支えられるのでは~なんて
穿った見方もありましたけれど、
ホントにそうだったんじゃないのかって思ってしまうわ。

米株が冴えません。
大統領選挙は関係ないと思いますが、
でも選挙が終わって、すぐさま市場の焦点が
「財政の崖」にシフトしたことで手仕舞いが起こっていると
するなら、やはり大統領選は関係があった、
(通過までは財政の崖リスクを囃さなかった)
と見ることもできるか。

それが証拠に、米株が弱くても金が買われているんですよね。
昨年8月でしたっけ、債務上限問題があった時、
下院がまさかの否決で市場は大荒れ、
米国債の格下げにまで問題が拡大したのですが、
この時金は怒涛の買いで1900ドル台まで上がったんです。
リスク回避で逃げた資金は無国籍通貨の金へ~。

これと同じことが起こる可能性があるってこと。
だから2ヶ月連続雇用統計が良くて調整が続いていた金が
(1700ドルを割れて、200SMAギリギリまで売られました)
再び上がってきたってことだと思います。

あるいはオバマ米大統領の再選を受けて、ボルカー・ルールや
金融規制改革法による投資環境の悪化を懸念しているのかも。
米系ヘッジファンドによる手仕舞いが下落の背景にあるとも
指摘されています。ヘッジファンドの解約45日前告知ルールというのが
ありますので、11月15日(年末から逆算して45日該当日)に向けた
手仕舞いが起こっているということかもしれません。

そんな中でもソロスファンドは金を買っている?!
なんて噂が市場関係者の今日のHOTな話題でした。
http://blog.radionikkei.jp/trend/date/20121109/
 
全般リスクオフムード濃厚となるなか、せっかくトレンドが
でき始めていたドル円相場にも黄色信号。
リスクオフだと円高となります。
リスクオンだとドルキャリーが起こり円安。
今、このドルキャリーの巻き返しが起こっている模様。

火曜に80.16円でロングしたドル円のポジションは
80円割れたところでロスカット。
損切りとなりました。。。。

欧州問題も再燃の兆候。
スペイン国債利回りが今夜は上がっています。

今夜、ギリシャ議会が2013年の予算案を通過するかどうかって
とっても大事なポイント。
ギリシャ副財務相は「ギリシャの現金準備はほぼ枯渇している」と
話ており、これが可決されないとデフォルト・・・?!

可決されれば週末12日のユーロ圏財務相会合で、
第2次金融支援(1300億ユーロ)の11月分の融資(315億ユーロ)が
承認される見通しですが、難航しそうな予感。
だってギリシャ裁判所がEU、IMFが提案している年金受給額削減や、
退職年齢の引き上げ案に対しては違憲の可能性との
判断を示しているって話で、違憲だという認識のものを通すでしょうか・・・
というリスク。

でもね、今日ユーロの新紙幣が発表されましたよね。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MD74R36JIJWS01.html

ギリシャ神話の「エウロパ」の肖像の透かしが入り、
左上にはドラギ欧州中銀総裁のサインがある新紙幣。

表向きは偽造対策の強化ですけれど、
裏読みすれば、ギリシャはユーロから離脱させないっていう
メッセージだという指摘もあって面白い。
だとすれば、それほどギリシャギリシャで売り込むことも
ないかと思いますが、それでも、目先のイベントリスクで
乱高下ってのはありますので週末はユーロの波乱に注意が必要かな。
しかしユーロも下がってきちゃったわよね。
上をみていたんだけどなぁ。

しかも、ドイツもこのところ元気がない。
独経済技術省が
「独経済成長率は2012年10-12月期から2013年1-3月期にかけて
著しく低下する恐れがある」との見解を示しています。

ドル円ロングに失敗して、シナリオ練り直し中です・・・
週末ですし今夜はノーポジションで終わりますが、
やはり来週からは米株睨みでのシナリオ構築がいいかな。
反発なら再度ドル円ロング、続落なら戻り売りです。

では良い週末を。
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