2013年1月22日火曜日


意外と早い時間に出ましたね。
12時50分くらいだったでしょうか。

1月21~22日の日銀金融政策決定会合で、日銀は
2%の物価上昇率目標の導入を決めました。
15年5月以来9年8ヶ月ぶりの2会合連続の金融緩和。
注目されていた「無期限」の言葉も採用されていましたね。

物価目標を達成することなどを柱とし、
デフレ脱却や円高是正を政府と日銀が申し合わせる
共同声明も賛成多数で決定。

追加緩和策としては
現行の金融緩和手法を来年2014年初めから変更。
(2013年末まで資産買入れ等基金を101兆円まで増加させた後)
「毎月長期国債2兆円、国庫短期証券10兆円、総額で13兆円程度を
 期限を定めず買い入れる無制限緩和」の手法を採用します。
これが「オープンエンド方式」と呼ばれるものです。

発表直後、ドル円相場は90.12銭まで急伸しました。
ヘッドラインでインフレ目標2%導入と無制限の文言を見ての
初動の反応としては妥当なところでしょう。
だって、いよいよ具体的にアベノミクスが
動き出すわけで、これまでの期待だけで上がってきた相場では
なくなるわけですから。

しかし、その後一転急落して、ジリジリ値を切り下げています。
何故でしょうか。

中味を吟味すると、期待ほどには大胆な金融緩和ではない?!
いろいろと調べていくと、この下落の背景には以下の点が挙げられているようです。

①資産買入れの積み増しが無かったことが若干失望感を招いている
②無期限緩和ですが、日銀の試算によると2014年の1年間で増加が見込まれる基金の額は
 10兆円程度だそうです。
 2013年末に101兆円まで増やす基金が
 2014年末時点で111兆円程度までしか増えないってこと?!

 これがどういうことかというと、
 月間13兆円の買い入れのうち大部分は満期が来た分の「再投資」
 基金増額のペースは、ひと月にならすと1兆円以下。
 要するにロールオーバーってことね。

…これで、物価上昇目標2%が達成できるの?!

って見方がじわじわ広がっているのかもしれません。

それに、日銀による正式な言葉では
「物価上昇目標」ではなく、「物価安定の目標」なんですよね。
このニュアンスの違いが何を意味しているかはよくわかりませんが…。

今日は日銀の発表があった時間には外出していたのですが、
実は午前中に一端ドル円相場が円高瞬間急落したんですよね。
直ぐに持ち直したのですが、
「麻生太郎財務相政府・日銀の連携強化について、
 きょう中に共同文書をまとめ公表したいと述べた。」
「決定会合では意見が分かれる可能性」
というニュースが原因だったみたいですが、
今更会合が揉めそうって話ですから、びっくりして逃げた向きもあったようです。

この報道を見て、
これはおそらく市場の期待以上のものは出ない、と思った私は
外出前に、ポンド円を142.25円、
昨日から今日にかけての15分足でのレンジ上限あたりに売り注文を出して置いたのです。

この戦略は見事にヒットしました。
正確には142.76円まで高値があったので、50銭くらいは瞬間やられちゃったのですが、
損切りは143円台に広めに置いておきました。ぶれる可能性は充分あったので。

夕方一時帰宅後、141.11円で利食い、これを再び141.58円でショートしています。
ドル円、ユーロ円より、ポンド円のチャートが弱いんですよね。
ドル円はまだトレンドが崩れたチャートになっていなかったので避けました。
しかし、この流れをみると、
ドル円もちょっと調整局面入りするんじゃないか、と思います。
既に88円台に入ってます。

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