2013年1月7日月曜日


雇用統計発表の前日3日に
87円前半でウロウロしている時にブログを書いて
4日のマーケットはご祝儀で株高、ドル円上昇かなぁ、
なんて書いていましたが、
ほんと、素直に買っときゃ良かったって流れですよね。
ここんとこずっとそう(笑)

大発会は幸先の良いスタート。
日経平均株価は終値比292円93銭高
1万0688円11銭。11年ぶりの上昇幅。
ドル円相場も流れに乗って88円台。

雇用統計、良ければ今夜にも90円・・・?!
という勢いでしたが、ADPが良かったからでしょうか、
数字自体はそれほど悪いわけじゃないのですが
ドル円クロス円は一時急落となりました。

非農業部門雇用者数は15.5万人(予想15万人)
失業率 7.8% (予想7.7%)
12月分の米雇用統計、内容的にはちょっと期待より悪かった?
ドル円相場、発表後は急落(円高)になる瞬間があったのですが、
大方値を戻した水準、88円台で先週末はNYクローズとなりました。

というのも失業率こそ悪化しているように見えますが、
中味を吟味すると、失業率を算出する際の分母となる
労働人口が前月から19.2万人増加しているのです。
(労働参加率は前月と変わらずの63.6%)

失業者自体は16.4万人増加ですが、、、、、
就業者は2.8万人増加、
非労働力人口は1.6万人減少。

つまり、労働市場に再参入する人が増加していることが
読み取れます。
表面的に失業率が0.1ポイント悪化したという部分だけを
クローズアップすれば、このままドル円売りで
円高にかけてもいいのですが、総合的に見ると、
ドル円を売る内容ではないのですよね。

そして先週最もインパクトがあったのは
雇用統計よりむしろFOMC議事録でした。

昨年12月11-12日開催のFOMC議事録。
複数(の委員)が、バランスシートの規模への懸念を示し、
2013年末より相当前に買い入れペースを緩めるか、
停止することが恐らく適当と考えた」と指摘していたことが明らかに。

えーこの間QE3実施したばかりなのに。。。
もう出口へ言及し始めた委員が出てきたとは( ̄□ ̄;)!

議事録からタカ派のトーンがうかがえたとして、
ドルが買われたのです。
引き締め=ドル安終了の思惑ということです。

つまり、ドル円相場には
アベノミクスによる円安と
米国の早期引き締め観測によるドル買いとの
両輪からの上昇材料が揃ったということ。

議事録が出たのが3日深夜。
雇用統計が出たのが4日夜。
雇用統計発表後一瞬ひるんだものの
再上昇の兆しを見せているドル円ですが、
値ごろ売りは大変危険な状況となってきました。
アベノミクスへの期待が剥がれてきても
米国景気回復による引き締め観測が今後の
柱となってドル円相場を牽引していく可能性が出てきました。

90円なんてもう目前です。
年内100円も案外早いかもしれません・・・。

しかし、これは現在の状況。
思わぬところから思わぬ材料が飛び出して
急落のリスクを孕んだ相場展開だと思っています。

意外にイタリアあたりが波乱のトリガーじゃないなぁ・・。
でもそれは、そういう材料が出てからの話。

今はそんな妄想だけでドル円を売ってはダメね。
素直に乗るしかないのです。

今週はチャンスがあればドル円、クロス円を拾って、
このバブルに乗るしかないでしょう。
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