2013年1月31日木曜日


昨日の注目はFOMCだとばかり思っていたけれど、
リスクはむしろ米国の10~12月期GDP速報値でしたね。

市場予想は+1%成長というもので、まさかマイナスになるとは。
GDPに警戒がなかった分、マイナスの数字にはショックがあったようです。

前期7-9月期は+3.2%ですので、マイナス0.1%は急減速。

これを受けてドル円相場は91.25円付近から
90.84-87円まで急落しています。
反面、金市場が急騰したのが面白い動きで、
これはこのところリスクマネーがドル建ての金市場から
株式市場に流出していたものが、見直された動きです。
12月のFOMC議事録で早期の出口戦略の可能性が意識されて
金価格はさえない動きが続いていたのですが、
このGDP速報値をみて、緩和が長引く=ドル安継続=金高という
連想が広がったのでしょうね。

ただし。

このGDP速報値、中身を精査しますと
国防支出の大幅減少など政府支出の減少(前期比マイナス6.6%)が背景です。

GDPの7割を占める個人消費は+2.2%の伸びでした。
住宅関連投資は+15.3%ととてもよく、
だから米株がそれほど売られなかった、ということでしょう。

ドル円相場も長い下ひげを付けましたが、急速に元の値位置へと戻りました。

その後発表されたFOMCの政策は
毎月850億ドルの債券を購入していく方針をあらためて示したということで
大きな変更はなかったのですが、声明で景気認識を
「緩やかなペースで拡大」から「天候などの影響で拡大が小休止した」に引き下げたことが
QEの早期解除観測の後退につながったという側面はあるのかもしれません。


週末の雇用統計を控えて注目されるADO雇用統計は
+19万2000人、市場予想+16万5000人程度上回りました。
週末の雇用統計もいい数字になるでしょうか。

注目はFRBが早期緩和解除に踏み切るかどうか、ってとこにシフトしており、
昨年までのQE3をやるかやらないか、という緩和催促とは逆転している、
ということです。それほど米国経済の回復がしっかりとしてきている
(と市場は認識している)わけですが、
雇用統計が良ければ早期緩和解除観測が高まりドル建て金などは売られるという展開でしょう。
ドルは買われますね。ドル円も上昇です。
反面、雇用統計が悪ければドルは一時的に売られるでしょうし、金が買われますが、
株式市場などは、緩和が長期化すると思えば売る局面ではなく、
ダウは指標が弱いのに上がってしまう、なんてことにもなるような気がします。

ポジションはまだなし。
下がったら買うつもりでいたのに、
なかなか買えずにおらいます。
今日あたりの安いところは拾ってみようかな。。。

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