2013年2月12日火曜日

どうも連休明けの今週はドル円の上昇一服を予想する向きが多かった印象。

理由としては

■リーマン急落前のドル円の高値124円から
昨年10月のドル円の戦後史上最安値75.56円をフィボナッチリトレースメントすると、
38.2%が94円台であること。
(94円台は先週の急伸で達成していますね)

■G20控えて円安への牽制があることを睨んでの見込んでのポジション調整の可能性。

■ドル円とサイクルをほぼ同じくして11月起点に上昇してきたユーロドル相場が
 これまでの調整局面では250PIPS程度の下落だったものが、今回は350PIPS程度の
 大幅下落となっており、チャート的に上昇トレンドの終焉の可能性を指摘した
 見方。

などなど、調整入りの予想の背景には、それぞれ納得させられるのですが、
連休明けの東京オープンから弱気材料を蹴散らして新高値を取りに行く
上昇スタート。何も無ければ調整長引きそうなイメージもあったのですが、
またしても、「要人発言」です。

先週から要人発言に相場が振り回されています。
先週週明けも調整大きくなりそうなムードだったのですが、

■5日(火)白川さん前倒し辞任を表明 で日経、ドル円の怒涛の上昇に。

ところが、

■7日(木)ドラギECB総裁の
「為替レートは成長と物価安定にとって重要。
上昇が続くかを見極める必要がある」と発言、
ユーロ高の進行に対する懸念の表明と捉えられユーロ急落。
これに連れてドル円、クロス円も下落。

おまけに

■8日(金)麻生財務相が「我々が意図しないくらいに~」
といった表現でこのところの急速な円安に言及したことで
日本当局のスタンスが変わったのでは?という見方も一部に出てきた。

これでさらに円高へ。
これまでのアベノミクス相場に深押しあるかも~なムードも。

ところがところが、連休中になんと海外から
支援発言が出て来ました。

■11日(火)1:00頃
ドイツ連銀:バイトマン総裁が
「ユーロは過大評価されていな。政治的に誘導された通貨安が
持続的な競争力の向上に通常つながらないことは、
過去の経験が示している」とユーロ高容認とも言える発言をし
ユーロが上昇。

さらに

■11日(火)米財務次官ブレーナード氏、
「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持」と発言。

これが効いたわね、昨日ダウは小幅安で取引終了しているのに
日経平均は200円を超える大幅上昇となりました。
勿論ドル円相場も94円台乗せ。

行くとこまで来ちゃった相場だと見れば、要人発言キッカケに
ドドドーッと崩れてもおかしくないですが、
意外に下では買いも旺盛な印象で、大きく崩れません。
むしろ、プラスの材料を見つければ、下落より大きな幅で
巻き返して上げちゃうという、やはり上昇トレンドは継続
しているんだなーという印象ですね。

昨日の夜に、ドル円、ユーロ円などクロス円が上昇する局面があって
そこでユーロ円を124.99円でエイヤッと飛び乗ったのですが、
気がかりは、今日は寄り付きが一番高い印象で、
その後は上昇幅を削る展開なこと。
125.50を割り込むようなら粘らず手仕舞っちゃおうと思っています。

今夜はオバマ大統領の一般教書演説。
(今夜じゃなくて明日13日お昼頃みたいなので訂正)
大統領が連邦議会両院の議員を対象に年初に行う演説ですが、
主要な政治的課題を説明する一種の施政方針を示す重要なものです。
「輸出倍増計画」を明確にしてからはドル安が進行したことを
考えると、中長期的には為替市場にも影響がある材料として
注目しておきたいとイベントだと思います。

http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYE91A01N20130211

今回オバマ大統領は、
景気刺激策を示し、インフラ、製造業、クリーンエネルギー、
教育分野への投資を提案する方針のようです。

新たな歳出増加となるんでしょうか。
クリーンエネルギー?シェールについてはどうなんだろう。

通貨政策への思惑が広がればそちらにブレる可能性も。
個人的にはドル高に振れる材料とされるんじゃないかなーと
ふわっと考えています。あ、ポジショントークね

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(笑)

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