2013年3月10日日曜日


なんなのさーユーロドル。

1時間とか15分とかのチャートを見るとどうしても
余分な上昇と下落でポコンと山が出来てるわ。
日足で見れば一目の雲の下での攻防による鯨幕で
レンジってことですが、ユーロドルを水曜に売って持っていた私は
結局金曜に急落するのに、なぜECB理事会の木曜に急伸したのかーって
悔しい思いがいっぱいですよ・・・。
だって木曜にユーロドルショートはコストで撤退させられてるの。
金曜の雇用統計の後の下落は取れてません。

これが水星の逆行(メリマン氏のアストロロジー)なのね。。。

悔しいから雇用統計の後の自律反発局面の
1.3009で再度売りなおしています。
ほぼ同レベルでNYクローズとなっていますが、
その後に出ましたね。イタリア国債の格下げ。

※イタリア「BBBプラス」に格下げ、選挙後の不透明感一因=フィッチ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE92701E20130308

これで月曜に少しはユーロドル下落となるかしら…。
というのもS&Pは昨年1月にS&P「BBB+」と同等に
ムーディーズも昨年7月に「Baa2」に引き下げしています。
いまさらフィッチが同等レベルに引き下げしたからとて
あまり驚きではないので、過度な期待はしていません。。。

ちなみに「BBBプラス」は上から8番目の格付け。
あと3段階下がると「投機的」とされる水準です。
格付け見通しも、さらに格下げの可能性がある「ネガティブ」ですから
今後の格下げの可能性は十分にあるのですが。

※一応今回3月のECB理事会も振り返りメモしておきます。
 
金利は据え置きもドラギ声明でユーロ上昇。
「経済は2013年中に徐々に回復する見通し」
「経済活動は2013年上期に安定するとデータが示唆している」
などと比較的楽観発言だったことがユーロ買いにつながったか?
それほどインパクトのある発言でもなかった印象でしたけれども…

ドル円は雇用統計の後 96円台まで上昇ありました。
見事にイタリア総選挙の下落前の高値を更新!
ここ数年の未踏の領域に入りました。

2月の雇用統計ではNFP(雇用者増加数)が23万6000人!!
なんと20万人超え!!
予想コンセンサスは15~18万人くらいでしたので
相当なポジティブサプライズ。
失業率も7.7%に低下し、2008年12月以来の低水準へ改善。

木曜のフォレックスラジオで大倉キャプテンが
「ドル円がじりじり上昇しているのは雇用統計がいいってことを
織り込み始めたんじゃないの?凄いいい数字が出るぜ~」的な
ポジショントークを展開していましたが、まさにその通りとなりました。
なんでわかるの。一部には水曜に出たADP雇用統計が良かったので
相場はいい方に織り込み出したけれど、もし悪い数字が出たら
この相場崩れるかも~的予想もありましたが、杞憂に終わりました。

ダウ工業株30種平均が8日まで4日連続で過去最高値を更新し
週間で2%もの上昇です。こりゃ15000ドルまで行っちゃうなΣ(゚Д゚*)

注目すべきは「これほどいい数字が出たのに、相場が下げなかったこと」
あまりに雇用回復の勢いが強すぎると、量的金融緩和策の早期解除観測が
強まるという思惑から、逆に相場が崩れる可能性だってあるわけです。

しかし、相場は崩れず、金なども瞬間崩れたものの
(金こそ引き締め観測に超敏感で売られやすい銘柄)
結局行って来いで結果的にはそれほど下げませんでした。

これが何を意味しているのか~。

一説には 米株は金融相場から業績相場へとシフトしたとの見方があります。
もう金融相場(ばらまき)による資産効果にたよらなくても
企業がしっかりとした利益を出せる体質へと移ったことからの
株買いが始まっている、、、ということです。
これがホントにそうなのかどうかは私には判断しかねますが、
まあ、景気指標もいいものがそろってきていますし、
緩和マネーが支えなくても自立した株価上昇局面に入ったと
自信が持てるならそれに越したことはないでしょうね。

金ももしかしたら将来のインフレヘッジという側面も
出てきたのかもしれません。
(単純にここ数年のレンジ下限で、投機筋が売り込んでいたから
買い戻されただけ、かもしれませんが)

このアメリカの復権がつまりはドルの復権であり、
ドル円相場はアベノミクスによる円安というだけでなく
強いアメリカによるドル高も相俟って
行き着くところは100円とか、そんな地味なレベルではないのかもしれません。

有力為替ヘッジファンド 「相場過熱なら年末120円も」

しかし、昨年秋までは78~9円だったのですから、
年内100円超えちゃうと輸入はつらいだろうなぁ。。。
そのコストは値上げということで我々の懐に直撃です。

これがアベノミクス。
ドルを買って、キャッシュの目減りリスクを回避するしかありません。

ドル円、95.30でロングしています。
勿論雇用統計前。
キャプテンの「いい数字でるんじゃないの~」に
触発されて飛び乗りました。
あんな高いとこ飛び乗って、利益出ちゃって、
嬉しい反面、とても怖いです・・・('A`)ブルブル

今回の雇用統計直後の高値96.56円が天井となり
短期的に調整に入るようなら、すぐにコスト割れする水準だものね。


※一応3月雇用統計の振り返りとメモ。

民間部門全体の雇用者数は24.6万人増。
飲食、医療、専門職、製造など、幅広い業種で雇用が増加。
建設部門は2月は4.8万増、過去5カ月間で計15.1万人増加。

ネガティブ要因もあります。

政府部門は、連邦政府(郵政を除く)の就業者数が4200人減少。
連邦政府の雇用減は5カ月連続で、
歳出自動削減を受け今後さらに減少すると見られます。

実は就業者数の増加幅をより失業者の減少幅が大きく上回っています。
つまり再就職をあきらめた人々が増えたということ。
2月の労働参加率は63.5%と、1981年9月以来の低水準にまで
再び落ち込んでいるので、あまり喜んでばかりはいられません。

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