2013年3月3日日曜日


財政の崖って昨年は結構騒いだ(割には相場は結局堅調)気がするんだけど
3月1日何の進展もなく(米国の与野党が包括的な財政再建策で折り合えず)
約10年間で1.2兆ドル(約112兆円)の歳出を強制的に削減することとなりました。

でも週末3月1日金曜のマーケットはどこ吹く風。
これを警戒する売りが出るでもなく堅調そのもの。
ダウ平均が史上最高値をうかがう展開ですし
ドル円はイタリア総選挙を受けた火曜の夜以降4日続伸で
金曜終値は93.60円前後、なんとと前日木曜のNY終値92.54円から
1円以上もドル高が進みました。円売りと呼んだほうがいいかな。


ニュースとしては2月米消費者態度指数確報値や
2月ISM製造業景気指数が市場予想を上回ってリスクオン!ってことみたい
ですが、この強制歳出カット、そんなに楽観でいいんでしょうかねぇ。
ダウ売ってたりしましたが、切りました。損切りです。

(月初だったのでロンドンフィキシング(AM1:00)に向けて、
円売りドル買いの特殊玉が出たという話もありますが)
それにしたって、話合いがまとまらなくて強制カット出動なんだから
少しくらいマーケットに慎重な動きが出たっていいよなぁと思ったりします。

何故こんなにマーケットが楽観しているかというと
「削減自体は悪いことではない」とする向きもあることと、
結局は世界の中央銀行が金融緩和で足並みがそろっているから
リスクオンでOKということらしい。
バーナンキ議長はこの日、
早過ぎる利上げは景気拡大を妨げる恐れがあるとの認識を示しました。
つまり、バーナンキさんがいるから、リスクオンで大丈夫っていう楽観。
確かに、FRBメンバーがどんなに早期緩和解除の声を上げていても
議長のバーナンキ氏は一貫して緩和継続スタンスを崩していません。

それと、実際にこれによる影響が出るのはもっと先だから、
今すぐにリスク資産を売らなくてもいい、って見方もあるようで。
国防総省80万人規模といわれる職員の一時帰休については
30日前通知だということで実際に一時帰休となるのが4月以降。
目に見えて影響が出なければ実感が湧かないってことね?!

この強制削減、このまままともに1.2兆ドル削減が10年続けば
1年でGDPを0.5%を押し下げるとも試算されています。
2012年10-12月期は3.1%まで改善してきた米GDPにとっては
たいしたことがない?。。。そんなわけはないと思いますけれど。

しかし、今回歳出削減が発動したとしても、短期で凍結できれば、
あるいは緩和で歩み寄ることができれば(できるだろう)
景気への影響は限定的だとみる向きのほうが多いからです。

これは大倉キャプテンがよく指摘している
「テーブルの上にすべて材料が乗っているときはもはやリスクではない」
ということなのです。リーマンの時のように、皆がサブプライムは大したことが
ない、大丈夫だと思っていた時にリーマンブラザーズが破綻するような
突発的なことがあって、その後、その連鎖が断ち切れるという保証が得られるまで
マーケットが不安定だった時とは状況が違うということですね。

財政の崖問題は一昨年から指摘され続けたこと。
だからファンド勢はこれをリスクだとは考えていない。
そういうことなのでしょう、米株もドル円も高いまま先週終えたってことは。

一応次のポイントを記しておきますが、3月27日。
2013会計年度の暫定予算の失効期限が訪れますが、新たな暫定予算が
議決できなければ、政府機関の閉鎖といった事態も起きうるという
「解りきった危機」が待っています。

政府機関の閉鎖などという事態になればこれは国が機能しない。
さすがに与野党とも回避努力をすると
みられ、全くリスクではないという話もあるようです。
なんとかなる、って・・・?!

そして5月19日になると今度は、債務上限の引き上げ問題です。
これは結構リスクかもしれません。2年前の8月は合意得られずで
米国債の格下げを伴いマーケットが大きく下落しました。
今回も財政赤字の削減を伴わない形での上限引き上げは、
再び米国債の格付け問題が蒸し返される事態となる可能性もあります。
となると、今回の歳出削減は取りやめたり、緩和したりはできない?!
意外と綱渡りで大変な事態だと思っているんだけど、
いつマーケットはこれを意識し始めるのか、
これはサイクルで読むしかないのかもしれません。

今は地合いとして先延ばし気分が濃厚ですが、
債務上限問題は格下げリスクも伴うため、5月に向けては
どこかでこの問題による調整があるんじゃないかと思っていますが、
今は、史上最高値を更新するまで気が済まないというダウ平均の
トレンドに逆らわず、つまりドル円ロング、日経平均ロングに乗って、
利食い千人力、細かく回転して利食いを入れるという戦略がいいのでしょうね。

ユーロ円ショートはまだ一応利益のままですが、
今週の流れによってはどこかでおります。
利益は確保しておきたいですしね。

あ、ポンド円ショートはコストで撤退です。
ポンドは売られすぎていたかな、少し大きく戻るかもーー人気ブログランキングへ
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