2013年10月28日月曜日

んー 中国のせいだけじゃないでしょ。。。この円高。

先週(21~25日)の世界の株式市場では主要20カ国中、
日経平均株価の下落率が3%と最大となりました。
アベノミクスだとか異次元緩和だとか言ってて
この春世界の注目を集めた日本市場が
色あせてしまっているということね。

これが報道では中国の金融引き締め観測が広がり
中国景気の先行きに不透明感が強まったことで、
リスク回避で円高が進行、日本株も売られたと解説されています。

でもね、この中国のネタって6月にもやったシャドーバンキングの
時と一緒よね。だから、これがもし本当にそれで下げたのだとしても
それほど気にすることはないってことでしょ。

だって、きっかけは中国人民銀行が定例の公開市場操作の資金供給を
見送ったことでインターバンク市場では短期金利が急上昇ってパターン。

きっかけが中国当局なワケ。

で6月の時の事態の収束も当局が銀行が必要な資金供給を行い、
短期金利をコントロールするって発表したことでした。

つまり、管理された中での短期金利上昇で、当局が動けば収まるってことは
もう経験則から解っていることです。これで必要以上に警戒が
広がるとは思えないでしょ。
中国は理財商品によるシャドーバンキング問題がこれ以上大きくならないよう
動いているってことで、将来の崩壊がないように備えているって
ことなので、悲観することでもなんでもない。

じゃあ、なんで日本株はあんなに下げて、ドル/円が円高になったの?!
ってことですが。。

やっぱりアメリカの金融政策への思惑が最も大きく影響しているんでしょう。
先週22日に出てきた9月雇用統計の結果。。。

NFPプラス18万人予想が+14.8万人、失業率低下も
労働参加率が低水準なまま、、ということで、
テーパリング開始予想が12月だったのが一気に来年3月にずれ込みました。

これで、緩和マネーはまだまだ市場に溢れるとの予想で
米国株は安心感から上昇継続、
ドルは売られますね、テーパリングが遅れればじゃぶじゃぶマネーは
さらに市場に供給され続けます、全般ドル安。
で、ドル安円高になっちゃうから、日本株は下落するって動きです。

だとすると、結構事態は深刻で。
単純にドル/円は下がったところを買えばいいという
押し目買いでいいのかというと、そうもいかないでしょ。

今後米国政府機関のシャットダウンの影響で
発表が止まっていた経済指標がいろいろ出てくる過程で、
また、シャットダウンの影響で悪化しているだろうと思われる
指標が発表されるたびに、テーパリング後退観測が
ドル安を加速させる可能性が高いからです。

中国ネタで下げているだけなら押し目買いでいいんだけれど、、、
そうじゃなくて、米国金融政策への市場の思惑が大きく変化している
と言うことの流れの中での円高なら、もっと下落があるかもしれないと
思うのです。200日移動平均線も一時割り込んじゃっているし。

でも。

だからと言って、一方的に円高ドル安が進行するかというと、
それも違う気がします。

だって水星逆行中だもん。
テクニカル的にはだましが多くなる時期です。
200日移動平均線を割り込んだのだって、だましになるかもしれません。

逆張りが機能する期間に入っているので、
一度は買ってみてもいい水準かと思いますが、
それでも、あまり大きく上昇することが見込めないかなぁ。

先週木曜にロングしたドル/円はロスカット。
豪ドル/円もダメ。

木曜の段階では押し目買いでいいと思っていたのですが、
金曜の下落でこれはちょっと様相が違うと考えを改めました。

最近リズムがあいません。。。

結局まだまだレンジが続くような気がしています。
ここからの時期は短期で逆張りかな。

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