ちょっとちょっと。
売り屋の私が日経ロング♪なんて書いた直後に
更なる暴落がやってきたじゃない。
しつこく売ってきた私が買ったところが暴落の日だなんて。
24日金曜の相場の異変。東京大引けくらいまでは
木曜の中国のPMI悪化からの流れだというようなムードでした。
アルゼンチンのニュースなんてどこにも出ていなかったわよ。
だから、私も、ポイント下限まで下げたから勇気を出して買うとこかな?
と思ったわけ。
でも、夕方ラジオのスタジオに入ったらいろいろニュースが出ていました。
アルゼンチン?! ペソ?
斜め上から出てきたリスク要因に驚きました。
ポジションはロングは直ぐに逃げて、
ユーロ円を途転ショートしています。
月曜早朝には利食って、リバウンドのロングをデイトレするつもり。
しかし、しばらくは戻り売りになるんじゃないかな?
ドル/円、日経平均、ダウ平均と、金融市場の下落を招いた犯人は
ペソだけじゃないからです。
◆アルゼンチンペソの急落
ペソの急落。なんと23日は1日で12%もの急落となりました。
ドル/円に置き換えると1日で10円以上の急落でしょ、((;゚Д゚)
アルゼンチンって過去に何度もデフォルトしているのよね。
最近では2001年にデフォルトしています。
だから、マーケット関係者はまたか?!って心情でしょうねぇ。。。
ペソチャートを見るともう何年も下落が続いてます。
ペソチャート月足5年
http://jp.investing.com/currencies/usd-ars-advanced-chart
ペソチャート日足
http://jp.investing.com/currencies/usd-ars-advanced-chart
しかし、2013年11月から下落が加速してます。
これテーパリングが影響を及ぼしたんじゃないの??
これまではアルゼンチン中銀は下落するペソを買い介入することで
ペソ安を防衛してきたのですが、何年も介入を続けてきた結果、
介入資金であるアルゼンチンの外貨準備高が足元で約294億ドルと
直近のピークの2010年末から4割強も減っていることが懸念されており
急落の前日22日には当局が買い介入を実施しなかったのです。
市場はアルゼンチン当局が通貨安を容認したのかと驚き、
急落に繋がったのでしょう。
この混乱の事態を受けて 24日、アルゼンチンは為替市場での
変更事項を発表しています。
国民は所得に応じてドルを購入出来、外貨購入への適用税率は
現在の35%から20%に引き下げられるとのことです。
なんと現在は国民がドルを買うことを中銀から拒否されることが多いんですって。
そのため闇取引が拡大していたらしい。
これを緩和することで国民のドル買いによる外貨準備の拡大
(介入資金増)に繋がるという変更でしょうか。
これによってペソは一旦は下げ止まると考えられますが、
そもそもの下落の背景がアルゼンチン国内だけにあるというわけでは
ありません。テーパリングが背景にあるなら、新興国通貨下落は
アメリカのかじ取りが重要となってきます。
今週28~29日はFOMCですよね。
市場のコンセンサスは今回も100億ドルやるだろう~
(先週のWSJのヒルゼンラス記者の記事にもあったように)
となっていますけれど、果たしてこの事態を受けても
本当に今回もさらに100億ドル縮小するかしら?
するなら、さらに新興国下落、株安、円高になるムードになっています。
テーパリング見送りなら、一旦は戻ると思いますが・・・・
◆もう一つ週末騒がれたのが中国のシャドーバンキング問題。
なんと中国工商銀行がアレンジした理財商品30億元(500億円強)が
デフォルトするかも?って話よ。
この理財商品を販売することで個人から集められた資金を借りた
石炭会社が1年も前に破綻しているんですって。
要するに資金が回収できない状況に陥っています。
ところが、中国工商銀行は16日「責任は負わない」との姿勢を見せています。
つまり、この理財商品を買った人はお金が戻ってこない。
それが30億元。
しかし混乱の拡大と風評被害を無視できないとし、
同銀行は24日に「償還に関し一定の責任を負う」と表明しました。
28日まで、同信託商品に関する決定を発表するとしています。
この発表で一定の責任を示すものと思われますが、
来週のリスク要因であることには違いありません。
◆それと、週末の豊商事特別経済セミナーで岡崎さんが解説していたのが
IMF篠原氏による「日銀は追加緩和は必要ない」発言によるショック。
IMF篠原氏:物価目標2%達成は2017年を想定-追加緩和は必要なし
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MZWHUK6S972H01.html
この方、元財務官ですって。しかも現在IMFでしょ。
そんなエライ方のコメントです。
何か知っているんじゃないの?(日銀が緩和する気がないとか、
各国からの不満が多く、追加緩和させられない事態だとか)
って思惑が広がっちゃいますよね。
追い打ちをかけるようにこんな記事が週末に。
IMF高官、円安の時期は終了した可能性
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20140125-00925002-fisf-market.vip
私有料会員じゃないので、全部読めません。ヘッドラインだけ。
高官って篠原さんのことかしら?
それとも別の方__?
それにしてもIMFの方が 円安が終わったという趣旨の発言をするなんて!!
なんか変よね。そんなこと言う~?!('A`)エー
これも嫌気されるだろうと思います。
そういえばダボス会議中の混乱でしたね。
一説には世界中から集まった投資家や富裕層らが
ここで今後の儲け話や企み(人聞きが悪いわね^_^;)を
持ち合ってあるコンセンサスを取り付けるなんていう噂もあります。
もし、ここで日本で儲けるのは一丁上がりかな、ということに
なっていたりなんかしたら嫌ね。
これは与太話ですが(笑)
それにしても、今週はFOMCに中国理財商品の償還を巡る結論が出るとか。
注目イベントが多いです。
急落の後だけに、自立反発というか一定の戻りはあるかと思いますが、
これらの問題がひとつひとつ片付かないと
大納会の高値超え、ドル/円105円45銭超えは難しいと思います。
ということで、基本スタンスは戻り売りに。
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2014年1月27日月曜日
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