銅価格の急落が気になります。
http://finviz.com/futures_charts.ashx?t=HG&p=h1
今夜は銅価格の急落が株やドル円を下落させたんじゃないかしら?!
11日火曜は東京時間も日経平均堅調。
日銀の金融政策決定会合は現状維持で、一時売り込まれる局面もありましたが、
日経平均は15224.11(+103.97)と堅調推移。
ドル円相場は発表後少しばかり売り込まれましたが
俯瞰してみれば103円台前半ですっかり膠着。
ただ日足では一目の雲の上に顔を出してきたことで安心感。
輸出が「持ち直し傾向」から「横ばい圏内の動き」に下方修正。
設備投資が「持ち直している」から「持ち直しが明確になっている」上方修正
と声明に微調整はあるものの、追加緩和期待は4月以降に持ち越しね。
その流れを継続してNY市場序盤まではそこそこ堅調推移だったのですが。。。
0時以降、銅価格がするすると落ちてくると、米株、豪ドルなどコモディティ通貨
ドル円もそれにつれて、という感じで崩れてきました。
このところ気になっていた銅価格の下落、今日は日経新聞の記事から
その背景がちょっとづつ見えてきました。
中国が1月に銅を異常なまでに輸入していたようです。
単純に考えると銅を輸入するんだから、中国は景気がいいのね。
なーんて思っちゃうんだけれど、違った。。。
このところ中国はバブル抑制のために引き締め政策を講じていますね。
鉄鋼など過剰設備を抱えるセクター向けの貸し出しを
当局が規制しているようです。
資金調達が安易ではなくなったためになんと銅を大量輸入、
これを資金調達に充てているというのです。
「一部投資家は米ドル建てで銀行からLC(信用状)の発行を受けて
資金を調達して銅を輸入。すぐに銅を売却して人民元に替え、
理財商品などで運用している。
金利が高い人民元と低金利の米ドルの利ざやが狙いだ。」
と日経新聞。
銅の国際価格急落 中国、投機的取引に利用: s.nikkei.com/1i98tKD
中国発 不気味な銅相場の急落 j.mp/1cNhucN
どうやら銅だけではなくて、鉄鉱石でもこのスキームで
資金調達しているらしいわ。
1月の鉄鉱石輸入は前年同月を3割強も上回る8600万トン台。
銅の輸入も53万6000トンと前年同月に比べて5割強増え、過去最高を記録。
そこへ先週の7日の上海超日太陽能科技社債デフォルトで
銅、鉄鉱石とも投げ売りに近い状況になっている模様。
資金調達目的で輸入した商品は中国国内で在庫として膨れ上がっているため
銅や鉄鉱石の関連企業の経営が行き詰まれば国際市場に放出され
さらなる下落となる可能性が指摘されています。
銅相場が下落すれば、資金を借りた企業の担保価値を下げ、
損失を埋めるために銅の投げ売りに走る悪循環。
ということで 社債や理財商品のデフォルトがおこれば
さらに銅や鉄鉱石価格が下落する可能性を秘めている、、、
ということで、銅の一番の生産はチリだけれど
鉄鉱石は当事者中国生産が1位だけれど、、オーストラリアよね。
オーストラリアは鉄鉱石の上に国があるなんて言われているわ。
だから今夜は豪ドルも大きく下げています。
これが、どうして今夜の米株に波及したように見えたのかは
まだよくわかりませんが、通貨市場で豪ドルやドル円などが
下落しているために、リスクオフという流れに巻き込まれたのかしらね。
今日は日銀の前に日経が堅調だったことを受けて
日経・ナスダックショートポジションを買戻して
ドテンロングにしちゃって
(日銀でなにか出るかもって思っちゃた)
往復ビンタを食らいました(´・ω・`)ヤラレタ
でも懲りずにNY時間に銅の急落からの弱さを見て
再び日経15166円 ナスダック3723ドルでショート中。
そして、鉄鉱石が問題なら豪ドル下がるわよね、ということで
豪ドル円は92.84円で(出遅れた)ショートしています。
米株はね、、、そろそろ下げるんじゃないかって期待が
どうしても捨てきれないんですよ。。。
たとえばこんなネタ。
米国株式市場の信用買い残過去最高に!
1月末時点で4512億ドル(約46兆円)。
過去最高を更新し、1年前に比べ24%増加してます。
便宜的にNYSEの時価総額と信用買い残を比較すると
その比率(仮需比率)は2.65%。
ITバブル崩壊直前の2000年2月の2.59%を上回り、
1991年以降で最高となっていると日経。
1987年10月のブラックマンデー直前の9月末の信用買い残は
前年同月比3割近く急増。住宅バブルがはじける直前の07年7月は
当時の過去最高の3813億ドルで、この時の仮需比率は2.32%だったそうです。
FT紙は3月2日付の電子版で、「借金に支えられた米株の上昇」と
いうタイトルの記事を掲載しています。
ちなみに日本では85年8月下旬の2兆6000億円から、
ブラックマンデー直後の87年10月下旬には6兆3000億円に膨らみました。
90年3月には過去最高となる10兆1000億円。約5年で4倍近く増加。
日経平均株価は3倍に上昇しました。
現在の信用買い残は2月28日時点で3兆2350億円程度。
まだまだ過熱感はないということで、
米株から日本に資金シフトの動きがあるかも、と日経は書いています。
※最後にユーロ
今夜コンスタンシオECB理事が
「市場はECBに対する解釈が間違っている」と述べました。
「特に落胆したのはECBが金利を据え置くと市場が判断したこと」
今後、利下げやQEが可能との認識を示しています。
ECB理事会の後にユーロが上がっていることに不満だそうです。
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4月26日土曜日 高松に行きます!!
どうなる 株×為替×金 ということで
株のスペシャリスト 岡崎良介さん
金のスペシャリスト 池水雄一さん
為替のスペシャリスト 大倉孝キャプテン!
そしてMC、モデレーターとして私も会場入りします。
http://goldfes.jp/2014/spinoff_vol2/
4月26日午後、香川・高松 かがわ国際会議場でお会いしましょう!
直接大倉キャプテン、岡崎さん、池水さんのお話を聞きに来てくださいね。
来場されました方にはもれなく「金箔グッズ&株式手帳」プレゼントします。
ご来場お待ちしております。