ユーロは 見事な「行って来い。」
今回6月のECB理事会は大大注目でしたが、
ユーロ急伸→急落→急反騰 = ECB前の水準に戻って終わり?!
(AM1:00現在、、、あ、でもちょっと上がりそうなムード)
ドラギさんはやはり前回5月のECB理事会で示唆した通りに
追加緩和に踏み切りました。
市場も何かやることは十分に織り込んでいて、この1か月
ユーロは下落基調にあったのですが、
直近1週間ほどは、「噂で売って事実で買おう」という向きが
(日本の個人投資家勢など)ユーロを買い向かっており、
下げ渋っていました。
それでも200日移動平均線は割り込んでいたのですけれど。。。
◆ECB理事会 決定事項
①主要政策金利のリファイナンス金利
0.25% → 0.15%に (過去最低金利)
②中銀預金金利を0% → 0.1%に引き下げ。
(マイナス金利の導入は初めて)
上限金利の限界貸出金利も0.78%→0.4%に引き下げ。
③資金供給手段として、固定金利で無制限の資金供給の継続
④証券市場プログラム(SMP)の不胎化措置を停止
⑤的を絞るLTRO計画再導入。当初規模は4000億ユーロ。
2回のLTROは9月と12月に実施。
⑥ABS(資産担保証券)購入に向けた準備作業強化中
これは資産買入れですから「QE」政策。ただし準備中!?
ユーロはドラギ総裁の記者会見を受けて
売りが加速し一時2月6日以来の安値となる1.3503ドルまで
下げ幅を広げたのですが、見事なリバウンドです。
今回、QE(大規模な資産買い入れによる量的緩和)が見送られた、
というところに為替市場は反応したようです。
⑥に至っては、準備中だそうで・・・
ドラギECB総裁は必要であればさらなる措置を講じると強調しましたが、
ユーロの一段安にはつながりませんでした。
長~い下髭を付けたチャートになりましたので、
ここからユーロは大きく反騰する可能性がある形となりました。
しかし、、、このまま、ユーロが底入れして上がっていくかというと、
緩和に踏み切っていますし、量的緩和にも踏み切る準備がある、
ということですから、あまり軽く見ないほうがいいかもしれません。
高くなればまた次回のECB理事会を待たずに口先介入をしてくるでしょう。
まずは200日移動平均線をロウソク足実体がしっかり超えてくるか。
ここを超えたら、38.2%戻しの1.3688近辺、
次が半値戻しの1.3748近辺まで、戻る可能性はありますが、
せいぜいそのあたりでしょう。
日足のチャートはあまりにも美しいWトップです。
まずはこの200日を超えられるかどうかの今の水準を売ってみたい
気分で、、、今、1.3640でユーロ売ってみました。
200日超えちゃったら撤退です。
◆ユーロ意外での目立った動き
◇米10年金利
ECB理事会後に米10年金利は一時
2.6419%まで上昇しましたが結局上昇分を打ち消す動き。
現在2.57%まで下落中。
ドル円は102.75円近辺まで上がったものの、102.30円台まで下落。
◇金急伸
急伸と言っても10ドル強ですが、、、。
5月月末に30ドル余りの下落となったばかりでしたが、
1200ドル割れは免れた格好、現在1255ドル近辺。
ユーロの戻りを見てドル安?に連れたか?
◇なぜか NZドルや豪ドルが堅調
今夜はNZドルと豪ドルの戻りが凄い。
つまり、、、ドル安ですね。米金利はいったん上がったものの
再びダレてきていることから、ドル安基調が鮮明。
反騰基調のユーロも米金利のせいもあるのかしら・・・。
◇米株またもや最高値更新?株式全般堅調
今夜はこっちを買いました。
米株は今夜も史上最高値を更新する勢い。
だって、緩和なんだもの、株が下がるわけないよね?
ということで、Nasdaqを3746P、SP500を1929Pでロング
日経平均も15030円で拾っています。
為替より難しく考えなくていいので、株のインデックスにしました。
だって、ユーロの行って来いの展開なんか読めなかったし。。。
(ユーロポジション落としておいて良かった。)
明日は雇用統計だし、、、あ、これは米株も一緒ですけど(^-^;
独DAXも史上最高値更新したんだけれど、伸び悩み。
これはユーロが一度落ちた時に更新したのですが、
ユーロが反騰しているので欧州株が頭抑えられちゃってるってことね。
にしても、インド株は今日も堅調です。
やっぱりまだリスクオン相場は続きそう。
ただし、6月7日から水星が逆行することや
この週末あたりは要注意の日柄になっているので。。。
いつ崩れてもいいように、ストップ注文は浅目に
置いて寝ます。
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