2014年6月6日金曜日

ユーロは 見事な「行って来い。」

今回6月のECB理事会は大大注目でしたが、

ユーロ急伸→急落→急反騰 = ECB前の水準に戻って終わり?!
(AM1:00現在、、、あ、でもちょっと上がりそうなムード)

ドラギさんはやはり前回5月のECB理事会で示唆した通りに
追加緩和に踏み切りました。
市場も何かやることは十分に織り込んでいて、この1か月
ユーロは下落基調にあったのですが、
直近1週間ほどは、「噂で売って事実で買おう」という向きが
(日本の個人投資家勢など)ユーロを買い向かっており、
下げ渋っていました。
それでも200日移動平均線は割り込んでいたのですけれど。。。

◆ECB理事会 決定事項 

①主要政策金利のリファイナンス金利
0.25% → 0.15%に (過去最低金利)

②中銀預金金利を0% → 0.1%に引き下げ。
 (マイナス金利の導入は初めて)

 上限金利の限界貸出金利も0.78%→0.4%に引き下げ。
 
③資金供給手段として、固定金利で無制限の資金供給の継続

④証券市場プログラム(SMP)の不胎化措置を停止

⑤的を絞るLTRO計画再導入。当初規模は4000億ユーロ。
2回のLTROは9月と12月に実施。
 
⑥ABS(資産担保証券)購入に向けた準備作業強化中
 これは資産買入れですから「QE」政策。ただし準備中!?

ユーロはドラギ総裁の記者会見を受けて
売りが加速し一時2月6日以来の安値となる1.3503ドルまで
下げ幅を広げたのですが、見事なリバウンドです。

今回、QE(大規模な資産買い入れによる量的緩和)が見送られた、
というところに為替市場は反応したようです。
⑥に至っては、準備中だそうで・・・

ドラギECB総裁は必要であればさらなる措置を講じると強調しましたが、
ユーロの一段安にはつながりませんでした。
長~い下髭を付けたチャートになりましたので、
ここからユーロは大きく反騰する可能性がある形となりました。

しかし、、、このまま、ユーロが底入れして上がっていくかというと、
緩和に踏み切っていますし、量的緩和にも踏み切る準備がある、
ということですから、あまり軽く見ないほうがいいかもしれません。
高くなればまた次回のECB理事会を待たずに口先介入をしてくるでしょう。

まずは200日移動平均線をロウソク足実体がしっかり超えてくるか。
ここを超えたら、38.2%戻しの1.3688近辺、
次が半値戻しの1.3748近辺まで、戻る可能性はありますが、
せいぜいそのあたりでしょう。
日足のチャートはあまりにも美しいWトップです。

まずはこの200日を超えられるかどうかの今の水準を売ってみたい
気分で、、、今、1.3640でユーロ売ってみました。
200日超えちゃったら撤退です。


◆ユーロ意外での目立った動き

◇米10年金利

ECB理事会後に米10年金利は一時
2.6419%まで上昇しましたが結局上昇分を打ち消す動き。
現在2.57%まで下落中。

ドル円は102.75円近辺まで上がったものの、102.30円台まで下落。

◇金急伸

急伸と言っても10ドル強ですが、、、。
5月月末に30ドル余りの下落となったばかりでしたが、
1200ドル割れは免れた格好、現在1255ドル近辺。

ユーロの戻りを見てドル安?に連れたか?

◇なぜか NZドルや豪ドルが堅調

今夜はNZドルと豪ドルの戻りが凄い。
つまり、、、ドル安ですね。米金利はいったん上がったものの
再びダレてきていることから、ドル安基調が鮮明。
反騰基調のユーロも米金利のせいもあるのかしら・・・。


◇米株またもや最高値更新?株式全般堅調

今夜はこっちを買いました。

米株は今夜も史上最高値を更新する勢い。

だって、緩和なんだもの、株が下がるわけないよね?

ということで、Nasdaqを3746P、SP500を1929Pでロング
日経平均も15030円で拾っています。

為替より難しく考えなくていいので、株のインデックスにしました。
だって、ユーロの行って来いの展開なんか読めなかったし。。。
(ユーロポジション落としておいて良かった。)
明日は雇用統計だし、、、あ、これは米株も一緒ですけど(^-^;

独DAXも史上最高値更新したんだけれど、伸び悩み。
これはユーロが一度落ちた時に更新したのですが、
ユーロが反騰しているので欧州株が頭抑えられちゃってるってことね。

にしても、インド株は今日も堅調です。

やっぱりまだリスクオン相場は続きそう。

ただし、6月7日から水星が逆行することや
この週末あたりは要注意の日柄になっているので。。。

いつ崩れてもいいように、ストップ注文は浅目に
置いて寝ます。

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