あららら米国GDP確報値、随分悪いじゃない。
1-3月期GDP確報値 予想▲1.8% → 結果▲2.9%
CNNサイトに解りやすい米GDP推移のグラフがありましたので引用します。
これ、最後のところ新しい数字に更新されていません。
前回までの改定値では▲1%だったのね。
これが、今夜▲2.9%と発表されたんです。
マイナスは2011年1-3月期以来。
そしてその落ち込みは5年ぶりの大幅減です。
改定値と確報値の差は1976年以降の記録で最大だった。
そもそもこの時期って、米国の大寒波があって大雪のせいで
外出、消費が低迷したことからなんでも「寒波のせい」として
片付けられてきた期間。
速報値は0.1%増だったのが、改定値で▲1%になったのですが、
その時も、寒波のせいでしょ、ということであまり大騒ぎしなかった。
でも、、、
さすがに▲2.9%となると寒波のせいだけとは言えないでしょ。
医療支出のペースが従来推計値よりも鈍く、
消費支出が下方修正、貿易の下押し効果も従来推計以上でした。
個人消費も+1.0%と市場予想+2.4%にとどいていません。
そしてインフレ動向を探る上で注目される
コアPCEデフレーターが+1.2%の伸びにとどまり、
インフレ加速の兆候が見られなかったことも気がかりです。
そして5月耐久財受注も悪かった。
前回:+0.8% 予想: 0.0% 結果:▲1.0%
これらを受けてドル円は発表直後に101.62円まで急落。
その後、マークイット米6月サービス業PMIが
61.2と市場予想の58.0を大きく上回ったことを受けて買戻し。
・・・・結局、ドル円は日足で見るとレンジの範疇でしかないのですが、
200日移動平均線に限りなく近づいていますね。
ここを割り込んだら、崩落リスクも高まるとおもっています。
一度割り込んだ後、反騰しましたが、再び落ちてきました。
しかし、これらの数字を受けて今夜の米株が買われているってのが
なんだか解せません。現在ダウ平均30-40ドル高で推移してます。
調整が入るならしっかり入った方が健全で、その後の高値更新の
可能性だってあがると思うのですが、悪い数字無視?!
発表受けて瞬間下押し圧力があったものの
米株はその後堅調に推移しています。。。
さて、NY終値でもプラスのまま終えるんでしょうか。
株式市場では実質7月相場入りです。
サマーラリーなんて言葉がありますが、
夏に相場が堅調でどんどん上がることって珍しいのよね。
欧米勢は夏休みに入りますし、夏枯れ相場になりやすい。
今年の相場がサマーラリー型となって、夏にどんどん上がる形か
と言われると米株がどんなに頑張ってもダウ17000ドル超えは
難しそうで、やはり、夏の調整があるんじゃないか、という気がして
きました。ドル円も買っても買っても上がらないし、、、、。
日経平均は騰落レシオが160を超えるところまで今回上がっています。
今市場が気にしているのがVIX指数が2007年以来の10台にまで下がってきて
いること。VIXがこのレベルまで下げた2007年に何があったかというと
8月のパリバショック。そして2008年にはリーマンショックでしたね。
ということでボラティリティが下がって動かなくなってきた相場こそ
危険という考え方もあります。
どんどん上がって加熱した相場ではないのですが、
買っても買っても上がらなくなってきた相場は
下がるしかないということで。
ということで、警戒を強めつつ様子見です。
ダウは17000円バックに売りポジション構築の方向に
スタンス変更しようかな、、と。
あ、ユーロポンドロングは継続です。
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