ドル円上昇(円安)の上値を抑える様々な要因の一つに
世界の中央銀行の外貨準備のリバランスに伴う円買いなどがあります。
例えば、自国通貨安にするために
中国が元売りドル買い介入して、
買ったドルが外貨準備で増えちゃったものだから、
このドルを今度は円に替える、円買いドル売りをしたりしています。
同じことを韓国もやっています。
このところ円安ウォン高に苦しんでいる韓国。
たびたびウォン売り介入を実施していますね。
7月に入って韓国ウォンは2008年7月以来の高値を付けました。
これはウォン/円チャート1年分。
そして、それ以降、猛烈に下げ始めています。
これ、韓国政府がウォン売り介入に踏み切っているからです。
ドル/ウォン相場日足 ここ1週間のウォン安!
介入の規模は不明ですが市場では大規模との観測。
成長見通しの下方修正なども手がかりに、
短期筋が中銀のウォン売りに追随しているとみられます。
そして、どうも韓国は市場でウォン売りドル買い介入をした後、
その日の夕方に、ドル売り円買いのリバランスをするらしいんですね。
ということで、午前中に韓国のウォン売り介入が出た!
というニュースがあった日の夕方は「円高」に注意が必要なのです。
今日のドル/ウォンチャート。
今日も朝9時に元気に跳ね上がっていますね~
介入した模様。
そして、ウォン円チャートも見ておきましょう。
ここ1週間くらい猛烈にウォン安。
介入したドルで円買いしているってことかな?
あれあれ、今日1日だけのウォン/円チャートでも朝からウォン安。
ウォン/円市場でも直接ウォン売り、円買いしているみたいね?!
というわけで、こういうオペレーションも円安を阻んでいる、
という一つのネタでした。
これで、大きくトレンドを変えるようなものでは決してありません。
韓国もウォン高に苦しんでいる~ということでの苦肉の策。
介入くらいではトレンドは変わりません。
これは、日本が民主党政権下で1日に8兆円もの円売りドル買い介入を
しても、効果はわずか数日だった、ということからも解りますね。
韓国政府は為替介入姿勢崩さず 米、批判強める
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2100Z_R20C14A6FF8000/
米国はこうした介入を批判しています。
あ。韓国についてはこれまで今後の利上げ見通しが多かったようですが、
一転して利下げ予想も浮上しているようです。
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