2014年7月16日水曜日

今夜のFRBイエレン議長の発言で、マーケットは若干ボラタイルに。

それでもドル円は101円台で動いているだけですが(^^;

ドル円が101.74円まで上昇して円安なのに
米株がダウ、ナスダックと軒並み下落しているのが印象的。
ユーロドルは。。。下がってますね。
つまり、若干ドル高ってことか。

イエレン議長の発言は取り立てて新味があったとは思えませんが、
思惑が走ってマーケットにはボラティリティが生まれました。

イエレン米FRB議長の議会証言要旨
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FK1TA20140715

小型やバイオ株の割高に警戒のコメントが出た模様。
で、若干米株市場には利食いが入っているということでしょう。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FK1UG20140715

思惑が交錯するのは
イエレンFRB議長:「高レベル」の金融緩和が引き続き必要
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8RB8C6JTSF101.html

としながらも

「指標が支援した場合、資産購入策は10月以降の会合で終了へ」

とQE3の終了が年内であることも繰り返し発言されていることから、
どうしても、マーケットは金利引き上げ時期について勘ぐりたく
なるというものということでしょうか。

米10年物利回りは2.57%まで上昇する局面あり、この時に
ドル円が101.74円を付けるも、利回り失速、ドル円も失速で
結局のところレンジね。
米株価も、大崩れってことでもないので、
調整の範囲での下落って感じですので、波乱とまではいかないわ。

ただし、金市場の神経質な動きなんかを見ていると、
やはりどうしても市場は金利引き上げ時期をテーマに動きたがっている、
という気がしてなりませんね。

このイエレン議長の発言を控えた前日、金価格が急落したのは
やはり、このところの雇用統計などの指標がいいことから、
気の早い向きが早期の利上げを含む発言があることを
警戒したということかな?
何かある前に逃げておこう、ということだったのでしょうか。

14日㈪のNY市場では金価格が30ドルもの大幅下落となっていました。
6月のFOMCの翌日19日には40ドルもの急騰を見せていたのですが、
この時は、FOMCで低金利政策長期化が確認されたことが
材料だったとされています。

金の第一人者、豊島逸夫さんのコラムに詳しい解説が。
http://kikinzoku.tr.mufg.jp/blog/2014/post-567.html

今年の最大のテーマは金利ということでしょう。

今日の為替市場は、通貨によっていろいろ材料が出て
それぞれに派手に動いたものもありました。

午後5時半英国の6月CPIの発表で相場が大きく動きました。

6月消費者物価指数は前年比+1.9%と前月の+1.5%や
市場予想の+1.6%から上振れ。
年明け以降はCPIの鈍化傾向が続いていたのですが、
BOEが目標とする2%の水準に回帰したことで
金融政策の引き締め期待からポンド買いが優勢に。

ええ~なんで今日上がるの~(/ω\)
昨日とか、先週とか、ポンド買ってはポルトガル銀行問題だとか、
意味不明の急落に見舞われて、ポンド投げさせられてたのに。。。
頑張って持っていれば良かった?!
今日もポンド上昇は派手でした。。。持ってたら大勝利だったわ。
タイミング難しいわね。ここからついて行って買う気はゼロ。

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そして夜になってのNZドルの大幅下落。

月2回開催されるGlobalDairyTrade(世界乳製品オークション)
というのがあるんですが、これで乳製品価格が決められるのね。

で、NZ企業「フォンテラ」の主要輸出品である乳製品価格が
前回比8.90%もの大幅低下しちゃったの。

貿易収支に影響があるでしょうし、
NZ高が問題視されNZ当局の介入の警戒が出ているようです。

なんで乳製品の価格ってこんなに下がっているんでしょう?!
今年は下落傾向が続いています。

NZの酪農業は、総輸出の25%を占めています。
つまり乳製品価格が大事なわけ。
乳製品の輸出額は2005年から2013年にかけて
2.6倍になっていました。
おそらく、中国が買っていたんでしょうねぇ。。。

中国が輸入する粉ミルクの約8割はNZ産ですって。

そして、乳製品価格とNZドルって相関性が高いみたいよ。
http://www.leggmason.co.jp/ja/pdf/news/NZ_letter_20140320.pdf

それと、2013年は豊作で急落した穀物価格。
穀物価格が安いものだから、乳牛の飼料コストが低下。
ということで、乳製品供給が増えていたみたいね。


今年2月に乳製品価格は最高値を付けています。
この高値で、需要が減退したのか、
あるいは、、いよいよ中国の購買力が落ちているとみるか。

このまとめを見ると中国やロシアの需要は落ちていないと
書いてありますが。
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/milk-nz.htm

乳製品価格動向はNZドルの今後を占う!
ってことで、引き続き注目です。

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豪ドルは今7/1開催されたRBA議事録が発表されましたが
ほぼ、これまでの内容を踏襲。
議事録公表後に瞬間買いが強まったのですが、
さらに上値を追うほど強い内容でもなく失速・・・

結局レンジ相場ね。。。

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おっと、今日は日銀の金融政策決定会合もあったんだったわ。

14年度のGDPの前年比をこれまでの
プラス1.1%からプラス1.0%に小幅下方修正したくらいかな?

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