雇用統計を前に崩れちゃいました、米株!!
昨晩31日㈭
ダウ工業株 16563.30(▲317.06)▲1.88%
ナスダック 4369.77(▲93.13)▲2.09%
S&P500 1930.67(▲39.40)▲2.0%
このところ見ない大幅安です。
ダウは約2カ月ぶりの安値で下げ幅は2月3日の326ドル安以来
半年ぶりの大きさ。年初来の上昇分を失っています。
ダウの今年の寄付きって16572ドルだったのね。
だから今年は7か月近くかけて、えっちらおっちら上げた分を
7/11の17151ドルを天井に、わずか半月で消しちゃったってこと。
下がる時は早いですね。
ダウを16783ドル Nasdaqを3960Pで売り参戦しています。
日経はロングですが、おかげでちょっと引っ張られてマイナス転。。。
損切りするか、日本株だけは上がると信じて耐えるか思案中。。。
しかし4-6月期のGDPがあれほどよかったのに株が下がるなんて
ほんと、相場ってむずかしいわよね。
①4-6月期GDP+4.0%!!
指標が良すぎる→金利の引き上げ時期が早まる?→株売り
ってロジックでの米株軟調の側面もあるでしょうけれど、
つまり、相場が長いことこれといった調整もなく上げ続け、
高値警戒があったというところがポイントでしょう。
米株がこれまで安値低迷していたら、あのGDPで株は買われたと思います。
これまでの量的緩和策と低金利政策長期化で株がどんどこ買われていたから
だから、下がるんです。
②ポルトガル銀行株急落
融資の焦げ付きで巨額の赤字を計上したポルトガル最大の民間銀行
バンコ・エスピリト・サント(BES)は資本増強が必要な状況ですが、
中央銀行から増資を命じられ、社債や株価が急落しています。
(上期決算は36億ユーロの赤字)
これを受けて欧州各国の株が下落・・・・
③アルゼンチンがデフォルト
アルゼンチン通貨・株価が下落、デフォルト受け
http://jp.reuters.com/article/fundsNews/idJPL4N0Q67A720140731
少なからず投資家心理の悪化につながったのでは?
④独アディダスがロシアでの不振を理由に業績見通しを下方修正
対ロ追加制裁に伴う欧州企業の実体経済への悪影響懸念が拡大。
対ロ制裁がどのような形で欧州に影響するのが具体的に見えてきた1件で、
これも昨晩の欧州市場の軟調の一因でしょう。
⑤7月シカゴ購買部協会景気指数が予想に反して悪化
低下幅がリーマン破たん直後の2008年10月以来の大きさで
市場のムードを悪化させています。
ここで思うのが、悪い指標が出たとしても、低金利政策の長期化の思惑が
支えてきた相場です。これが市場のムードを悪化させた、というコメントが
あるということは、GDPや雇用系指標でどんなにいい数字がでても
下がる相場になってしまったことに加えて、悪い指標にも反応して下がる
地合いが形成されているということか?という懸念。
つまり、今夜の雇用統計はいい数字が出ても、悪い数字がでても
結果下がる。という可能性があるということ、株式ですが。
いい数字が出れば、債券利回りがあがり、ドル円は上昇するでしょう。
悪い数字が出れば、ドル円は下落するかもしれません。
為替市場は指標に素直に反応すると思うのですが、
株式市場はどっちみち下がる、という反応になりそうな予感・・・。
⑥グリーンスパン氏、株価に警鐘
株式市場、「大幅な調整」へ─グリーンスパン氏=通信社
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL4N0Q56XG20140730
余計なことを…と思う関係者もいるんじゃないかしら。
元FRB議長の自由な発言も、気がかりです。
⑦オバマ大統領退陣?!のリスク
リビアの米領事館襲撃は「回避できた」、米上院報告書
http://www.afpbb.com/articles/smp/3006647/?device=smp
崩壊に向かうオバマ政権とそれに続く金融の混乱
http://www.canon-igs.org/column/network/20140717_2657.html
一部マーケット関係者の間で、米株暴落のリスク要因として囁かれているのが
中間選挙を前にしたベンガジ領事館襲撃の責任追及により
オバマ大統領が辞めるのではないか、という噂。
こうしたリスクに備えて、株式には早々に利食いが入っている
可能性もあります。
こういう場合、やっぱり為替市場ではドル高なんでしょう。
信用不安につながるものではないと思いますが、
資金引上げの大きな流れはやはり基軸通貨であるドルに向かうと思うの。
だから、ストレート通貨は売り!ドル買いです!
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