さて、今週の最大の注目は雇用統計よりECB理事会ですが、
(現在のドル高はユーロ安に起因するところが大きいため)
9月最初の取引となった今日月曜の為替市場を見ていると
ドル円はじめポンド円やユーロ円、キウイ円、オージー円と、
クロス円通貨も円安となっていることから、
GPIFによる外貨投資への思惑も更に膨らんできたかな?
という印象もありますね。
ユーロ安がもたらすドル高が最大の理由だとするならば
ドル円だけが上昇、ユーロ円やクロス円はそれほど上がりませんが、
今日は、ユーロ円もクロス円も買われていました。
ということで、今週はGPIFへの期待のポジションも膨らむものと
思われ、これはもっと広く見ると、3日の内閣改造に向けて
安倍総理と石破幹事長の和解により自民党政権が一枚岩になった、
ことがもらたす期待からも齎されているんじゃないかな?
なんて思ったりもします。これは妄想に過ぎませんけれど。
ここからはドル円だけでなく、クロス円でも円安方向への
ポジションを取る戦略でいいのかな、と思います。
ただ、買うタイミングはしっかり「下がった瞬間」を狙わないと
ダメですけれど・・・ということで、今日は買ういいタイミングが
なかったので手を出していません。
そしてECB理事会ですが、
ゴールドマンが顧客向け文書で
ECBは今年12月の会合まで政策をおおむね据え置くと予想した模様。
ただし、今後数カ月にインフレ率がゼロに向かうか
マイナスになった場合、ソブリン債購入を含めた大規模な
資産購入が次の措置となる公算が大きいとも指摘しており、
要するにその時期だけが焦点ですが、、、
年内に量的緩和(QE)を発表する確率は20%程度と見ているようです。
4日の理事会でのドラギ総裁のコメント予想として
「ECBは6月に発表した措置が今後数カ月に景気を後押しするだろう」
「必要ならば大規模な国債購入を含めた追加の非伝統的措置を
導入する用意がある」と強調しそう、だそうです。
ということで、スペイン国債が米国債をも下回るほどに
買われているという珍妙な事態にまで債券市場では
量的緩和政策導入に前のめりな印象ですが、
果たして、導入がなかった場合のコメントと、その場合の
市場の反応やいかに?ですね。
ちなみに8/26の週に発表されたIMM通貨先物ポジション
投機筋のポジションの偏りの参考にする指標ですが、
ネットでのユーロ売り持ちは▲150657
8/19の▲138825 から増加しています。
過去最大のユーロネットショートは
2012年6月8日の▲214418 ですから、まだまだパンパンという
イメージはないですね。ただ、この時以来のショートじゃないかな?
ということで、巻き返しがあるかどうかに注目。
********************************
そして、西原さんの有料メルマガ
ZAIさんのFXトレード戦略指令で西原さんと松崎さんのコメントとして
掲載されていたネタが、大きな注目となる可能性が。
スイスの中央銀行SNBのジョーダン総裁の発言が注目されています。
「スイス中銀は、スイス・フランの(対ユーロ)上限
1.2000を防衛するために、市場で介入する準備があり、
物価安定を維持するためにも金融政策の変更もありえる」
という内容の発言をしているそうです。
ユーロスイスって、欧州債務危機の時にユーロ圏から資金がどんどん逃げて
スイスに流れ込んだせいで、スイス高が進み、
困り果てたスイスが1.2000を防衛すると宣言して徹底的に介入して
支えたんですね。これが2012年のことでした。
4月くらいから8月くらいまでかな、この頃のチャートは
ぴたーっと1.2000近辺に張り付いてて面白いですよ。
この介入が効いて、結局ユーロスイスは上昇し、一時は1.264台まで
ユーロ高スイス安が進んだんですけれど(2013年5月にかけて)
また昨今のユーロ売りの相場でスイス高が進んできちゃったのね。
先般1.2048まで下げています。1.2000目前じゃないの。。。
ということで、ECB理事会の結果を受けて、更にユーロ安が
進んじゃった場合、ユーロ/スイスも下がるでしょうから
1.2000近辺まで近づいちゃうような相場となったら
SNBがスイス売りユーロ買い介入を行うかもしれないのです。
もし、そういうことが起これば、ユーロスイスだけじゃなくて
他の市場でも瞬間的にユーロ買いが起こるかもしれない?
ドル/スイスではドル買いスイス売りでドル高?
ユーロドル市場では、ユーロ高でもドル売り??
う~ん、その反応が他市場にどんな影響を及ぼすのかは難しいですが、
スイス円ではスイス買いでしょうか、スイス円ロングしておく??
というようなことも意識しておいてくださいね~
ポジションはドル円、日経平均ロング継続のまま。
人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。