2014年10月21日火曜日


米株市場、オープンからダウが100ドル以上さがって、
あらら~と思っていたんだけれど、巻き返しています。
NYが引ける頃にはプラ転しているかもしれません。

急落したきっかけは 米IBM第3・四半期決算
4%の減収ということで20日㈪寄り付き前の
米国株式市場で同社株は7.3%も下落していました。

IBMの弁が「顧客の購買行動が9月、顕著に減速したほか、
前例に無いペースで業界が変化していることも決算が示した」
ということで、業界がどんな変化を見せているのか気になります。

ともかく、このIBMショックは吸収して今夜の米株は
大きな下落では終わらないと思われます。

今夜の米株が比較的堅調なら、明日の日経も高いでしょうか?

...NY株って引けてみないことにはわからないんだけどね(^^;
前場と後場でまったく違う相場になることが多いわよ、最近。

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20日㈪日経平均は大幅反発。578.72円高の15111.23円ですって?!
今年最大の上げ幅となり、10月10日以来の15100円を回復です。

改造内閣の「看板閣僚」だった小渕経産相が
関連政治団体の不明朗会計問題で辞任。
これだけなら週末のうちに予想は出来ていましたが、
なんとうちわ問題で松島法相も辞任と、1日で女性2閣僚辞任(>_<)

安倍内閣の支持率低下から政策が滞ることへの懸念から
日本株への影響が警戒されるか、と思われましたが、
すぐさま後任人事を発表し、速やかに安倍さんも会見を行うなど
手際鮮やかな幕引き。

加えて日本経済新聞が「GPIFは17日、国内株式での運用比率の目安を
現在の12%から20%台半ばへ引き上げる方向で調整に入った」と報道。
おまけにおそらく公的マネー(GPIF)によるインデックス買いがドカンと
入って、下げさせる余地を一切作らなかった東京市場。

安倍さんの見事な手腕によるところが大きい印象の
今日の東京市場の急騰。

ただ、実際には先週末までの不安定な欧州債券市場を見て
ECBによる追加緩和観測が急速に高まったことからの
週末の米株の大幅反発も支援材料であったため、
そもそも先週下げすぎた相場の修正で自立反騰が起こりやすい
地合いであったことも確か。
そのリバウンド相場に上手く公的マネーを活用して水準を上げたこと、
政治的混乱も速やかにカタを付けてしまったことは
やはり天晴だったなぁと思います。

ただ、この上昇に乗っていいかどうかは、、
まだ確信が持てずにおります。

チャート的には
「三空に売りなし」見事に酒田五法は底入れを示していますが、
もう一度15000円大台割れくらいの下落があるといいな。。。
って願望です(^^;

先週木曜に14500円近辺でちゃんと拾ったんですけれどねぇ。
すぐにやめちゃって、その後買ってないんですよ、日経平均。
今年最大の上げ幅を取り損ねるとは反省しきり。

日経平均は578円も上げたので、多少押し目はあると思いますが、
押したところを買って大乗具なのか、
それとも2番底を探るような下落がもう一度くるのか。

悩むところよね。

今回の下落は
ドイツの鉱工業生産はじめ、世界の景気指標の悪化から
世界経済の減速懸念が強まったこととする指摘に加え、
IMFの世界経済見通しの下方修正、Fedのドル高への懸念表明や
エボラ出血熱などなど

様々に指摘されていますが、どれが主因か釈然としない。

で、今日仕事していて聞いた話ですが、これらも影響しているのかな?と。

英商品ファンド、ホール・コモディティーズが閉鎖-成績不振
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NDHT726KLVRZ01.html

ブレバンの商品ファンド、9月の運用成績はマイナス10.3%
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCUAH86JTSF301.html

ホールコモディティーズの運用資金は106億ドルと小さなものですが、
ヘッジファンドの運用不振での閉鎖です。

運用不振ってことは、今年下落が続く商品を買っていたんでしょう。
原油も穀物もプラチナも、そして金も下がり続けているわけで。

そして、閉鎖ということは、そのロングを整理するってこと。
つまり、買いポジションが投げられてキャッシュ化される過程で
商品市場では原油が80ドル割れ示現、なんてことになったのかも
しれません、という推測です。

そして、かの有名なブレバン・ハワード(運用総額4兆円)
欧州第2位のヘッジファンドですが、
ここも商品投資では苦労しているようですね。
原油の急落に見られるような何か巨大なポジションの整理が
こうしたファンドによるものだった場合、
勿論コモディティだけではなく、株や債券、為替市場にも
ポジションがあるでしょうから、連れて整理された可能性も
否定できないのでは?と思っております。

また、ヘッジファンドだけではなく、そもそも何故10月の株が
下げやすいといわれているかというと、
10月は多くのミューチュアルファンドと呼ばれる
米国のオープンエンド型の投資信託の決算期に当たることが挙げられます。

ミューチュアルファンドは投資家に対して配当を支払いますが、
この配当金は、前年の11月1日から当年10月31日までに得た
キャピタルゲインがもとになります。
また、法人税節税のため10月末までに損失を抱えている
保有株式を売却して損失を確定するとされています。

こうした整理も重なったのでしょう。

だとするならば、10月も下旬に差し掛かりますが、
10月中に底入れして反騰すると考えることはできるわけで、
余程のリスクがない限り、一旦の底入れ近し、
ということができるんじゃないか、とは思っています。

ただし、QE3終了に伴うショックとしてみると、
意外に株式市場は意外に傷が浅い印象ですので、
今月末のFOMCには注意が必要です。

底入れかと思って買った向きのポジションが
全て投げさせられる2番底が月末にやってくる可能性だってあります。

というわけで、あまりこの戻りに乗れないことに焦りを抱かず、
しかし、下がったところではちょっとづつ買い増すスタンスで
日経平均は15200~15500円目標で一度利食うくらいの
軽さが必要かもしれません。

レンジ入りする相場かもしれませんしね。

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