ひゃ~悪いのは承知していましたが、予想を遥かに下回る内容でした。
7~9月期GDP速報値
前期比▲0.4%、年率換算▲1.6%
この数字を見て驚いた市場は激しく動揺、
日経平均は大幅に下落。517.03円安の16973.80円で終えています。
◇GDPショックで株高シナリオ狂う、アベノミクスを問う選挙に
bit.ly/1yazkvQ
「先週までに7~9月のマイナス成長を予測した民間調査機関はゼロ」
日銀の追加緩和を上回るサプライズという声も。
そして噴出したのが「アベノミクス失敗」の声。
◇7―9月期GDP、予想外のマイナス成長:識者はこうみる
bit.ly/11c4zfn
相当に悪いとする声が多いものの、
広木氏が中味を見ると見た目ほど悪い数字ではないと指摘していますね。
在庫投資だが、一概に悪いとはいえない。
生産が落ちているなかで物が売れて在庫がはけたとの見方もできる、
と分析されてあう。
また、渡邉哲也氏もTwitterで
「民間住宅が悪いだけです。企業の設備投資も微減ですが、
在庫が減っているので改善される可能性が高い」
https://twitter.com/daitojimari/status/534295320721506304/photo/1
と、同じ見方をしています。
ただし、民間住宅の悪化は著しく全体を引き下げている点には
注意は必要というところでしょうか。
私も、そう思うんです。
消費増税延期やむなし、という内容ではあります。
でも、これでアベノミクスは失敗なんでしょうか?
GDP悪化ってアベノミクスが失敗したということなの?
消費増税の影響とアベノミクスは
分けて考えないといけないのでは?
と思っているのですが、、、、
まあ、そういう世論を形成して
選挙を戦わねば勝算がない野党の立場もわかります。
メディアもセンセーショナルな方が視聴率が取れるということでしょうか。
これで、増税延期は確定的となったわね、、、と思っていたら。
なんと、有識者らは増税すべきと?!
◇消費増税、マイナス成長でも「予定通りに」多数 点検会合
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS17H26_X11C14A1000000/
このGDPの結果を受けても増税すべきが多数。
これにも驚きです。増税の結果さらに消費が落ち込み、
企業が生産を抑えるということになれば、
期待で買われてきた株価も下落してしまい、
それこそ、本当にアベノミクスの失敗を招く結果になると思うのですが。
浜田内閣参与は
「消費増税は日本経済にマイナスの影響をもたらした」
「消費増税はアベノミクスと逆方向だった」
「改革と法人税減税は日本経済を支援」
「消費税増税の影響から回復するにはもう1四半期以上必要」
などと発言、やはり増税は見送りでしょ。
あとは、安倍さんがどう解散に至った背景説明をするか、
そして今後の景気立て直しに向けての具体的な成長戦略などの
経済政策を打ち出せるかどうかが重要ですが、
「アベノミクス失敗」を全面に出して選挙を戦わんとする
野党の戦術にマーケットがどれだけ動揺せずにいられるかということですね。
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と、選挙に向けてアベノミクス失敗という世論が形成されることについては
心配していたのですが。
あらら?意外に下がらない_?!
月曜日中こそ、日経平均は大きく下落しましたが、
欧州時間から下げ止まり反発基調。
NY時間に入っても基調は強く、日経平均先物は
現在0:15時点で17170円です。
ドル円も結局下落しても115.45円までです。115円台ですよ。
今年の年初につけた高値は105円です。
年初比でも全然高いところにいます。
そして、NY時間、116.50円まで1円戻ってきています。
まだ、安倍首相の解散表明を受けてどのように反応するかは
わからないとはいえ、海外勢は積極的に売りこんでいないようですね。
GDPマイナス成長が出たことで、初動は驚き、利食いこそ出ましたが、
まだまだこの大相場、このGDPの衝撃をも飲み込んで、
押し目買いが継続しているということかもしれません。
日経平均を17120円で、ドル円を116.30円で少額ロングしてみました。
今日の東京時間は結局大幅安だったとはいえ、
日銀はETFを380億円分、やはり買い出動しています。
ドル円は買い遅れていた向きが、こぞって買いに入っているのかも
しれませんね、思ったより下がらないままに
再上昇の可能性もあるのではないか、と思って・・・・。
私はアベノミクスは失敗させるわけにはいかないという
安倍さんの発言はその通りだと思います。
選挙で政権交代ともなれば株価は暴落ですよ。
2度と再起できないどころか、増税もできないでしょう。
ここは、アベノミクスを推し進めて景気を上げて
その上で増税するのが、日本にとって残された唯一の再生の道。
ということで、海外勢もそのように考えているのではないかと
思われますので、このシナリオを通して、買い目線継続です。
日経平均は再び17000円を割り込んだら撤退。
ドル円は今日の安値115.45円を割り込んだら撤退でしょうか。
結局押し目待ちに押し目無し。となるかどうか、今週はまだまだ動きそうです。
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2014年11月18日火曜日
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