2014年12月12日金曜日


11日㈭ 日経平均 ▲164.97円 17247.61円 
    ドル円は117.43円まで円高局面あり

10日㈬ ダウ平均が268ドル安で17000ドルを試す下落だったので
その流れを受けての下落もあったため致し方ないか。

米株下落は昨晩の原油が60ドル台にまで下落したこと。
2015年原油の需要見通しが下方修正されたために原油安止まらず。
今はかろうじて60ドル大台を守っていますが、割り込むのも時間の問題?!

ロシアの国家予算って、原油価格104ドル前後を前提に組まれているんですって。
90ドルが財政均衡ラインと見られていますので、現在の価格はすでに赤字。
60ドル割れとなるとデフォルトリスクが高まると警戒されていますが、
こんな風に話題になっているということは、マーケットはそれを試しに
行くんでしょう。常に嫌な方に向かっていくのが市場原理。

しかし、1998年8月のロシアデフォルトの時って原油は9.8ドルまで下落したのよね。
その頃とは物価も通貨価値も違うとはいえ、10ドルと60ドルです。
まだ、デフォルトを騒ぐレベルにはないんじゃないかなぁ・・・。

---------------------------------------------------------------

しかし、NY時間に入って、風向きはガラリと変わっています。
今夜のダウは現在214ドル高、昨日の下落を取り戻す勢い。

日経平均先物も17500円台です。随分戻ってきました。

ドル円も現在までで119.48円まで上昇しており、今日は安値から2円も
上がっていますよ。。。

もう下落は終わりなんでしょうか?

米国株市場では、例の「ヒンデンブルグオーメン」とかなんとかが点灯中って話
ですが、これ、名前がおどろおどろしい割にはあまりひどいことにならないのよね。
今年は春先に点灯したとかで、警戒されていましたが、何も起こらず。

今回ちょいと下げたので、いよいよ来たのか?と見ていた向きもあったようですが、
強いですね~米株こそ管制相場なんじゃないの?!見えざる手が下落するたびに
米株を買っているようなパターンが繰り返されておりますが。。。

今日の米国市場の強気材料はこちら。

11月米小売売上高 前月比0.7%増(予想0.4%増を上回る)
自動車を除いた数値前月比0.5%増(予想0.1%増を上回る」)
前週分の米新規失業保険申請件数 29万4000件(予想29万7000件より強い)

これで買われたという印象もないですが、まあ、強い指標が出ていたということで。

明日は日経買い戻されて、ドル円も120円トライの展開でしょう。
ちょろりとドル円ロングしてみました。デイトレです、明日はおります。選挙前ですし。

と自分で書いていて思ったけれど、日本の選挙前に手仕舞っておこう、、、
と考える向きは少なくないと思うので、明日は意外と上がらないかもね。

**************************************

それと、今日は欧州圏で注目の2回目のTLTRO

結果 1298億4000万ユーロですって。

市場予想は 1500億ユーロ程度でしたので予想に満たず。

1回目が 826億ユーロでした
今回1298.4億ユーロで 合わせて2100億ユーロ?

えーと、ECBは1兆ユーロ、バランスシートを拡大するんでしたよね。
資金ニーズがないんですねぇ。。。
ということで中央銀行、ECBが何か資産を買い入れなくては
1兆ユーロに届きません。

モチロン国債購入を含む量的緩和策が求められるということになってきます。
QE実施期待は否が応でも高まるわけですで
今夜はユーロが下落基調にありますね。

***************************

今朝、 ニュージーランドドルが急伸していましたね。
90.70円台から92.40円台まで2円近く一気に上がっているチャートをみて
びっくりしましたよ。(朝5時だっけ?寝てますよ)
ストレート通貨でも急伸してる。(対ドルでも、ってことね)

RBNZ(中銀)が今朝11日 政策金利を3.5%に据え置いたことは予想通り。
(据え置きは3回連続)

ところが、
「いずれ一段の緩やかな引き上げが必要になる」との見方を示したことで
NZドルが急上昇したということのようですが、

それなのに!!

NZドルについては
「持続不可能で正当化できないほど高い水準を維持している」とし、
一段の「大幅な下落」を見込んでいるんですって。

なにその矛盾。。。

金利の引き上げが必要になる、と言いながら、大幅下落を見込むって?

わけわからん。

通貨安誘導したいなら、金利の引き上げに言及しなければいいのにね。

NZ中銀が金利据え置き、ハト派トーン弱める 依然通貨高に言及
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPL3N0TU4RV20141210

********************************

通貨安誘導したいのは、米国以外ほぼすべての国がそうですが、
あ、ロシアは通貨安誘導じゃなくて、通貨安防衛したいか。
ロシアは別にして、、、
日本も欧州も韓国もNZも豪州も、どこもかしこも通貨を安くしたい。

今日はオーストラリアからも発言が。

RBAスティーブンス総裁が

「豪ドルは1豪ドル=0.75米ドルに近づくべき」
「豪ドルにとって1豪ドル=0.85米ドルより0.75米ドルが望ましい」
「豪ドルは現在の水準に対して1年で下落する可能性がかなり高い」などと発言。

豪ドル米ドルが一時0.8215米ドルまで急落。

こんなにあからさまに通貨水準に言及し、下落誘導していいんでしょうか(^-^;
日本がこんな発言したら、他国からクレームの嵐よね。

この発言を受けて豪ドルは下落したものの、それ程じゃなかったわ。
反騰しているもの。かといって上昇力は強くないのですが。

でも、中央銀行には逆らうな、ですね。豪ドルもNZドルも戻りは売られるのでしょう。

米国だけが利上げバイアス。(NZはよくわからん)
豪ドル、日本、欧州は通貨安政策を取っている、ということで
米ドル買いの豪ドル、NZ、ユーロ、円売り戦略がまだまだ継続ってことね。

人気ブログランキングへ

【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】






※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社