2014年12月19日金曜日


市場の応えは「リスクオン」だったFOMC

意外とハト派で緩和が続くとみて「安心」して買ったのか、
利上げ時期が来年3回目以降のFOMCであるとみて「タカ派」に反応したのか、

イマイチわかんないんだけど。

いろいろ聞いていると、とらえ方がまちまちなのよね。

整理すると、、、

「相当な期間」という文言は削除せず。(ここだけみるとハト派)

同時に

「忍耐強く」という文言を追加。(これの受け止め方が二分されてる印象)

金融政策の正常化を始めるまで忍耐強く待つ意向を新たに示したわけですが、
忍耐強く待つ、というのを、

①なかなか景気が回復しないだろうけれど、まあ、景気回復を忍耐強く待とうよ、
ということで、利上げが遅れそうだよねと受け止めた人と、

②現状だって待つには待ってるのよ、早く上げたいのよ。
だからその時が来るのを今か今かと忍耐強く待つことにするわ、
という意味だとして、逆に意外に早く利上げがあると捉えた人がいるみたいで、、、、

なんか言葉遊びみたいねぇ(^^;

「相当な期間」を残した、ということ自体はハト派的イメージです。

WSJのヒルゼンラス記者(有名なFedウォッチャー)も、原油安なんか関係なしに
FRBは粛々と文言を外して、利上げ(出口)に向かうと予想していたものね。

それを、残したわけで、これは原油安とか新興国通貨安に配慮した結果なの
かもしれません。

同時に、「忍耐強く」を入れることで、あまりにハト派にとらえられすぎないように
バランスを取って、タカ派イメージも演出した、というのが
大方の解釈のようですが、まーーーイエレンさん、うまいことやりますね。

しかし、これはちょいと失言じゃぁなかったんかい??と思うのが、
会見で次の1月と3月には利上げはないとしたコメント。

今から後2回のFOMCで利上げはない、という言い方だったんだけれど、
つまりはあと2回ってのが1月と3月に該当するわけね。

これが、あと3か月は低金利が続くという安心感につながったとみる人と、
その後、5月6月には利上げすると受け止めた人と、感じ方が違ったみたい。。。

なんだけれど、その応えはマーケットが示してくれています。

ドル高、株高でリスクオン全開!!

これをどう受け止めたらいいのか、、、悩ましいのですが

①利上げは来春以降、だから後3か月はリスクオンで攻めるわよ~

②もう米国経済は確りしてきたから、利上げはむしろ歓迎。
利上げで米株が下がるなんて連想はもう古いんだよ。

どっちなんでしょうねぇ。。。。

どうとでも取れる演出をしたFRBはすごくマーケットとの対話が巧みだと
いうことなんでしょう。

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なんだかFOMCでリスクオンに切り替わっちゃったので、
原油安、ロシア危機がかすんでしまった1日でしたが、
まだ原油安の影響が心配ないという確信があるわけじゃありません。

日経平均とポンド円ロングにしていますけれど(^^;

今の流れにのるポジションメイクはしていますが、
決して、原油安、ロシア、新興国リスクがもうなくなったとは
言えないと思って警戒は解いていません。

原油安 採算割れ100兆円の試算
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141217/k10014036101000.html

1998年を生きたヘッジファンド運用者が警告-痛み覚悟せよ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGOMZP6K50Y901.html

いつ逆回転しても大丈夫なようなポジショニングで「恐る恐る」買うべし。
何もなければ、買い増ししていけばいいだけのこと。

万が一なにかあれば、今新規で作ったポジションを投げればいいのです。

もっと大きな下落があるリスクは捨てきれないのよね。

ということで、ポンド円、日経平均はロングのままですが、
あまりこのポジションに執着しないつもりです。

あ、102~103円で買ったドル円とか15000円台で買い直している日経平均とか
根っこのポジションは鉄板ロングの意向です。

何かあっても、そこまで下がることはないんじゃないかなぁ。。。

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