2015年1月5日月曜日


大発会、日本株は軟調スタートを強いられました。

2014年大納会が ▲279.07円 17450.77円
2015年大発会が ▲42.06円 17408.71円

日経平均、昨年末は3日連続安で大納会の引け味悪く、
大発会からマイナススタートとは随分と波乱の船出。

それでも日経平均、今日のろうそく足が陽線だったことが救いかな(^^;

今日の軟調地合いはどうもギリシャのEU離脱が噂されていることが
原因とされているようですが、果たしてこれが現実的な問題なのか、
それとも、まだ東京時間、欧米勢の本格参入がない中で
本邦勢だけで弱気になっちゃっただけなのか。

マザーズ市場とか、12月のIPOラッシュ銘柄群の見直し買いとか、
個人の回転が効きそうな銘柄は元気だった印象ですので、
海外勢不在の中での弱気スタートという感じがするのですが、
為替市場は「強烈なドル高」相場となっています。

ドル円相場こそ、日経平均下落につれて
午前に119.98円くらいまで円高となる局面もありましたが、
やはり買い戻されています。株が下がればドル円も下がるのですが、
全般はドル買いだったため、そちらに引っ張られました。

というのも、
ユーロドル相場は早朝から1.1849まで窓を開けての急落スタート。
ポンドドル相場も1.5134ドルまでストンと下げて窓が開いた。
豪ドルドル、キウイドル相場も下落基調止まらずで、
「ドル高の様相」はさらに色濃くなっています。

ユーロドルは2010年の安値であった1.1876も下抜けており、
重要な節目も割り込んでしまっているため、
更なる下落の可能性が濃厚。
この2010年の安値は2009年12月に判明したギリシャの粉飾決算が
明るみになってユーロが売られた時の安値だったのですが、
今回もその安値に面合わせした背景にギリシャ問題が(^^;

ギリシャ大統領選出の選挙が嫌気されてきた相場ですが、
1月25日の議会選挙では、緊縮緩和を求める野党が優勢になると
みられており、もし、野党が勝てばEU離脱もあり得るという見方が
出ているようです。ただし、これが現実的かというとそうでもないみたい。

2012年にもギリシャ危機が叫ばれて、ドラギ総裁が「Believe me」、
なんでもやる、と発言した時にもユーロは1.2041ドルまで下落し
ユーロ崩壊リスクだといわれていましたが、
その後、欧州安定機構(ESM)が常設されたほか、
ECBによる量的金融緩和への取り組みが進められているため、
ユーロを離脱するメリットよりデメリットの方が大きいという指摘もあり、
それ程、ギリシャのユーロ離脱は現実的ではないと思われます。

ただ、一連の事態がユーロ売りを加速させていることは事実で、
テクニカル的に見ても、ユーロはもう一段安がありそうですね。

ということで、ユーロが勝手に下がってくれるので「ドル高」になっちゃう。
という相場にも見えますが、ポンドドルでも同様に、
英国もPMIの悪化などから下落基調を強めており、
消去法的にドルに資金が集まっている模様。

このおかげでドル円も、株価下落となって連れ安しても、
結局買い戻される相場となっているようです。

ドル円は120円で値固めしそうな雰囲気にも見えてきました。
レンジ相場入りの可能性も大きいですが、
120円割れでは一度買ってもいいのかもしれません。

120~121.50円のレンジ想定でデイトレがいいようです。

ポンドドルショートは継続、
豪ドルドルを0.8084ドルで新規ショート。

豪ドルドル0.8058ドルを割り込んでいますので
もしかすると0.63ドル割れくらいまで下落するかもしれません。

これはなんとなんと、リーマンショックの時の安値。
月足チャートはそれほどに悪化しています。

ドル高でコモディティ安、中国減速で、豪州は通貨安誘導中。
買う理由はありませんね。

WTI原油はなんと51ドル台にまで下落。
日本株安はこちらのリスクを嫌気した側面もあったのかも知れません。
去年の春までは100ドル台だったんですけれどね。。。

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