2015年2月23日月曜日


すごーい。
日経平均は週末のシカゴ先物市場で18500円台に乗せたわよ。
ダウ平均も史上最高値を更新。

背景は「ギリシャ支援4か月延長で合意」です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150221/k10015630811000.html
4か月?!ギリシャからの要求は6か月じゃなかったっけ?!

ま、まあ、、、急場はしのいだからとりあえずOK(^^;?!

これで、マーケットはリスク オーンです。
日経平均は完全にレンジを上に抜けました。
これ、2万円行っちゃうわね。近いうちに。

なのに。。。ドル円相場は119円台。膠着したままですね。

1月中旬以降ドル円が膠着しているのに日本株は上昇してます。

これまでのヘッジファンドの日本株戦略は
東証の裁定取引に係わる現物の残高、
IMM通貨先物の円ショートポジション残高などを見ながら
下げても上げても儲ける瞬時の裁定取引を繰り返していたために
日経平均とドル円相場が見事に相関していたのですが、
このところは決してそうではない「日本株買い」に変わってきたと
見ることができます。本腰入れて日本株買ってるってことじゃない?

だから、日本株ロングは手放すべからずですよ、きっと。
私は日経平均ロング、まだ持つつもり~2万円目指そう!

それと、ドル高が抑制されている理由、
大倉キャプテンからもYMTVでいろいろ教えていただいていますが、

①訪日外国人増と外国人による不動産資産の買い

2014年1年間に日本を訪れた外国人は1341万人と過去最高を記録。
訪日外国人旅行消費の総額も、過去最高の2兆305億円で前年比43.3%増。

加えて昨年の外国人の日本不動産取得額は9777億円と前年比で3倍。

外国から日本に流入してくる外貨総計が
2014年1年で3兆円を超える計算でこれが円買い(円高)の圧力に。

②貿易収支改善

1月の貿易収支赤字額は
前年同月の2兆7950億円よりも57.9%も縮小。

円安の進展によって輸出が好調であったことや原油価格下落で
輸入コストを低下が赤字縮小に繋がったものと思われます。

SMBC日興証券の渡辺浩志シニアエコノミストは
ドバイ原油価格を1バレル=50ドル、
為替レートを1ドル=125円と仮定すると、
貿易収支は2月に年率約5兆円の黒字に転じるとみている。

のだそうで、黒字?!となれば、円安の構造がまた変わってしまいますね。

③「HIA2(本国投資法2)」

2月4日、米オバマ大統領が発表した「本国投資法2」
これが結構インパクトがあったようです。

今井澂さんのブログから
http://kiyoshi-imai.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-e1f4.html

本国投資法とは2005年ブッシュ政権時、
行海外に子会社を持つ多国籍企業が本国の親会社に利益を送金する場合、
1年に限って税率を5.25%に引き下げたものです。

当時海外での留保利益は1兆ドルと推定されていましたが、
3000億ドルが米国に還流したとか。

現在の海外留保利益は2兆7000億ドルとされており、
前回の規模よりもかなり大きいものです。

今回のオバマ提案では
①連邦法人税の実効税率現行35%を28%へ引き下げる
②海外で留保された利益の本国送金には14%課税(2005年の引き下げ幅を下回る)
③1年限りの時限立法でなく恒久措置というもので、

そのインパクトは大きく、これが施行されれば
相当のレパトリが起こると思われます。

ただし、それはこの制度が施行されてからですね。

現段階では、このHIA2施行を待って一時的に
米企業による米ドル買いが減少し滞留する可能性が指摘されています。

参考記事
浮上する「HIA2」、米国へ企業資金還流のマグマ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79489570Q4A111C1000000/

④TPP交渉が佳境へ

これも、ドル高抑制に繋がっているとの見方が。
米国企業の今決算発表では、世界で事業を展開する米企業決算が
ドル高の影響で圧迫される構図が鮮明になってきていますが
自動車産業などからドル高の景気への影響を懸念する声が出てきてますね。

またTPP交渉が佳境を迎えてきていることもあり、
日米双方で政治的に「円安が歓迎されない」状況。

⑤4月統一地方選挙

いわずもがな、円安メリットは輸出企業に大きく
グローバル企業が集約する都市部に集中。
中小企業、地方経済にとっては必ずしも歓迎ではありませんね。
選挙前には円安誘導野金融政策の発表はありません。

こんな記事からも、政府の円安に対しての姿勢の変化が見て取れます。
「円安」消えた、麻生財務相の1月20日会見概要-2カ所編集
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NJOW806TTDSV01.html

しかし、米金利は年内引き上げられる見通しでドル売りにはなりにくい。
ということで、ドル円相場はやりにくいですな。

ユーロも、ギリシャ支援延長で買い戻されたものの
勢いがなく、どっちつかずのレベル。
ユーロを売るにも安すぎて売りにくく、買う理由もない。。。

ということで、先週買ったポンドががんばってくれればいいのだけれど(笑)
先週20日金曜はイギリスの1月の小売売上高が弱くて急落する局面も(^^;

英・1月小売売上高指数(前月比)▲0.3%
前回:+0.4%(改訂:+0.2%) 予想:▲0.2%

今、通貨トレード難しいです~

人気ブログランキングへ

【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】







※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社