2015年2月8日日曜日

116円から118円台でレンジ相場が続いていたドル円相場ですが、
週末6日金曜日の雇用統計を受けて、一気に119円台まで上昇しました。

NFP非農業部門雇用者数は25万7,000人の増加、
事前の予想となる22万8,000人を大幅に上回る結果でしたが、

過去2回分のNFPの大きな上昇修正もサプライズで
昨年11月分は従来発表の35万3,000人増から42万3,000人増に、上方修正。
これは過去17年において最大の増加です。
また12月の就業者数も25万2,000人から32万9,000人に引き上げられました。
どっちかっていうと1月分というより、この11月12月分の上昇修正がびっくり!

1月の失業率は5.7%と小幅上昇したものの、労働力人口が増えたとして
失業率の悪化を気にする向きはありませんでしたね。

それと注目された賃金上昇率、
時間当たり賃金は0.12ドル増と、
12月の0.05ドル減から上昇に転じ、
前年比では2.2%増と8月以来の大幅な伸びを記録し好感された模様。

雇用統計を受け、米国債利回りが上昇し久しぶりに
日米の金利差が意識されたこともドル/円の上昇を後押ししましたが
実は、1月の雇用の伸びが市場予想を上回ったのは
過去10年で1回のみだったんですって。

今回の雇用統計は「ダウンサイドを見ている」向きが多かったことことが
逆にドルの急伸に繋がったとの指摘もありました。

というか、このところ117円前後で買って118円で利食うという
レンジ内取引が増えていたので、118円台では
ストップ注文や売り注文が多かったんだろうなぁと思います。
それらが引っ掛かって、吹き上げたんでしょう。

しかし、昨年2014年12月8日につけたドル円の高値121.83円を
超えてくるまでは、次なる円安ドル高のステージに入ったとは言い難く、
結局のところまだレンジ相場の中での推移です。
米国の金利引き上げ時期を巡って米国の債券利回りの上昇基調が
継続すれば、ドル高のトレンドも出てくるかと思いますが、
週明けから、米金利上昇が続くかどうかに注目ね。

このところは原油安で、アメリカの年内の利上げは難しいのではないか、
という声も広がっていましたが、1月の雇用統計の結果を受けて
早期利上げ観測、早ければ6月にも利上げが実施されるだろうという
見方が再び強まっていますので、この利上げ期待が
ドル高を継続させるのかどうか見極めの週となります。

10年物利回り急上昇


ただし、超長期チャートを見れば、まだボトムを付けたかどうかは??


利回りの本格上昇となればドル円も一段高となるでしょう。

ダウ平均はこの日、利上げ観測が強まったことから下落しました。
しかしながらドル円上昇の効果で日経平均先物は高い。

米株と日経のデカップリングにも慣れてきたわね。

米国は金利引き上げ=引き締めで株には下げ圧力がかかりやすいけれど、
日本はドル高=円安なので株には上げ材料となります。

このまま米株がもたついても日本株上昇となるか、、、
なるんじゃないかな?!
日経平均は15000円台16000円台で拾ったものをずっと放置してます。

それから、次回の3月のFOMCで声明の「辛抱強くなれる」の文言を
削除するんじゃないか?なんて見方も出てきたようです。

今月は24日にイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言があります。

ここで、なにかヒントがあるんじゃないか?として注目だそうです。

しかし、ドル円を買っておけば一気に2円くらい上がったんだよねぇ・・・ 
私は先週豪ドル円とキウイ円をロングにしていますが、
ドル円上昇で、こちらも悪くはないですけれど、、、
ドル高なのでストレート通貨では豪ドル、キウイは下げるので
クロス円はイマイチ伸びていません。

まさか、こんなに雇用統計が良くてドル円が跳ねるとは
予想しておりませんでした(^-^;

今週も、株は堅調推移でリスクオン目線でポジションはロング継続。
ドル円に限っては121円台の高値超えまではレンジじゃないかと
思っていますが、さてどうなりますか・・・

人気ブログランキングへ

【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】






※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社