2015年2月5日木曜日


んもう~結局レンジ(しかも値幅の大きい)なので
今日は上がったとか下がったとか、毎日書くのがばかばかしくなりますね。

米株のボラティリティを見てよ。


去年2014年の夏まで、、、あるいは11月値の煮詰まった値動きから見たら
毎日がジェットコースターね。

ボラが高いということは、儲けのチャンスでもありますが、
下手打つと市場から撤退を余儀なくさせられる恐ろしい相場です。
私はリスクを減らしてちょこちょこトレードなので
大丈夫です。

ボラが高い時は、ポジション小さく小さくやるのがいいですよ。

ダウは17700ドル近辺にある上値抵抗を超えたら、
凄まじい上昇を見せそうなチャートですよ。
今週は雇用統計、ここを超えられるか失速するかは
運命の分かれ道といっていいほどのポイント。

雇用統計がどうなるかなんて予想しても仕方ないので
こういうラインを超えるかどうかだけを見てればいいです。

超えてきたら、ドル円もロング長期保有に切り替えてOKだけど、
それまでは細かく利食わないとね。

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そのレジスタンスを超えて推移していたダウが
今朝方(2月5日朝:米国取引では2月4日)急速に失速したのは

①ECBがギリシャの国債などを担保として認める特例措置の解除を表明

このニュースが効いたようです。ユーロも大きく下落しました。

これまではECBが特例でギリシャ国債を担保として認めていたのね。
だから危ないギリシャ国債でも、利回りは高いし、うまみがあるということで
買い支えられてきて、デフォルトリスクから遠ざかっていたわけか。

それが、、、債務を棒引きしろ!とかなんとかごちゃごちゃいうから
ECBがお灸を据えたってことかしら?

この特例措置の解除によって、ギリシャ国債を買ってくれる人が
いなくなっちゃうわけですから、ギリシャは今後他国から借金できない
ってことですね。つまり、ギリシャはギリシャ自身で
資金を用意して景気刺激していかなきゃならない。
ギリシャ中銀が国内行への資金供給を担うことになるわけ。

これがギリシャ財務相とドラギ総裁が会談した後に
発表されたっていうんだから、結構事態は深刻ですよねぇ・・・。
話し合いが上手くいかなかったってことでしょ。

◆このギリシャ問題、今後もユーロの変動要因として懸念されますが、
今夜はドイツのショイブレ独財務相と会談します。

今、ユーロ安で絶好調のドイツ。ギリシャの我儘にうんざりしてて、
ギリシャの債務減免要求を突っぱねたところですが、

ギリシャは今夜
西ドイツが1921年に確定した債務の延長を認められた
1953年の「ロンドン債務協定」を持ち出すのではないか、
と警戒されている模様。

第一次世界大戦に敗れたドイツは、
1921年5月に総額1320億金マルクの賠償金(対外債務)を
請求されました。

戦時中に発行した国債の償還に、賠償金が加わり、
巨額の財政赤字が発生し、、、歴史の教科書に出てくる
ハイパーインフレに陥るなど、いろいろあって、
ドイツがこの賠償金を支払い終えたのはなんと2010年。
なんと、89年もかかりました。

ギリシャは、ここを突いて交渉してくるんじゃないか?って話ね。
借金はいつか返すよ、ずっとずっと先になるけど。。。今はムリ。
っていう(笑)

今後のスケジュールとしては
2月25日にはギリシャに残された緊急流動性支援(ELA)が期限を迎えます。
2月28日にギリシャ救済プログラムの期限を迎えます。

この辺りまではギリシャネタでユーロは神経質に乱高下するんでしょう。
だから、あまり買いだとか売りだとかスタンス決めないほうが
いいと思います。底入れしたとも言い切れません。

◆今夜はECBがギリシャに対する上限600億ドルの
緊急流動性支援枠の設定に合意とのニュースが伝わってきており、
ユーロが持ち直しています。こういうこと、売って待ってると
結局ECBとかドイツが譲歩して支えちゃうなんてニュースが出て
ユーロが上がったりするから、やってらんない。

②それと、原油がまたしても下落!!

週間の在庫統計で1月30日時点の原油在庫が
予想以上の積み上ってました。

簡単に言うと1930年台の水準まで在庫が積みあがってました。
そりゃー相場的にショートカバーが起こっていたとしても
この数字にはビビりますね。再度売り直した向きもあるんじゃないかしら?

原油の方も底入れしたとはとても言い難く、
ユーロと同じで、ポジションの偏りが整理される過程で
買戻しで上がることがあっても、本格的な上昇ではないということ。

これで、株式市場も神経質に揺さぶられるってわけです・・・


◆ただ、私は、株やクロス円はこれから怒涛の上昇に向けて
エネルギーを溜めているように見えます。

原油安で業績がいいですし、ギリシャや原油リスクって
米株や日本株を奈落の底に落とすほどの深刻なリスクじゃないでしょ。

ギリシャ、破綻しても実は困らない。EU離脱したらむしろ上がるんじゃない?
原油安?そもそもいいことでしょ?
原油に投資していた一部企業やファンドが危ないだけ。
中東の没落というリスクは中期的には大きいかもしれませんが、
短期的にはそれほどのリスクではないと思われ。

ということで
キウイ円を86.60円 豪ドル円を91.45円で買ってみました。
この判断が正しいかどうかは自信がないけど、、、

どちらの通貨も利下げバイアスが強く、ストレートでは
弱いから。クロス円で買うのは、ドル円が上がるはず、、と思っているから
ですが、ドル円は、米国の利上げが遅れるリスクがありそうで、
だから膠着して動かないんじゃないかと思うのね。

資産家バフェット氏:年内の米利上げ、極めて困難-ドル高で
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NJ9PM46JIJUX01.html

米国が年内利上げできるかどうかは2015年の最大のテーマよ。

あ、このブログ書いているうちにダウがレジスタンス超えて上昇
してきたわよ~!!


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