2015年3月10日火曜日


今夜は米株が上昇しています。現在ダウ150ドル超高い。

雇用統計が良すぎて早期利上げの思惑から金曜の米株は
軒並み大幅下落となりましたが、
さて、ショックは1日でこなしてしまったと見ていいのでしょうか・・・。

ドル円相場もAM2:00過ぎに上昇基調を強め
雇用統計後の高値を更新しています。
現在121.40円まで高値を確認しています。

深夜の急伸の材料は特に見当たりません。

雇用統計の翌週㈪に出る
労働市場情勢指数(LMCI2月分)は4.0で昨年8月来で最低。
1月分も4.9から4.8へ下方修正されており
慎重なイエレン議長が利上げに踏み切るかどうか
迷いが生じるような内容ですし
米金利も急伸しているわけではなく。。。
現在10年モノ利回りは2.21% 雇用統計直後は2.25%までありました。

今夜の米株上昇を

①天井は付けたものの、金曜の下落が大きかったので自律反発
②やっと来た比較的大きな調整で、買い場を待っていた向きが積極的に買い参入

①と②のどちらと見定めるかで、ここからのトレード戦略は
変わってきますね。私はどちらの可能性も捨てがたく、
解らないというのが応えなので、ドル円や米株、日本株のインデックスを
ここから新規参入するのは止めておきます。


12月8日のドル円121.80円台も目前ではありますが、
レンジブレイクするのは、FOMCで文言削除が確認される、というような
もう一押し買い材料が欲しいと子なんじゃないかなぁと思います。

クロス円が安いので、円安主導ではない相場。
ドル高の勢いがまだ止まらずジリジリ上がっているということですが、
3月17-18日のFOMC控えて様子見ムードに入る可能性の方が
高いと思います。

逆に、FOMCを前に株も立ち直り、ドル高がさらに進んでしまったなら
FOMCの日に、文言削除となろうとならなかろうと、比較的大きな
下落がやってくると思われます。

だって、文言削除、6月利上げの思惑がマーケットに織り込まれて
ぐいぐい上がっていくわけだから、材料出尽くし感は半端じゃないのでは
ないかと。。。文言削除がなければなおのコトです。


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それと、今日から欧州の量的緩和策、国債の買い取りが始まります。
というか、始まっています。なんとTwitterで明らかに。

ECBのアカウント
https://twitter.com/ecb/status/574873721783128064

関係者の話では

まずドイツ国債とイタリア国債を購入、
他にベルギー債、フランス国債などが買われた模様。

このECBのQEスタートで欧州債は総じて上昇、即ち利回りは下落。

ドイツやフランスなどの利回り低下を受けて、ユーロ売り加速。

ということで、ユーロはじり安の展開ですね。
これは想定内の動き。

このまま、他のマーケットに異変が生じなければ
欧州債高、利回り低下でユーロ安で、欧州株高という流れは
継続するとみています。

日本国債高(日銀が月額7兆円も買うから)債券利回り低下で円安、
日本株高といった日銀のバズーカが講じてきた政策と
国策相場が欧州でも始まったということです。
この動きは長期化しないと失敗ということになりますね。
(しかし、QE導入発表前からすでにやるやる言うてたから
ユーロ安が随分進んで仕舞っていた、という点は日銀とは違います。。。)

ただ、今夜からユーロ圏の財務相会合でギリシャが提出した
改革案詳細について話合われるようですが、
ギリシャのファルファキス財務相は
「ユーロ圏の関係国がギリシャの改革案を拒否すれば、
ギリシャで国民投票または早期選挙を実施する可能性がある

と過激発言をしている模様で、こちらもリスクとして留意して
おかないといけないのかな??
4か月の支援延長の合意にはこぎつけましたが、
その条件として提出された改革案が承認されるのかどうかが、
次の焦点のようです。あんまり心配していないけど(^^;
ギリシャって随分な物言いをするなぁと思いますね。

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それと、あまり大きく取り上げられてはいませんが、
スイス国民銀行、SNBの理事会が3月19日に予定されているのですが、

マイナス1.5%程度への追加利下げも―スイス中銀関係者=現地紙
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0M40XX20150308

なーんて噂があるようです。

(スイス高が進むようなら)
中銀預金金利を、現在のマイナス0.75%から
「マイナス1.5%程度に引き下げることも検討している」

現在のところ、ドル高ということもあって、ドルスイスでは
ドル高スイス安です。ユーロスイスは1月15日のフロア撤廃ショックから
61.8%以上戻っており、(ユーロ高スイス安)それほどスイス高が
進んで居る状況には見えませんが、しかし、1.20のフロア―で頑張っていたころと
比べれば現在の1.06~1.07台というのはスイス高になっちゃってますよね。

だから、ちょっと気にかけておいてもいいのかな。

もし、利下げするとか、フロアーをもっと高いところに設定するというような
決定がなされれば、ユーロ買い、スイス売りが加速するリスクがある、ともいえます。
動くとしたら、ユーロスイス。つまり、ユーロがこれで動く可能性があると
いうことですので、ユーロドルやユーロ円のショートも
一時的にはユーロ高にさらされる可能性があるということです。

ホントに利下げするかどうかは分かりません。
しかし、今年に入って、まさかの利下げラッシュです、、、
留意してポジションを整理しておくことも考えようかと思っています。

現在まだユーロ円。ユーロドルのショートは保有継続中です。

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