本日大注目だったECB理事会ですが、
やはり「ユーロ安」が加速しています。
今夜3月5日ユーロドルは2003年9月以来の1.10ドル大台を割り込み、
1.0988ドルまで下げています。
下がっているのはユーロだけじゃないのよね…?
キウイドル、豪ドル、ポンドドル、、、など
ドル以外の通貨が軒並み安で「全面ドル高」なんです。
なんでだろ??
ドルインデックスのチャートがこちら。
単純に三角持合いを超えて、ドルの一段高が加速した、
ということなのか…。(キウイ安には理由があるんだけど後述)
◆3月ECB理事会
①金融政策は据え置き、これは予想通り
②注目された今月から導入される量的緩和策の具体策は
・ソブリン債購入は3月9日スタート
・月600億ユーロの資産を2016年9月まで購入
(別に目新しくないよね??)
・マイナス利回り国債購入は「▲0.2%」まで購入対象
(これはちょっとびっくり。
マイナスの利回りの国債が買われて金利が若干上昇しました)
③
・17年インフレ率は平均1.8%予想
・2015年インフレ率は平均0%予想‐原油価格が原因
・迅速な改革実施が最重要(日銀黒田さんみたい)
ECBによる2015年・16年の成長率見通しが上昇修正されたことから
初動はユーロ買いだったみたいね。(外にいたので見てなかった)
その後ドラギECB総裁会見で
「必要ならば量的緩和は2016年9月以降も継続する」等の発言で
一転してユーロ売りが優勢になったようです。
つまり、とことん無制限ということです。
ただ、これも、1月時点で分かっていたことですので新味はないと
思うんだけど、意外に神経質に動いたようですね。
ユーロ安だけでなく、他通貨も安くてドル全面高となったために
ドル円が上昇しちゃって120円台に再び乗せてきました。
雇用統計前なのに、こんなにドルが動いちゃっていいのかしら・・・
おかげで、私がショートしたユーロ円はユーロ安と円安で相殺されて
行って来いみたいな感じで、一段安という値動きじゃない(^^;
ストレートにユーロドルを売るべきだったかなぁ。。。
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しかし、今夜のポンド安、特に豪ドル安は解せませんね。
何か豪ドル独自要因があったのかしら??
今日はオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ副総裁が
世界的な低金利環境で、豪ドルが望ましい水準よりも高水準となっているものの、
この数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいているとの認識を示した、
なんてニュースが入ってきているのに。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0M10B420150305
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キウイが安いのにはそれなりに材料が出ています。
東京時間のことですがNZ準備銀行(RBNZ)が
不動産投資に関する新たな規制を検討していると発表したのね。
現在NZではオークランドを中心に住宅価格の上昇が続いており、
これ自体は利上げしないと鎮静化しないという利上げバイアスなんだけど、
乳製品価格は下落しており、経済を鑑みると緩和策を取って景気の
テコ入れをしたいという板挟み状態にあるんだけど、
新たな規制が策定されれば、利上げしなくてもいいですし、
奏功すれば逆に利下げ余地が生まれるとの観測に繋がったものと
推測されます。
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今夜は金が急騰した後急落して神経質。
金はECBの緩和が長期化するってんでじゃぶじゃぶマネーが金にも?
という思惑で買われた?のかもしれませんが、
結局のところすさまじい全面ドル高になってしまったので
やはり金売りでしょーってことになっちゃたのか・・・
今後の焦点は、このドル高がどこまで進むか。ですね。
つまり、ユーロ売りは継続でいいですし、
ドル円は買いのトレンドが継続しているってことです。
豪ドルやキウイは消去法では高金利ですから、買われるかと
思いきや、ドル高のトレンドには勝てないセンチメントです。
明日は雇用統計なのに、こんなにドル高になっていいんでしょうか。
逆に明日の雇用統計で、ドルの調整があるかも、と思ったりしています。
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