27日㈬の夜中にギリシャ政府関係者から、
支援協議が実務者レベルでの合意書作成に至ったと報じられ、ユーロが急伸。
ところが、複数の関係者から否定的な発言が出てきて
6月のIMFへの初回返済日となる6/5までの最終的な合意は困難との報道に
なっちゃってますが、こういうことで為替が動くのを
「ヘッドラインリスク」といいます。
中味が良く解らない状況でも、第一報のタイトルだけで動いちゃう。
アルゴなんかはキーワードだけに反応しますものね。
ただし、否定的な見解が伝わってきても、それほどユーロが叩き売られる
という感じにはならなくて方向感なく動いています。
そりゃそうよねぇ。ここで安易に支援合意しても何の解決にもならない。
以後延々とギリシャに資金援助し続けるって覚悟があるなら
助けてもいいでしょうけれど、いい加減、堪忍袋の緒は切れ…
ということで、ギリシャ側から楽観的な発言がでても信用なりません。
どういう結末になるのかはわかりませんが、
ギリシャネタでユーロを売りこむというトレードは
今、市場関係者の間ではトレンドではないので、
ここからはもうあまり下がらないような気もします。
特に昨日、水上紀行さんに番組で伺った話だと
6月からユーロがトレンド転換するケースが多いと。
欧米勢の中間決算は6月。6月に入るとポジションの利食い、損切など
あらゆるポジション調整が出て、一時的に相場が逆流することが多い、
ということのようですが、となると欧米のファンド勢が、、今どの市場に
どれだけのポジションを傾けているか、ということがポイントになってきます。
為替市場においては、投機筋のポジションって全体の相場を占うには
あまりにも小さいため、それが値動きの全てではないにしても、
一応IMMのポジションの偏りを見ておくと、これが逆流する
可能性がある、という参考にはなりますよね。
ドル円相場ってあんまりポジションの偏りがないのです。
だから、この中間決算によるファンドの利食いでドル円が
落ちることは考えにくい。
そしてユーロドル相場。これが欧米勢のメインの取引ですが、
最新のIMMのユーロショートポジションは16万枚台。(過去最高は25万?)
過去最大レベルに膨れ上がっているというわけではないにしても、
どちらかというと売りが大きいわけで
6月末までにこれらを解消する動きが出るとなれば
ユーロは意外と上がってしまうかもしれない、というお話。
ということで今日はドイツDAXを軽めにショートしています。
ユーロドルを買う、、、のはどうも、ちょっと早い気がして。
意外に株が下がっていないので、こちらを選択。
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日経平均は10日連続高!!27年ぶりの記録更新です。
ここまで来ると、なんで上がったか、を毎日書くこともなくて、
逆にいつ落ちるのか?を書くべきだろう、と思うけど、
そういう相場って、テクニカルとか心理分析か関係ないものね。
10日続伸はさすがにないだろう~なんて安易なショートは軒並み
踏まされたわけで。
ドル円相場はNYタイムに124.45円まで上昇しています。
なんと2007年のミセスワタナベが作った円キャリートレード相場の高値を
超えています。新値更新で、いよいよ新たな領域に入っていますが、
こんな高値なかなかついて行けませんなぁ。。。。
昨日作った日経平均ロングは20573円で手仕舞いました。
どうも腰を据えて持てる領域ではないですね(^^;
ポンド円ロングも結構な利益になったんだけど、
今日は指標にやられました。
◆夕刻発表されたイギリスの1-3月期のGDP(改定値)
物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%増、前年同期比2.4%増。
(予想 0.4%増、前年同期比2.5%増をいずれも下回る)
これでひゅるひゅる下げてしまったので
189.96円で手仕舞い。190.70円まで高値があったのに!
まだ上がるかもしれませんが、いつ大きめの調整がはいっても
おかしくないチャートなので高所恐怖症。
その代わりと言っては何ですが、、、、
ユーロ円をロングしています。
というのは、ポンド円はさすがに上昇ピッチが速いので調整待ちの中、
ユーロポンドが巻き返し中です、つまりユーロが買われてきた。
ドル円がリーマンショック前の高値に迫るところまで上昇した
ことを考えると、ユーロ円はずいぶん出遅れていて
そりゃ、今回のドル円上昇は円安がテーマというだけでなく
米国利上げがテーマのドル高でもあるわけですので、
ドル円が突出して高いのは当然ですが、
前述したように、ユーロが巻き戻す可能性があるなら
出遅れていたユーロ円って、ドル円ほどじゃないにしても
昨年12月の高値149円くらいまであるんじゃないのかな?
という気がしているのです。149円は欲張りかな。。。
W底を付けて上がりだした形ですので結構強いように思います。
チャート形状から、まずは137円を超えてこないと話に
ならないのですが、超える可能性にかけて早めにロング。
ギリシャネタで乱高下するかも~ってのが嫌なんだけど。。。。
ユーロ高、欧州株安方向で見ているということです。
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それと、今日の気になる動きは中国です。
中国株:上海総合8日ぶり反落、一部証券が信用融資を厳格化 - Bloomberg http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NP1P9T6TTDS901.html
複数の証券会社が信用取引融資の条件を厳格化。
中国当局が銀行に対して保有株式の報告を求める。
複数の証券会社が信用取引の委託保証金率を引き上げたことに加えて
上海株の6%を超える下落には政府系ファンド(ソブリンファンド)の
銀行株の売りが背景にあったようです。
政府系ファンドなどによる銀行株売りは加速
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201505280234
しかし、なんで突然中国当局は銀行株を売ったりしたんでしょう?!
こんなニュースも実は影響していないかしら?
[中国本土4社目のデフォルトへ-珠海中富、28日の全額償還断念
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NP1N1H6TTDS101.html
※発行額5億9000万元(約118億円)の社債元本の35%のみ償還
中国社債のデフォルトって実はもう4社目なんですよ。
それもわずか1ケ月の間に。
1 中国国有企業で初のデフォルト
http://www.sankei.com/world/news/150422/wor1504220006-n1.html
~
※利払い8550万元(約16億5000万円)が業績悪化でデフォルト(債務不履)
2 中国で新たなデフォルト、永暉実業
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NO1GR06KLVRE01.html
※2016年償還債(3億930万ドル相当=約370億円)について半年に1度の利払い1315万ドルを履行できなかった。
3社目ってのが、どう調べても出てこなくて、あまり話題に
ならなかったんだなぁと思いますが、
今回の4社目もあまり大きなニュースではないようです。
ソブリンファンドの銀行株売りと信用取引規制で
上海株下落、というニュースに隠れてしまっていましたが、
4月22日、わずか1ケ月前から立て続けに4社のデフォルトです。
かなり中国は酷いことになっている、と思うんだけど、
うがった見方をすれば、株の下落をソブリン系の売りが演出した
ことにすれば、デフォルトのニュースの扱いが小さくなると
見込んでの今日の相場演出だったんじゃないか、なんて気もします。
ただでさえ、バブルの様相を呈していたわけで、
何かきっかけがあればあっという間に崩落するとおもわれ、
今日の5~6%程度の下落で済むならかわいいもの。
ホントに逆流したらえらいことです。
ソブリン系の売りや規制での下落なら、それほどマーケットへの
警戒が強まらないとみての演出ではないか、なんて気もしますが、
まあ、鉄火場ですから火傷しないように。
といいつつ、今日は上海のインデックスをショートしてデイトレで
ちょっとだけ取れました。見ているだけってできないのよね(^^;
さて、明日も続落となって、上海株がいよいよトップアウトとなるか?
もしそんなことになれば、日本株市場も下がります。
Sell in Mayは Sell in Jun・・・・へと時期がずれてやってくるのかも?
ということで、東京金をこっそり仕込んでおきました。
あ、東京ゴールドスポット100でもいいわよね。
参考コラム:限界に近づく中国株の信用取引ブーム
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0OC0QD20150527?feedType=RSS&feedName=jp_column&virtualBrandChannel=13487&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
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2015年5月29日金曜日
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