2015年6月1日月曜日


2015年5月が終わりました。

5月最終営業日に向けて日経平均が11連騰。
ドル円相場も昨年の12月5日に日銀バズーカ2の
上昇が終わってからの長い揉みあい、、、そうね、だいたい
5か月半くらいのレンジ相場を上抜けて124円台まで上昇、
2007年の円キャリートレード最盛期の高値を抜けました。

為替市場はさすがにその上昇スピードが早いことから
菅官房長官が「急激な変動は望ましくないというG20の合意がある」
麻生財務相も「ここ数日の値動きは荒い、今後とも注意深くみていく」
などと牽制発言を行っていますが、あまり抑制効果はないようです。

ただ、G7にて麻生大臣が米国のルー財務長官と会談しており、
「為替レートを政策の目標にしない」ことを再確認した、
と伝えられていることがちょっと気になっています。

このニュースが出たからと言って、すぐにドル高修正が入ったわけ
ではないのですが、ルー財務長官の名前が昨今のドル高について
発言した、というようなニュースが今後も出てくるようなら要注意。

通貨水準、ドルについてはFRBではなく米財務省が管轄であることから
財務長官の名前が出てきた、ってのはドル高抑制に繋がる可能性は
あると思われます…。

*************

6月相場はどうでしょうか。

11連騰が20,30と続くわけがありませんので、
一服する局面も出てくるでしょう。
それがSell in Junだ!というような崩落を意味するものではないにしろ、
ここまで上昇してきた相場は、ある程度利食われないことには
次の大きな上昇には繋がらないと思いますし、
意外に大きな調整はあるんじゃないかと思っています。

特に6月は欧米のヘッジファンドの中間決算で
ポジション整理が入りやすく、これまでのトレンドとは
一時的に逆方向に動きやすい時期に入るという季節性も。

特に先週末29日㈮の海外市況はこんな感じでしたので、、、

注目された1-3月期の米GDP改定値は前期比年率▲0.7%に下方修正。
予想が参加気宇0.9%でしたので予想よりは悪くなかった・・
とはいえ、弱さは否めないということで、米株は下落してます。

米5月シカゴ購買部協会景気指数も弱く低下基調が続いています。
(予想 53.0→結果 46.2)

週明けはさすがに下がるんじゃないかと思います。
意外に6月1日からきっかり相場のムードが変わって
調整に入る、なんて展開もあるんじゃないかなぁ・・・

ということで、日経は短期的にショートしたい気分。
ドル円も、、、基本同じだと思うんだけど、
なにしろ半年弱のレンジを上抜けたばかりなので
相当なエネルギーをためた後の上昇スタート。
こっちの方はさらに上昇して止まらない可能性も捨てきれず、
ショートは危険かなぁと思ってみたり。

現在は木曜に仕込んだ135.39ユーロ円ロングと
DAXショート持ちこし。

今月の金融政策や主なイベントは

02日㈫ 豪 RBA理事会
03日㈬ EU ECB理事会
04日㈭ 英 MPC(3日~)
05日㈮ 米雇用統計 + OPEC総会 + ギリシャIMFに3億100待ユーロ返済

07日㈪ ◆G7首脳会議(~8日 @ドイツ・オーバーバイエルン)

17日㈬ 米 FOMC(16日~)
19日㈮ 日銀会合(18日~)
25日㈭ EU首脳会議(~26日 @ブリュッセル)

早速今週のECB,雇用統計に、OPEC総会、ギリシャの最初の
支払期限という重要イベントがボラティリティを作りそう。

ちなみに5日に最初の支払い期限がくる
ギリシャの分割払いのスケジュールは次の通り

6月5日 IMF 3億100万ユーロ
 12日 短期国債 16億ユーロ
 12日 IMF 3億3900万ユーロ
 16日 IMF 5億6500万ユーロ
 19日 IMF 3億3900万ユーロ
 19日 短期国債 16億ユーロ

などとなっている模様。

IMFのラガルド専務理事は週末28日、
独紙とのインタビューでギリシャのユーロ圏離脱について
「可能性の一つ」と述べるところまで来ており、
6月はギリシャの破たんリスクも考慮しておいた方がいいかも。

中国上海株市場もトップアウトした可能性。

日本も噴火や地震のリスクがあり、
楽観は禁物という気がします。

かといってすぐに全力売りということではないのですが、、、

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