4月分の雇用統計発表でマーケットは複雑な値動きを見せましたね~
ドル円は乱高下。というか、
雇用統計発表前にすでにドルが買われていてドル円は120.20円まで上昇。
発表前に思惑だけでちょいと買われすぎてたってことよね。
発表後は119.60円くらいまで急落。
思惑で40-50銭の乱高下を繰り返し結局119.70円台で終わりました。
つまり、雇用統計に向けてのイベントドリブン(思惑で買いあがった動き)も
なかったことになったってことで、雇用統計事態がノーイベント化。
ドル円は結局膠着地合から抜け出せないって相場です。
しかし、米株市場は違う。思いっきり「リスクオン」です。
17900ドル台から18200ドルまで急伸しました。
株が買われる、、、ってことは、利上げ時期が遅くなって
低金利政策が近いという受け止め方か?
それとも米経済がしっかりしている、景気がいいということを
素直に評価してのことか?どちらだったのでしょう。
◇4月雇用統計
①NFP非農業部門雇用者数 +22.3万
(予想23万人:前月8.5万人→12.6万人から下方修正)
3月よりはずいぶん良くなったけど、予想に及ばず。
その前月の悪い数字はなんと下方修正されていました。
だから、決していい数字ということでもない。
3ヶ月平均は19.1万人です。
②失業率 5.4% (前月5.5% 予想通り5.4%に低下)
③時間当たり賃金 24.87ドル
(前回24.84ドルから0.1%上昇も予想0.2%を下回る)
微妙な結果。悪くはないけど強くもない。
④労働参加率 (62.8% 前回62.7%から上昇)
酷く悪かった3月に比べればいい数字です。当たり前です。
ただ、反動でもっとすごくいい数字になるんじゃないか、
という期待には及ばなかったという印象ね。
株が高かった、というのはやはり利上げ時期が遅れるとの
思惑が広がったと見え、この日
米国債利回りは低下して終わっています。
利回り低下ですから、ドルは上がりません。
利上げ時期のコンセンサスは12月が強まりそうです。
ドル円、膠着抜けず・・・
次のイベントはなんでしょうか。
リスクがあるとすれば、
①やっぱり駄目だったギリシャ
②ステロイドも効かなくなった中国
③市場のコンセンサスも何のその6月利上げに踏み切る米国
辺りかなぁと思っております。
指標などの結果でレンジブレイクはなさそう…。
リスクと書いたくらいだから、下です。
次にレンジを抜けるのは下じゃないか、と思っています。
このまま上昇出来る強さは「あく抜け」が必要じゃないかと、、、
しかし、憶測でポジションを取るなんてことはしません。
足元では流れについて行くのみ。
週末の東京市場で日経平均が反騰基調に入ったのを見て
日経平均を19368円 DAXを11410でロング。
DAXロングはドイツ利回り上昇がそろそろ終わって
ユーロ再下落になるのではないか、と見てのポジションです。
そして今日日曜、中国が貸し出しおよび預金の基準金利を
25bp引き下げ発表。
中国は2月28日に利下げしたばかりですよ。。。
経済成長率が金融危機以降で最も低い伸びとなっており、
さらなる景気てこ入れに踏み切った、ということですが
中国危ないですねぇ~怖いです。
上海総合指数は4月27日に4527.39と7年2カ月ぶりの高値を付けた後、
5月5日▲4%、6日▲1.6%、7日▲2.8%で3日間で▲8%。
年初来高値からは約9%安い水準まで下げていました。
ということでいつか弾けると思うんだけど、
週明けは緩和を好感して上海株が上がるんでしょう。
これを好感して世界の株も堅調に推移するものと思われます。
週末の米株も強かったことから月曜の日経平均は大きな上昇を
見せるはず。
なのにドル円が上がらず、です。
今は株インデックスの方が面白いですね。
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注目だった7日のイギリスの総選挙。
結果は意外に保守が頑張って単独過半数獲得!
選挙前からのポンド買いポジションはすくすく育っています。
コストは1.5196ドル、週末の終値は1.5443ドル。
今週の値動きを見て利食いポイントを考察します。
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それから、こんな気になるネタも。
スイスが米株を猛烈に買っていた、って話。
そうか、よくよく考えてみれば、スイスってあれだけすさまじい
スイス売りドル買い介入をしていたんだから、介入で積みあがった
外貨準備のドルはどうしてるのか、思いをめぐらせてみても良かったわね。
全くそこまで考えが及ばず、、、でした。
しかし、そのドルで、1-3月期に米株を買ったとはねぇ。
史上最高値圏にあって、利上げが近い米株よりも、
追加緩和実施中にもかかわらずまだまだ史上最高値が遠く及ばぬ
日本株のほうがいいんじゃないの・・・・('_')?
と思ったりしますが、
スイスの2015年3月末時点の米株保有額は374億ドル(約4兆5000億円)。
14年12月末時点に比べ40%増えたのだそうです。す、凄い。。。
ちなみに2015年寄付きのダウ平均は17823ドル。先週末8日㈮は18191ドル
上がっているといえば上がっていますが、
週末の雇用統計を受けた米株上昇が
なければ、年初からの米株のパフォーマンスって
とんとんだったわけよね。ほとんど動いていなかった。
日経平均の方は2015年寄付きが17325円、週末の終値は19379円。
過程では2万円突破もありましたから、日本株の方が良かったのに。
要は、債券利回りが軒並み低下し(ドイツの国債は一部マイナス金利にまで低下)
債券運用でパフォーマンスを上げるのが難しくなってしまった中、
株式市場に資金が流れてきたということですね。
ちなみにSNBの3月末時点の外貨別投資先は、昨年12末末比で
米ドル建て資産が+19%の1772億ドル(約21兆円)
ユーロは+9%の2134億ユーロ(約29兆円)
日本円+10%の5兆2030億円。
ユーロ安への懸念から米ドル建て資産を増やしたとみられます。
日本円への投資も1割くらい増えたみたいですね。
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日本も日銀による株式ETFの買いで中央銀行の株買いによる
存在感の大きさが話題となりますが(5頭のクジラなどと呼ばれるうちの1頭)
スイス中央銀行のスイス高防衛による介入マネーが
米株市場に流れ込んでいるというお話。
この傾向は続くのでしょうか。。。そして、それは今後どのような
問題を引き起こすのか、(問題ではないかもしれませんが)
興味は尽きませんね。
スイスの買いがなければ、米株ってもっと下がっていたかもしれない、
って見方もできますし。
ということで、今年はSell in Mayは、なさそう~♪
って思ってどんどん株が上がるようなら下旬に要警戒。
今週の相場は強気で攻めますが、中旬から下旬に向けては
リスクを取らぬポジションにしたいと考えております。
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2015年5月10日日曜日
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