ギリシャ問題がいよいよ大詰めの段階ということか。
このところはギリシャネタというよりドイツ国債利回りに
神経質に反応していたユーロ相場ですが、
今夜(5/18)のユーロの軟調地合いはギリシャ発のようです。
ギリシャのツィプラス首相がIMFのラガルド専務理事に対し、
「EUの支援がなければ債務返済は不可能だ」と警告する内容の
書簡を送っていたことが明らかになった、というのが材料のようです。
つまり、支援してくれなきゃIMFに返済しないよ、という話で
そりゃよく考えてみれば当たり前の状況のことですけど、
今更こんな当たり前のことが材料視されてユーロが売られるとは
いよいよ市場は「Xデー」を意識し始めたってことかしら?
また、ツィプラス首相は、
ギリシャ政府が譲歩する考えはないと強調したとも伝えられており
21-22日のリガ会議でギリシャ債務問題を提起し、
月内の臨時ユーロ圏財務相会合の開催を要請している模様。
来月に期限を迎える計15億ユーロのIMFへの返済に加え、
今月末に支払わねばならない賃金と年金の手当てが
迫っているという状況で、早ければ今月末に
内向けの公務員らに支払ができないという形での
デフォルト状態に陥る可能性が大きいですね。
次回のIMFへの返済(3億ユーロ)の期限は6月5日だそうです。
ということで、今夜はユーロがダラダラ下げており、
ユーロ安→ドル高ということで
ドル円がじり高で現在119.89円近辺まで上昇中。
ドル円がギリシャ問題で上がるってのが変な感じ。
リスクオフとなれば、本来は円高だと思うんだけど、
今のところは極めて冷静に動いており、
リスクオフにはなっていません。
単純に、ドル高に動いたのでドル円では円安という
反応になっているわけです。
このままレンジブレイク、、、というわけにはいかないと思いますが、
ギリシャリスクがあるためユーロが手掛けにくいですね。
それでもまだユーロロングは保有中です。。。
ユーロが下げているって言っても、それほど急な下落ではありません。
単純に調整安、ってだけかもしれない程度よね・・・?!(^^;
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今日はオセアニア圏からの要人発言が相次ぎました。
まずオーストラリア。
ロウRBA(豪準備銀行)副総裁が追加利下げの可能性に言及。
豪中銀に利下げ余地、借金による消費ブームに警鐘-ロウ副総裁
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NOJ4LV6JTSE801.html
豪ドルはそれほど大きな下落には繋がってはいませんが、
じり安の展開を強いられています。
また、ニュージーランドは不動産規制が強化されるかも?
キーNZ首相が不動産税強化に乗り出すと発表。
居住用不動産を保有期間2年未満で売却し利益を得る場合、
税金の支払いを課す措置を新たに導入する方針。
NZ住宅市場の過熱感は融資規制によって一時和らいでいたものの
最近また住宅価格の上昇率が加速してきたことからの
規制導入に踏み切る公算です。
先週11日にANZ(オーストラリアニュージーランド銀行)が
ニュージーランド中銀が6月と7月に利下げを実施すると予測。
これを受けてNZドルが下落していますが、
利下げするとますます住宅市場が盛り上がっちゃう。
だから不動産転がしのような売買への税負担を高めることで
対処せざるを得ないということかな。
不動産市場の引き締めなら利上げだものね。教科書的には。
ただ、利上げするとNZドルが上がってしまうため、
乳製品輸出への影響も出てくる。貿易面から輸出競争力が
低下するために利上げはできないでしょう。
ただでさえ乳製品価格の下落で困っているのに。。。
しかし、現時点では豪ドル、キウイドルのトレードアイディアなし。
素直に売っていいものかどうか・・・
だって、最近のトレンドは「ドル高の修正」による
ドル安ですもの。だからユーロを買っているワケですが、
豪ドル、キウイドルはこんなニュースがあるので
買うという気分にはなりませんものね。
しかし、日経が強い。
今日は野村の投信設定の影響も多大にあったとするならば
続かない可能性もありますが、
結局レンジ内での動きなのか、
このまま2万円乗せるのか、今週の動きをまだ見極めたいところ。
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