2日に続いて3日の市場でもユーロ急伸、一段高です。
いやらしいのが、一度ユーロがスコンと落ちて
昨日の行き過ぎたユーロ高の修正がはいるか?と思わせてからの
巻き返しです。今夜は米指標にも振り回されました。
まず注目のADPはほとんどノーイベント。
予想が20万人のところ20.1万人でほぼ予想通りで
ドルはあまり動かず。
その15分後に発表された米4月の貿易収支にびっくりして
瞬間ドル買い加速したんですよ、それが見事にダマシになった形。
4月の貿易収支は前月比▲19.2%の409億ドル。
減少率は2009年2月(26.6%)以来の大きさでした。
市場は440億ドルの赤字を予想していたのですが、
何故にこんなに赤字が縮小しているんでしょうか。
おまけに3月の赤字額は514億ドルから506億ドルに修正されています。
この結果を受けてドル高が加速するかと思われたのですが、
今夜はECB理事会があり、金融政策は据え置きも
ドラギ総裁の発言が市場に伝わると、一気にユーロ上昇へ。
結局貿易収支の赤字縮小でのドル買いは一瞬で終わりました。
ドラギ総裁発言は
「インフレは今年初めに底入れし、今後上昇し始めるだろう」
「現時点ではQEを拡大する必要はないとみている」
などと発言、これらがユーロ買戻しに繋がったようです。
昨日2日の高値の1.1195ドル、5月22日高値の1.1208ドルなどを上抜け
目先のストップロスを巻き込みながら上げ幅を拡大。
加えて23:00に発表された
5月米ISM非製造業指数が予想より弱い結果となったことで
ドル売りに反応、さらにユーロ買いが加速する結果に。
独の10年物利回りも大幅上昇中です。
ユーロ円が140.05円まで上昇しました。
まだ上がある気がしますので、ユーロ円ロングはまだ引っ張ります。
ドイツダックスはあんまり下がらないので、ショート買戻し。
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でもね、ユーロの上昇って、たぶんショートの買戻しに
すぎないと思うんです。ユーロをガンガン買いに行く環境にはないですよね。
今夜はQE拡大の必要はない、って発言で買い戻されましたが、
基本QEやってるとこの通貨です。これから金利を上げようって国の通貨より
買いが優勢になるなんてことはないでしょう。
だから、6月のファンド勢の中間決算に向けてのポジション整理が
終われば、ユーロ高も終わると思います。
だから、今ユーロが強いからといって、決してドルが弱い、って
ことではない、ということを改めて確認しておきたい局面。
今夜もユーロがどんどこ上がって、ドル円もドル安円高が進みましたが
それでも124円を割らない(123.99円はあったかな?)
124円が下値になりそうな強さです。
昨日のユーロ高局面ではドルが全面安で
ドル円相場も123.74円まで急落したんだけど、
崩れ切らずに今日は夕方124.67円まで戻っています。
さらにNYでドル売りとなっても、124円台を割らずにいる、、、
これ、結構強い相場ですよね。
再び125円試すと思います。
だから、素直にドル円を買おう、と思って、今夜は
124.16円でドル円をちょこっとロング。
これで、ユーロ円、オージー円、ドル円ロングです。
オージー円もまだまだ高値を取りそうなチャート。
ギリシャ問題とか中国とか、日本の災害リスクとか、
リスクはいろいろあるように思いますが、
やはり1-3月期にブラックロックが日本株を大量買いしていた
ことを考えると、こんなところで利食って撤退はない、と思われ、
日本株もITバブル前の高値20833円をターゲットにする相場が
早晩訪れて、そこを超えて22000円というレベルまで上がるんじゃないか、
って気がしています。となるとドル円は128-130円?!
高いとこを買うのは勇気がいりますが、
だからこその大相場に発展しちゃうんじゃないかなぁと思います。
高いところを買った場合の注意ポイントはストップロスの置き方。
深めの修正があっても大局は変わらないとみるなら
ストップはさらに深めにおかないと、すぐにストップロスに
ひっかかっちゃいますね。
かといって押し目をじっくり待っていると
下がらずに上がっていってしまうのが大相場の特徴。
今日は日経QUICKにこんな記事
日銀が公表している「円・ドル」の直物取引の売買高によると、足元の円安進行が「全
員参加型」ではなかったことが分かる。今回の円安局面(5月14日~6月1日)と、日銀
が追加金融緩和に踏み切った後の円安局面(2014年11月3日~14年12月8日)で1日当た
りの平均売買高を比べると、足元は約94億9100万ドルと、前回(約143億9100万ドル)の7
割弱にとどまる。
~三菱東京UFJ銀行市場企画部の内田稔チーフアナリストは「急速な円安に付いて行けなかった日本の輸入企業がドル買いのタイミングを逃したことが、売買高の減少につながっているのではないか」とよむ。
生命保険会社など長期投資家が想定する円の上値メドも、じわりと切り下がってきてい
るようだ。国内の低金利環境が続くなか、主要な生保は為替リスクを取る外債投資(オー
プン外債)への投資を増やす方針を示している。長期投資を前提とするため、割高な水準
でドルを買うことを嫌う傾向がある。だが、生保はドルの押し目買い(円の戻り売り)の
機会がいっこうに訪れないことを意識し始めたようだ。ある国内生保の運用担当者は「現
在円の戻り売りを進める水準として1ドル=120円程度を意識しているが、(円の上値の重
さが目立つため)早い段階で122円程度に修正する可能性がある」と明かす。長期マネー
の目線が切り下がれば、円の上値余地は一段と小さくなる。
生保など機関投資家はドルを買い遅れている模様。
それがユーロドル相場でドル安が大きく進んでも
ドル円では下がらない相場になっている一因かも。
年金ゆうちょも下がれば大量にドル買いオーダーを並べて
待っているようですし、機関投資家は買い遅れているようですし、
おまけにヘッジファンド勢がユーロドル止めてドル円のロングに
テーマをシフトし始めたようです。
ドル円はあまり下がらない、というのが今の地合いです。
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2015年6月4日木曜日
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