2015年6月12日金曜日


11日木曜日、ドル円相場は黒田日銀総裁逆バズーカ発言から
半値ほど戻してもみ合い。

昨晩10日の米株がすさまじい反発を見せ、
「Sell in Jun?なんのこと?ただの押し目だったんだけど」的な
相場展開となる中、今日の日経平均も力強い反発で336円高の20382円。

ドル円相場はもっと戻ってもいいんじゃないか、、、とも
思わないでもないのですが、ん~123円半ばで止まってますね。

今夜もダウ平均は50ドルあまり上昇中で、
Sell in Junを期待していた向きには面白くない展開ですが、
為替はなんとなく上値が重くなってきているようです。

今夜は注目されていた米5月の小売売上高が発表されましたが、
若干予想よりいい、という数字でも、
市場関係者は今回の小売の数字に並々ならぬ強気を期待していたので
あんまり相場には影響しませんでした。

米5月小売売上高は1.2%増、経済の勢い加速を示唆
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OR1VA20150611

いい数字がでるだろう、ってのがあまりにも織り込まれ過ぎた。
その割にドル高にはなりにくいってのが気になるんですね。

ということでここから先は、円高にはそれほどいかずとも、
株が上がってもドル円は上がらないというデカップリング相場に
なる可能性もあるんじゃないか、と思っています。

ドル円相場については、公式発言として懸念を示したわけでは
ないにしても、日米要人(オバマ大統領、黒田総裁)が
本音ではこれ以上のドル高を歓迎していないことがばれちゃったわけで、
市場はこれが引っかかってドル円を積極的に買うという流れには
なりにくくなっちゃったかなぁというのが今日の相場のムード。


実需は別です。
大型M&Aが相次いでいるようですね。

東京海上、9400億円で米保険を買収 海外事業を強化
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/ma.aspx?g=DGXLASGC10H1D_10062015MM8000

日本企業が海外の会社を買う、というのは
米国企業を買う場合、ドルで支払うわけですから、
円をドルに替える必要があるわけで、
これがどのような形で、為替市場にどの程度影響があるのかは
わからないにしても、相当なドル買い需要があるだろう、
という心理的なドル買い要因には成り得るわけです。

1兆円近いドル買いが起こるかも?
って話ですから、ドル円相場には買い意欲が増しますよね。
ということもあって、ドル円も崩れにくいとは思いますが、
こうした資金は為替市場にとってはピーナッツ程度の話。
実需の実弾ドル買いが出ても、為替がどれほど動くかはわかりませんが、
心理的には大きいですよね。相場は心理も大きく反映するものです。

ちううことで、ドル円は下がらないにしても
大きくドル高円安が進行するような地合いではなくなってしまった、
(日米要人の本音が出てしまったことで)
ということで、またしてもレンジ相場にはいっちゃうのかもしれない、
と思っております、どうでしょう?
だからドル円は手を出したくないなぁ。
レンジが苦手なんだもの・・・


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それと、今日11日木曜のマーケットでは
朝方NZドルが急落していてびっくり!!

ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は11日、
市場の予想に反して、政策金利を3.5%から3.25%に引き下げました。

おまけにRBNZのウィーラー総裁が
「貿易加重平均ベースでNZドルは4月の高値から約7─8%
下げたが、さらに下げる余地があると考えている」と
追加利下げに含みを持たせる発言をしたことで、
NZドルはドーーーンと急落。
利下げが想定外でしたので仕方がないわね。

NZドルはまだもう少し下がると思います。
遅ればせながら0.7031ドルでショート!
(下がってからのショート、、ほんとに遅ればせながらよねぇ)
ユーロロングはまだ持とうと思うんだけど、、、どうも上昇力は落ちてきたような。。。

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