2015年6月29日月曜日


ギリシャ支援合意ならずで29日㈪日経平均は▲536.20 20109.95
下げ幅は今年最大。昨年2月4日の610円安に次ぐ大きさですって。

それでも2万円台にあるうちは、まだ崩落という感じじゃないですよね。
ただ、6/24㈬につけた 20952.71円、ITバブル超えのこの高値が幻と
なってしまう可能性はまだ消えたわけじゃありません。

27日にギリシャへの金融支援を巡る協議が決裂、
30日のIMFへの15億ユーロの支払い不能の可能性が高く、
いよいよギリシャデフォルトへの懸念が強まった、
というのが今日のマーケットの波乱要因ですが、
この問題がどこまでマクロマーケットに波及するんでしょうか。

ちなみに今夜のダウ平均23:11時点で100ドル安ですが、
日足でみれば結局はレンジの中を行ったり来たりの水準です。

有事に買われるとされる金も月曜寄り付きでは窓開け上昇で
高く始まりましたが、それでも1187ドル、1200ドルに届かず
その後ほぼ行って来いで上げ幅を失っています。

全般、それほどギリシャリスクが拡大するというムードにありません。

サブプライムショックの時もそんな感じだったので
余談は許しませんが、あの時は、まさかそれが巡り巡って
リーマンブラザーズの破たんにまで連鎖するとは誰も思っていなかった、
というのが背景にありました。想定外の破たんに市場が動揺したんですね。

今回はどうでしょう。
ギリシャがもし、7月5日の国民投票で緊縮案を拒否したとしたら?!

EU離脱が現実味を増すということになりますが、
それも、市場はある程度予想していた範囲内。

もし、そのような最悪の事態となっても、相場が崩れるということは
ないんじゃないか、という気がします。
勿論、一定の調整の材料にはされると思いますので
下落はするんでしょうけれど、リーマンショックレベルの
大天井をなるようなドラスティックな下落となるイメージではない。

本格的に下げるのは、ポルトガルとかスペインとか、
EUの他の国がうちも緊縮やめようじゃないか、EU離脱しようじゃないか、
という声が高まって、今はやりの国民投票なんかを実施する!
なんて宣言があったり、、、

あるいは利下げという緩和策を講じても下げ止まらなかった中国株ですが、
いよいよ中国株バブルがはじけて、世界に投資されてきた富裕層の
資産が逆流し始めるとか、

そんな局面じゃないかなぁと思ってるんだけど。。。
それって楽観しすぎ?!!

そういうドラスティックな局面もそう遠くはないと思っていますが、
今じゃない、って気がしています。

個別株はそれなりに保有継続したまま。
ポンドドル、ポンド円もロングのまま。
日経平均の根っこのロングもそのままです。

みんなが想定していたシナリオでのリスクで相場が崩落することはない、
ということです。ヘッジファンドも機関投資家も
ギリシャのEU離脱は想定してヘッジしているでしょう?
この期に及んで全く想定してません、リスクとったままでした。
なんて人がいたら即刻首ですよ、きっと。

ということで、本当の恐怖は思わぬところからやってくるものです。
今回のこの局面ではあまり売り参戦したくないですね。

日経平均は19800円を下回れば、深押しの可能性。
18500円くらいまで下がるリスクも想定しないといけませんが、
現在夜間先物取引では20270円近辺、東京現物市場より高く推移しています。

ただ、ドル円がキワにいますよねぇ。

週明けギリシャリスクを嫌気したリスク回避で
122.10円まで突っ込みました。

122円を割ると、125円が大天井だった可能性が濃厚となります。
ただ118~120円のもみ合いがかなり長かったため、
このレベルは下支えとなって、崩落には繋がらないと思うんだけど、、、

**************

ユーロドルは
週末金曜の終値1.1161から週明けは1.095ドルまでギャップダウン。
ユーロ円は138.32円から133.75円までギャップダウン。

ひょえーユーロ円って4円50銭も下げたんですね。

ところがユーロ円は現在137円まで戻っています。
ユーロドルは窓埋め完了?というところまで戻っているのですが、
ユーロがなぜ買い戻されているのかは不明。

おそらく今朝の急落でごっそりストップ注文が狩られているでしょうから
ポジションは軽くなっていると思うんですが、
新規買いってことはないでしょうねぇ。

おそらく、ショート筋がポジションを買戻しているということかと
思います。リスク回避相場というのは、ポジションの偏っている
市場のポジション解消の動きが活発になります。

ユーロショート筋は今朝の下落で一旦利食いに出ている、
ということなのではないでしょうか。

**************

それと、28日オバマ大統領がメルケル独首相と電話協議で
ギリシャをユーロ圏に残留させるよう要請しているようです。

また、ルー米財務長官もツィプラス首相に電話をし、
解決策を見いだすことがギリシャの利益に最もかなうと話した、
とされています。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NQO7OV6TTDS201.html

ロシアや中国などがギリシャに接近しているという報道もあり、
安全保障上の問題がある、という米国の思惑も見え隠れしていますが、
ギリシャをウクライナのようにさせないためにも
ここでギリシャを見捨てるわけにはいかないというのが米国の本音。

アメリカが出てきてることですし、
最終的にはいろいろ先送りって形で落ち着くんじゃないかなぁ。
ギリシャもそれをよくわかった上でのあの交渉術です。

ただ、ギリシャは今銀行業務をすべて停止していますが、
これがちょっと問題を大きくするリスクだという指摘が。

銀行休業の「毒薬」飲んだギリシャ、日本に円高・株安の波及
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00000065-reut-bus_all
う~ん、短期的には調整が続くかもしれません。。。

中国利下げでも中国株、下げてるしなぁ・・・・

ということで、渦中の栗は拾わず。新規ポジはなし、様子見です。

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明日は6月30日(火)ギリシャ、IMFへの約15億ユーロの返済期限!

そして7月2日(木)6月の米雇用統計

     3日(金) 米国市場が休場

     5日(日) ギリシャ、国民投票

と米国休日と重要イベントが続きます。

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