2015年6月19日金曜日


FOMCの結果を受けて、ドル円急落!!

最安値は122.47円まであったかな。現在NY市場では反発しており、
123.15円まで値を戻していますが、6/10日銀の黒田総裁による
実質実効為替レートからこれ以上円安にならないとおもう発言の時に
急落したレベル122.45円と面合わせでの反発ですね。

このレベルって、超長期チャートの上値抵抗のラインを超えた
重要なポイントにあたるので、反発して然りではありますが、
ここを割らずに、そして、125円台より上が黒田ラインとして意識され
続ける展開になるなら、122.40~125.50円の3円くらいの狭いレンジが
形成される可能性が、、、、。



122円を割りこんじゃうと、
超長期チャートの強気転換が否定されちゃうので
本当に125円台が天井を付ける展開が訪れない限りは鉄板の
買い場になるんですが、もし、割り込んじゃうと、
110円くらいまでストーンと下がってもおかしくないかも、です。

◆今夜発表の指標はまちまち。

①米5月消費者物価指数 総合+0.4%、コア+0.1%
ともに市場予想に届かず。

②米6月フィラデルフィア連銀製造業指数 +15.2
前回:+6.7 予想:+8.0
昨年12月以来の高い水準

③5月景気先行指数 前月比+0.7%
前回:+0.7% 予想:+0.4
予想比強めの結果

◆それとFOMCの要所をまとめておきます。

市場が注目するドット・チャート。
年内2回の利上げを示唆する0.625%が5人、
年内3回の利上げを示唆する0.875%が5人。
10人以上が年内に2回や3回の利上げとしており、
9月の利上げの可能性が一気に高まったという解釈もできるのですが、

年内「据え置き」あるいは「0.375%以下」にとどまる7人。
3月の3人から今回は7人に増加しているんです。
「据え置き」あるいは「0.375%以下」の予想だと、
年内利上げは1回のみとなってしまいます。

3人から7人に増えた、ってことは新たに4人がハト派に転じた、
ということですが、この4人って一体誰なのか、
ということが重要だとJPモルガン。

FRBの執行部である
イエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁の名前が
この4人の中に入っていると影響が大きいと指摘しています。
FRB中枢メンバーが年内据え置きか、せいぜい1回の利上げしか
出来ないって思っているってことになるわけで、
これ、FOMC議事録で確認できるのかな?
もし、それが確認できるとするなら、議事録の注目ポイントになりそう。

声明文でもこんな文言があって

「利上げ時期が9月・12月・来年3月でも構わない、全体の道筋が重要」

年内利上げしない可能性だってある、ってことが
ハト派的内容だ、ととらえられたということなんでしょう。

おまけに2016年と2017年の政策金利水準見通しも下方修正されてました。

これで、米国サイドからのドル買い圧力は、薄まってしまった。
日本サイドから見る円売り圧力、つまり、日銀の追加緩和の可能性とか、
貿易収支とか、そういう側面から見てもドル円は上昇の可能性が
後退しているわけで、125円が当面の高値になってしまうかも、
というコメントが増えてきたような感じよね。

今日は日経平均も2万円の大台を割り込んで引けています。
しかし、利上げが遅い可能性があるなら、株にはポジティブなはず。
昨晩の米株も高かったことを考えると、18日㈭の日経平均の228円もの
下落は解せないのですが、、、CTAが売っていたという情報があり、
短期的に一方向にトレンドを作ってボラティリティを上げる
スタイルの彼ららしい売り方だよなぁ、とは思いますが、
ドル円も122円台まで落ちたことですし、
6月中は中間決算に絡むポジション整理もまだ続いているんでしょうし、
今夜18日はEU財務省会合ですし、
手じまっておいた方がいいという、それだけのことかもしれません。

なにしろ5月に12連騰という記録を打ち立てちゃったんですもの、
19500-19800円レベルまでの下落があっても全然不思議じゃないわよね。

ということで、日本株は下がったところは丁寧に拾っておこうかな、
と思いますが、今夜すでに20000円の大台回復しちゃってて、
あんまり深押しないのかな・・・・?
このまま上がっていっちゃうのか、それとも、日経平均も
ドル円と同じようにレンジ入りしちゃうのか、、、、

まだ日経ロングは早すぎる気がしますので様子見です。
明日は日銀もありますしね。

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そうそう、今日のEU財務省会合、まだ何にもニュースがないんだけど、
IMF関与なしにギリシャ支援を年末まで延長するとの一部報道を受けて、
ユーロ買いが強まり、1.1435ドルまでユーロが買われたんだけど、
直後にメルケル独首相が「ギリシャ債権者側から出た案しか知らない」と
この報道を否定、ユーロ買いは失速するという乱高下がありました。

だからと言ってユーロが崩れるという感じもなく、
ユーロは下値がたいですねぇ。。。。カレンダー的な要因でしょうか。

ユーロは手仕舞っちゃって持っていませんが、
ポンド円とポンドドルはまだ持ってます。

5月英小売売上高 前月比+0.2%
予想▲0.1%に反して強い数字。

これを受けてポンド買い旺盛に!(*‘∀‘)
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それと、NZドルに追い打ちをかける下落要因。

イングリッシュNZ財務相
「通貨一段と軟化する期間が必要」と通貨高をけん制。

FOMCがハト派的だったために、ドル安キウイ高になられると
困るってことでしょうか。
NZは結構本腰入れて通貨安誘導に踏み切っているのかもしれません。
キウイが戻れば売り場を探そうかな。

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