2015年7月22日水曜日


NY時間、ちょっと風向きが変わってきたようです。
さすがに日経平均6連騰はやりすぎたか?

今夜は米株が下落しています。
ただ今ダウ平均が200ドル超の下落中。

さて、いったい何が起こっているのでしょうか。

①一昨日夜(20日月曜)に
ブラード・セントルイス連銀総裁が
「経済は過去5年間で一段と正常に近づいた」
9月FOMCでの利上げ確率は「50%以上」との見解を示した。

・この方、2015年の投票権はないのですが、、、
この発言の後、ドル高が進みました。
これで一気に米国9月利上げの可能性を
織り込みに来たということは考えられるかも・・・・
(ただし、まだ市場は9月利上げには懐疑的で12月利上げ予想が大勢)
20日のNY株式市場はあまり織り込まなかったのですが、
1日遅れで来た___!?


②今晩21日火曜、FRBが鉱工業生産の年次改定を発表。
6月の鉱工業生産は0.2%増で、当初の0.3%増から下方修正。
設備稼働率は77.8%と78.4%から下方修正。

・指標が悪いのって、、、基本的に利上げ後ずれ観測につながるので
あまりこれが原因とも思えませんが、
まあ、景気が思ったよりよくないというので素直に株売り?!


③決算が減収減益となったIBMなど主な企業決算への失望から
一部銘柄に売りが強まり、相場を押し下げているとの指摘。

・やはり昨今のドル高は効いているようで、業績相場が
振るわないことから利食いの嵐か?


④なんだかんだ結局レンジなだけ。

ダウって17500ドルから18300ドルを行ったり来たりしているだけなのよね。
1/2寄付きが17823ドル。このレベルを挟んでレンジ相場を半年やってる。
ということで、18000ドルを超えるレベルまで上がっていたので、
利食って17500~800ドルくらいまで下がれば、また買う、の繰り返し・・?!


うーむ。こじつけで4つ上げてみたけどしっくりこないわね。
これといって今夜のダウが安い理由が見つからないのですが、
しいて言えば④かな。
ただのレンジだってことです。

別に今日下げたからと言ってこのレベルの下落を
恐れることはない、ってやつです。

ただ、米株が下げると(さすがに今夜のようにダウが200ドルも下げると)
日経平均先物にも影響が出て、それがドル円にも波及して、、、という
ことになっているようで、日経平均は今夜20630円まで下げています。
今日21日火曜の現物市場では20841円まで上がっていたので
200円安ですね。これは意外と大きい。


明日の日経平均は200円くらい下がる可能性が。
(ただ、6連騰で6日間の上げ幅は1062円、
7/9に付けた瞬間安値19115円からは1726円という大幅高ですので
200円程度さげたってどうということはありません)


ドル円相場は123.76円まで安値がありました(1:10現在)
今日21日の高値が124.47円ですので、下落幅は1円弱。
ドル円相場にしてもそれほど驚くような値動きではありませんね。

ただし、明日は日経もドル円も軟調でしょうから、
今年の高値トライはなさそうです。

今年の高値を抜けずにちょっとした調整入りとなる
可能性が強く、ドル円は122円台まで下がれば買いたい局面ですし、
日経平均は20500円割れでは、買いたい向きがたくさん出てくるんでしょう。
買い遅れた向きには買い場のチャンス、、、かな。

今夜の動きが天井感があるかというと、そういうムードでもなさそうですし。。。

ただサイクル論的には結構警戒が必要で。
7/25アラウンドって転換になりやすいようですから、
楽観は禁物。ダウが17500ドルを割り込んでしまったり、
日経平均が19000円を割り込んだりしたら、楽観できません。
大天井の可能性が出てきます。ドル円は120円台大台割れがあると危険。

*********************************

そうそう、日銀の黒田日銀総裁がバンコク講演で
「日本のインフレ率、向こう数カ月で相当加速すると予想」
「日本のインフレ率、16年度上期に2%目標に達すると見込む」
「現時点で一段のQE必要ない、必要なら追加緩和躊躇せず」

などと発言しているようです。
さあ、なぜ向う数か月でインフレが相当加速するのでしょうか。
このからくりは先週金曜のYMTVで大倉キャプテンが詳しく解説
してくださいましたね。
おそらく、私もそうなると思います。

となると、日銀からの追加緩和期待などなくなっちゃうわけです。
黒田さん本人も、やる必要がないと明言していますね。

これがアベノミクスの最終局面入りというように
マーケットが受け止めた時から、全てが逆流する、、、
という大倉キャプテンの展望は必聴。

これは黒田さんがいう「今後数か月でインフレが相当加速」した際に
起こる現象だと留意しておくことが肝要です。
時間があれば、また近いうちにもう少し詳しく書きます。
今日はもう眠い・・・。

ドル円軟調の裏側でユーロが戻り基調、
再度どこかでユーロの戻り高値を売る所存。


人気ブログランキングへ

【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】



※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社