2015年7月28日火曜日

や~難しい相場です。為替が。
リスクオフなら素直にドル円を売れば良かったか。
今日は中国株下げ止まらずリスクオフ。
利上げ期待で高止まりだったポンド円をショートしたのですが、
下落は一瞬、意外に下げ渋っています。
リスクオフなのに、豪ドル円も意外に下げない。
キウイも然り。
ユーロはむしろ急伸(これはなっとくできる動きか)
綺麗に解りやすく動いてくれてるのはドル円だけですね(^-^;


まず、本日のリスクオフ相場の背景から。

27日月曜、上海総合指数が▲8.48%、
2007年2月以来の大きな下落幅を記録。
心理的節目4000を割りこんで引けました。

6月12日高値から7月9日に向けて35%程度も下落して3週間目。
矢継ぎ早に放たれた株価支援策で何とか下げ止まっていましたが、
今日はどうもPKOがなかった模様。

こんなニュースが出てきました。

中国証券金融が株価対策資金前倒し返済、急落一因か 
http://jp.reuters.com/article/2015/07/27/china-stocks-margins-idJPKCN0Q117920150727

先週24日金曜にはIMFが中国に株価対策の解除促す、というニュースが
ありましたが、株価を支えることをやめた、ということなのでしょうか。
中国がなぜこんなに直にIMFの警告に従ったのか。

背景には人民元のSDR採用があります。

IMF、人民元のSDR採用の是非について年内にも結論
http://www.sankei.com/world/news/150726/wor1507260027-n1.html

人民元を国際的に信用のおける通貨にしたい
(ゆくゆくは基軸通貨にしたい?!)という思惑がある中国。
IMFは年内にも結論を出すとみられますが、
現在、中国は外国の投資家による人民元の自由な売買を制限していますね。

これは人民元を中国がコントロールしている、ということであり、
国際化に向けてはこのような制限を取り払っていかなければなりません。
IMFの中にも「自由に取引できることが条件の主要通貨とするには時期尚早」
との意見もあるようですから、ましてや5兆元(100兆円)もの資金で
株式市場に介入し株価を支えているなんて言語道断でしょう。

このような状況においてはSDR採用など到底無理だと思われますが、
中国は今日、株価対策を講じなかったとみられ、
SDR採用を睨んでIMFの警告に従ったということなのではないでしょうか。

となると、、、心配なのは株価です。

そもそも100兆円もの資金(リーマンショック後は4兆元だった模様)で
買い支えたとしても、資金が切れたら終わりです。

どこかで必ず終わる。。。のは見えていたのですから、
今辞めても結果は同じじゃないかとも思いますけどね。
明日以降、中国株がどう動くのかに注目です。

今夜はアメリカ株も下落しています・・・。

日本株には安倍内閣の支持率が低下、不支持が上回ってしまっていることも
上値を抑えているという指摘もあり、リスクを取りにくい相場となっているようです。

そういうセンチメントに加えて、中国、米株の下落が…。

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ただ、中国絡みでの下落というなら、もっと豪ドルが下げてもいいんだけど。
原油が下がっているんだから
北海ブレント連動のポンドも下げてもいいんじゃない?

と思うんだけど、ポンドや豪ドル、キウイなどが下がらない。

なぜ?!

考えられるのは、リスクオフでポジションの巻き返しが起こっている、
ということでしょうね。すでに豪ドルやキウイは売りこまれていた。
ユーロも。

だから、ショートカバーが起こっている、ということじゃないかな?

いや、逆かもしれません。
これまでドル一人勝ちでした。利上げ近しの思惑でドル高。
このドルロングが利食いの嵐で、ドル安へ。
ドル安だから他通貨高となってしまう。

ユーロ、ポンド、豪ドル、キウイなどが対ドルで上昇しちゃうことで
クロス円でもユーロ円やポンド円、豪ドル円などが
下げ渋ってしまっているということ。

月末週でもあります。
ユーロなどはレパトリが入っているのかも。
買戻しです。今週は7月最終週なので特殊玉も出やすい。
というわけで、リスクオフなのは明解ですが、
為替は複雑怪奇で難しいわね。

この点、商品はシンプルで、今日は原油ショートが上手くいきました。
トウモロコシもショート中。

金は、若干巻き戻しの上昇が入って買われていますね。
これはユーロ上昇に相関しています。

金は商品というより金融商品として通貨の代替的な値動きをしますので
ちょっと解りにくいかな。

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ここからですが、明日の中国株がどうなるか、ってとこにかかってきますが、
まだこれで、マーケットが崩壊するというには時期尚早。
だって中国だもの。。。

ドル円相場も今夜は122円台に突っ込んで下げそうなとこまで来ていますが
120円を割らないことには結局はレンジですよね。

日経平均も今日の下落はきつかったものの
7月の安値19000円飛び台を割りこんでくるところまでは
まだまだ下値余地があります。結局レンジで終わる可能性も大。

ということで、中国動向をにらみながら、ドル円は122~121円台は買い下がり、
日経平均は2万円を割りこめは一度は買ってみるところかもしれません。

こういう相場で安値を追いかけて売りこんで踏みあげられる、
って失敗は嫌になるほど経験していますもの(^^;

191.75円で作ったポンド円ショートはほぼコストで買戻しで利益なし。
136.23円でユーロ円ロングを保有中。これは短期目線。
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