今日の株式市場は配当落ち分が下落することがわかっていたので
週末のNYダウが113ドル高と高くとも、下がることは承知していましたが、
それだけではなくて、、、弱かった印象かな。
≪日銀の追加緩和は・・・≫
先週金曜の上昇のほうが不思議だったのかもしれませんね。
権利取りだけでなく、追加緩和の思惑なども金曜の相場には
押し上げ材料となっていましたが、
今日28日月曜は、黒田総裁が大阪で講演し
「物価2%目標の早期実現に、必要と判断すれば躊躇なく調整を行う」と
これまでと同じコメントを繰り返してはいますが、
量的・質的金融緩和について「所期の効果を着実に発揮している」と
改めて自信を示し、将来の物価上昇に自信を示したことなどが
期待を剥落させた、という側面があったのかもしれません。
ただ、まだ市場には追加緩和期待はくすぶっているので
10月は6~7日、もしくは30日の2回の日銀金融政策決定会合が
あるので、日程が近づけば緩和期待で支えられる局面に入るかも
しれません。少なくとも今日はそういうムードは強まりませんでした。
日経平均は、朝方は配当落ち分の約110円を即日で埋める好調な
オープニングだったのですが、リバウンドは前場で終わり。
買い一巡後は下げ幅を拡大し
28日(月)日経平均 ▼235.40 17645.11 ▼1.32%
≪インバウンド期待は・・・・≫
今週は10月1日から中国が国慶節に入るっていうんで
インバウンド銘柄の一角が買われた、って話もありますが、
インバウンドもね、中国税関当局が9月1日より海外から
旅客によって持ち込まれる手荷物や、郵送品の開封検査を
厳格化していることの影響が出始めているみたい。
銀座の某百貨店から9月に入っての免税売上の急減が報告されたのだ。
同店によれば、免税売上比率は8月の約30%から
9月23日段階では23%に急落~
小島健輔さんのブログhttp://www.apalog.com/kojima/archive/1605
あらあら。。。このセクターの上昇に過度な期待も持てない中で
今週は米国の雇用統計も控えていますし、
リスクを取りにくいということか。
≪ドル円は・・・・≫
ということでドル円相場は120円台にまで落ちてきています。
25日金の夜は121.20円くらいまで上げて、三角持合いを
上にブレイクしていたんですけれどね、、、、
NYクローズでは見事な上髭となって実態は再び三角持合いの中に
押し戻されていました。
やはり、、、レンジなのよ。恐るべし水星逆行。
118円台があればロングしてもいいですけれど、
120円アラウンドってのはいささか中途半端な水準で
ポジションメイクしにくいわ。
今のレンジはざっくり118.50~121.50円
118円台に入ったら買い下がって、118.50を割れたら損切。
逆に121円台まで上がったら売りあがって、122円台まで行ったら
損切、、、ってな感じのトレードがいいと思います。
この週末の値動きで三角持合いじゃなくてボックスレンジ相場だって
ことが確認できたので121円台でレンジブレイクじゃなくて
ショートしてもいいことが分かったわ。
この地合いの相場がいつまで続くかはわからないけれど^_^;
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≪米政府閉鎖問題は・・・・≫
今夜は米株もだらだら下げています。
政府閉鎖は回避=暫定予算案可決へ―米下院議長http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150928-00000009-jijnb_st-nb
あ、一つのリスクが去った?!
と思ったのですが、この記事、
米野党共和党のベイナー下院議長がインタビューで、
10月からの政府機関閉鎖を回避する意向を示した。
ってだけのニュースなの。
意向を示した・・・ってだけなの。(大事なことなので2回書いた)
この記事のヘッドラインはちょっと誤解を招きますよね。
この方、先週、辞任表明してます。
ベイナー米下院議長、10月末に辞任と表明 後任に注目集まる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150926-00000017-jij_afp-int
よく理解できないのですけれど、ベイナーさんの辞任のお蔭で
政府機関が閉鎖に追い込まれる可能性は低下したのだそうです。
http://jp.reuters.com/article/2015/09/25/usa-boehner-shutdown-idJPKCN0RP2IH20150925?rpc=122
ん~それなら何故今夜の米株は弱いんでしょう。
今夜の新たなリスク材料はこれかもしれません。
≪グレンコア破たんリスク?!≫
◆グレンコアの株価、一時17.4%安-上場後で最大の日中下落率http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NVDRA66JTSE801.html
8日のロンドン市場で一時17.4%安と、
日中取引としては2011年の上場後最大の下落率を記録した。
商品相場急落に伴い、グレンコアは今年に入り時価総額の70%超を失っており、、、
時価総額の70%を喪失ですって…
グレンコア社は、スイスに本社を置く世界最大の商品取引商社。
亜鉛の世界シェアは60%、銅は50%などの取引があります。
事実上は金融会社ですが、商品版リーマンとなるのでは。。。と
懸念が広がっている模様。
知人の情報によりますと
グレンコアは石炭価格があと5%下がると破綻するという
試算があるようです。
これは一昨日ブログで紹介した記事ですが
カタール政府系ファンド、VWとグレンコア株で5500億円損失かhttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV4OPD6S972E01.html
オイルマネーがVW株と、このグレンコアで大損しているようです。
また、今日はイギリスFT紙の一面記事で
サウジ金融庁が約8.4兆円ブラックロック等の
ファンドマネージャーから資金を引き上げていたとの記事を掲載。
同時にサウジアラビアの外貨準備がほぼ同額減ったとの記事が。
これは原油価格下落の影響が巡り巡って株価に影響している模様。
↑この情報は志摩力男さんの有料メールから。
こうした情報満載で重宝しています。
このようなリスクに、世界の金融市場が収縮している印象。
要するに、まだ原油安、資源安による本当の影響は出きっていない
のではないか、ということです。
≪北米シェール企業9月以降倒産リスク高まる?!≫
また北米シェール企業48社の販売する原油のうちの30%程度が
昨年9月の水準である87ドルとなっており、
これが9月末までなのだそうです。
1年ヘッジで価格を87ドルで固定していた部分があったってことね。
これが切れるとやっていける・・・?!
シェール企業のリストラ、倒産が本格化するのは9月以降だという
話もあって、これもまたリスクよね。
≪カタルーニャEU独立?!≫
加えて、スペイン北東部のカタルーニャ州での州議会選挙で、
スペインからの独立を主張する政党が勝利したのを受けて、
中心都市バルセロナでは、独立に向けて期待する声が!
スペインのラホイ首相は28日
「法律上、独立は認められないことは明らかだ」と
独立を認めない姿勢を強調していますが、これも欧州にとって
いいニュースではないですよね。
だからといって下値を売り込むと先週金曜のような上昇で
踏みあげられるのでご注意を!
9月末の半期決算ですから明日、あさっては
本邦ドレッシング買いもあるかもしれません。
慎重に逆張りの意向…。
2015年9月28日月曜日
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