さて、チャイナ発金融混乱でボラの高い相場が続いていますが、
今週も大きなイベントが2つあります。
①14-15日日銀の金融政策決定会合
先週10日㈭に自民党の山本幸三衆院議員が、
経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する
10月30日の金融政策決定会合で
追加の金融緩和に踏み切るべき~
と発言したことで、日銀への期待が若干
高まったようですが、
それでも「10月」と述べているように、今週の日銀じゃない。
黒田日銀総裁の声明が、追加緩和の可能性を示唆するようなものに
なるかどうか、って点が注目ですが、一部市場関係者の間では
10日のWSJ紙で、参議院財政金融委員会の席で
黒田日銀総裁が初めて当座預金の0.1%付利金利撤廃に言及したと
報じられたことに注目しているようです。
この記事のタイトル自体は
「日本経済、リセッション回避の公算大」というもので
http://jp.wsj.com/articles/SB11970227293124023368304581223853243474030
7-9月期の成長率を予想するのは「難しい」としながらも、
リセッションは回避できるとした黒田総裁の発言を取り上げたものなのですが、
しかし、2%の物価目標については、国際原油相場が一段安となれば、
自身が想定している16年秋頃までに達成できない可能性もあると繰り返しており、
不利の撤廃にも言及したことで、日銀が動く可能性が高いのではないか、
という期待に繋がっているようです。。
~政策上の選択肢については、日銀当座預金の超過準備付利を現在の0.1%から引き下げれば、資産買い入れと同じように経済成長を支える効果が期待できると語った。
付利の引き下げは、銀行の金利収入を減らすかもしれないが、日本全体の金利を押し下げることで経済成長を押し上げ、銀行もいずれはその恩恵を受けるだろうと述べた。
黒田総裁は、付利の引き下げがイールドカーブを引き下げ、経済の好循環が続くようなら、貸出増などを通じて金融機関にも「プラスになる」と述べた。
さらに、「付利の引き下げ、あるいは撤廃については検討していない」としたが、付利引き下げの利点に言及したのはこれが初めてだった。~
もし、日銀が緩和の可能性を示唆するようなことがあれば
今回追加緩和が発表されなくても十分に相場は反応すると思います。
その場合は円安、株高ですが、しかし、FOMCの前ですので
レンジ相場の域を出るものではなく、ドル円相場122円までの上昇はあっても、
せいぜいというところでしょう。
日経平均も同様、FOMC前にそれ程買われることはないと思います。。。。
逆に、日銀に追加緩和スタンスが全く見受けられないとなれば
ドル円は下落、日経も下がると思いますが、それでも前回安値の
116円、同17400円レベルを下回ることはないと思います。。。
②FOMC
米利上げ、消えぬ警戒 16~17日にFOMC
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO91686570T10C15A9NN1000/
おそらく今月の利上げはないと思うんですか、何があるかわかりませんね。
利上げがあっても、ドル高は最終局面かと思っていますので
利上げ後、ドルが急伸する局面があれば、ドル円相場は逆張りで
ショートしたいと考えています。125円をロスカットレベルにおいて123~124円台で
売りを構築、ってイメージ。
ただ、利上げがあっても、そこまで上がらず下がってしまうかも。。。。
利上げがない場合、まだモヤモヤした相場が続くことになりますが、
米株は戻り局面入りとなるかもしれません。
ただ、次の利上げ時期を模索する相場にはいるために
今年の高値を超えるような上昇にはならないでしょうから、
結局はレンジが続く、、、ということになるのかもね。
7~9月半ばにあまりにも動きすぎたために
今週の日米の金融政策を巡るイベントで乱高下はあったとしても
トレンド化するようなエネルギーはなく、
割と長いことレンジ相場をやる可能性があるんじゃないかと思っています。
私の苦手なレンジ、、、
今回はレンジを逆張りで上手く取れるように研究して頑張る!
上海は落ち着いている感じ・・・
9月25日に米中首脳会談もあるので
中国リスクは落ち着くものと思っています。
長期的には中国景気は減速も、崩壊ショックはひとまず鎮静化かな。
米国債売却などについても話合われるんじゃないかなぁ。。。
25日に米中首脳会談 南シナ海問題など焦点に
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM09H1I_Z00C15A9MM0000/
日銀とFOMCのイベント前はあまり大きくリスクを取らず、
イベント通過後はレンジの中での逆張りトレードをするつもり。。。
レンジを超えたら、考えを改めます。
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