2015年10月23日金曜日

上がるだろう、と思っていたので左程驚きはないのですが
ドル円相場が120.50円目前まで上昇、現在までの高値120.45円です。
昨日120円タッチしてから、これはもう上に行くしかないな、
とは思っていましたが、やはり。

本当に弱い相場なら120円タッチもないですし、
仮にタッチしたとしても、その後とてつもない急落がある、というパターンです。
120円タッチで満足した、というケースね。

ところが、今回は120円タッチして上に走らないものの、
大きく下落するということがなかった。

120円を挟んだ攻防の中で、それぞれの立場と思惑での需給からみて、
120円つけたらもうその後の相場に用はない、(オプションとかね)というんだったら
昨日120円つけた後、急激に下げて118円台に落ちていても不思議はないんです。

それでも今回の場合、昨夜21日夜に120円タッチして
せいぜい安値が119.60円でしたよね。40銭しか下がらなかった。

この程度の下落は、次なる上昇に向けた屈伸運動にすぎません。
つまり、大きく上昇する予兆。このパターンは固いロングのサインです。

ということで、今日は119.88円でさらにドル円買い増ししてます。

ドル円ロングの理由は今夜のイベントであるECBとか関係なしで
経験則から確信が持てる相場の地合いとチャートだけでしたが、
こういう時はその方向に沿った材料が出てくるものなんです。

今夜のドル円上昇、つまりドル高の要因は欧州ですね。

ECB理事会で、ユーロ安が進んだことでドル高となったのが主因。

欧州中央銀行(ECB)は22日、政策金利を0.05%で据え置き決定。
ドラギ総裁の定例記者会見では
「成長やインフレ見通しに下振れリスクがみられる」
「金融刺激の度合いについて12月に再検証」
「必要なら12月に現在の緩和を見直す」と述べ、
12月の理事会での追加緩和の可能性を強調などと発言があったことで
追加緩和観測が高まったのがユーロ安の要因とみられます。

欧州が金融緩和示唆ということで、株価は世界的に楽観ですよね。

これは米国がFOMCで緩和しても、日本が日銀で緩和しても
中国が景気対策を打っても同じようにリスクオンになります。

それだけ、現在の金融市場は垣根なく動くということ。

ECBが年内に追加緩和をするとの思惑が強烈に強まったことで
ユーロ安、つまりドル高、
ドル円上昇(これはリスクオンということでもありますが)
という相場になったわけです。

そーれーでーもーーーーーー

ドル円はまだレンジの中にすぎないのよね(笑)

8/24の中国ショックでの下落.116円台を底値にした
その後のレンジ帯は高値121.50円です。
現在120.40円程度ですので、まだまだレンジど真ん中。

むしろ先週10/15の118.05円安値がイレギュラーだったんじゃないの?
と思っています。それまでのレンジ下限が118.50だったものね^_^;

今夜120.50円をほぼ回復しているわけですが、
重要イベントは来週に集中してます。

27-28日FOMC(アメリカの利上げあるかないか注目)

26-29日五中全会(中国の景気対策がどの程度の規模になるか?!)

30日 日銀会合(バズーカ3の期待に応えるのか?)

このイベント控えて121.50円(8/24以降のレンジ高値)を超えて
今年の高値125円を目指すドル高トレンドを形成するかというと
それほどの偏った思惑はありませんので、
まだまだ来週のイベント控えてレンジの中での推移となるんでしょう。

ただし、FOMCでやっぱり利上げがない、
日銀でやっぱりバズーカがない、ということになったからと言って、
円高になったり株暴落というようなドラスティックな値動きにはならない気がします。

むしろ、五中全会で市場の期待に応える形での大型景気対策が出て
世界の株価が一段高となるイメージ(ポジショントークですが)

ちなみに五中全会というのは
「中国共産党全国代表大会(党大会)」の職権を代行する
党中央委員会が年1回程度開く会議の5回目の会議。
今回は2016~20年の経済政策を定める「第13次5カ年計画」草案が
主要議題となるため、注目度が高いのです。

あと、トップ7人のうち5人が入れ替わるらしくて
その共産党トップの人事についても話合われるらしいわ。

米国や英国に巨額のマネーを土産に精力的に外交の成果を
上げていると評価されている習金平氏が
自国の景気対策を渋って失望させて株価をさらに下げさせるような
マネはしないと思うことと、
11/4はいよいよ郵政上場となることを考えると
本邦当局も株価の崩落はなるべく避けたいだろう、
という思惑も株価の下値をサポートしていると思われます。

株価が支えられるならドル円も支えられる、
という相関を考えてロングというのは間違ってないと思います~

ということでドル円、日経ロングは継続中。

※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社