2015年11月15日日曜日

現地時間13日金曜夜、フランスパリで同時多発テロが起こりました。
イスラム過激派ISISが犯行声明を出しています。

パリ同時攻撃で死者120人以上、仏大統領が非常事態宣言http://jp.reuters.com/article/2015/11/14/france-shooting-idJPKCN0T22NW20151114

また、仏高速鉄道TGVが脱線、10人死亡というニュースも
https://t.co/poFiZucBoI

高速鉄道に関しては今回の同時多発テロとの因果関係は不明。
発生時刻も翌日14日です。

Twitter金融クラスタ(金融関係者や投資家)のつぶやきには
週明けのマーケットへの影響を懸念する声が多数ありますが、
この件は週末13日の米国株式市場には織り込まれていないようです。
13日のNY概況には全く触れられていません。

米国株、続落 ダウ202ドル安 世界景気不透明感、ITや小売り安いhttp://www.nikkei.com/markets/kaigai/summary.aspx?g=DGXLASB7IAA05_14112015000000

NY市場概況-小売りが大幅安 ダウは週間で3.7%安と7週ぶり反落http://www.traders.co.jp/foreign_stocks/foreign_topix.asp

確かに週末のダウは▲202.83 17245ドルと大幅安。
ただし、その背景は

①米10月小売売上高速報が市場予想を下回った +0.1%(予想+0.3%)
②金融当局者が年内利上げの可能性について言及
利上げを前提とした発言が繰り返されたことが重し
③原油相場の下落が続き、投資家心理が悪化

などと解説されています。

木村佳子氏がいち早くブログでその影響を考察されています。

テロと株価 どうなる株式市場? 1.7パリでのテロ、 9.11アメリカ同時多発テロなどの例http://yoshiko115.exblog.jp/24674291/

また、Twitterでは @NYstockinfoさんが

ドイツのブローカーの店頭取引では、DAX指数の土曜の参考値は金曜引け値から一時はマイ
ナス200ptだったのが、結局マイナス100ptで終了してるね。
https://twitter.com/nystockinfo

とつぶやいてくださっています。

全般Twitterのツイート流し読みしていると
チャイナショックの時はリスクオフでユーロショートが巻き上がり
ユーロが上昇したが、
今回はパリ、欧州圏でのテロということでユーロが買われにくい。

有事だからこそ、基軸通貨ドルが買われる。

ただし、リスクオフで円も買われるため「ドル高円高」「ユーロ安」
という予想が多いように見受けられます

こうした痛ましいテロにあってもマーケットは動きます。
(一時的に停止されることはあっても)
売りだ、買いだのと予想するのは不謹慎という意見もありますが、
あらゆるマーケットにおいて資産を保有する投資家がいるわけで
予想展望を封印し、ポジションを放置するわけにもいきません。

私は先週のうちにリスクポジションはすべて手じまっていますが、
(日経の根っこのポジションは継続中)
週明けのマーケットがどのように推移するかはよくわかりません。

そもそも8:50に発表される日本の7-9月期のGDPがマイナスとなる予想で
この数字が週明けの波乱を招くのでは?という懸念も大きく、
それに備えておこうと思ったのですが、、、。

フランスのテロがあるまではGDPショックで深押しがあれば
リスク資産を買い増そうと思っていたのですが、
この件は日本市場では、どう織り込んでいいのかよくわからず
はっきりとした値動きには表れないかも知れません。

欧州時間から本格的にその影響が出る可能性もありますので
アジア時間だけの値動きでリスクを取る行動に出るのは
控えようかと考えています。

それにしても、11/5ロシアのメトロジェット航空9268便が
エジプト・シナイ半島で墜落した問題でもIS関連組織が犯行声明を
出していました。真相はわかりませんが、テロとテロに屈しないという
報復が繰り返され争いが激化するリスクも出てきそうです。

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ちょっと先のことになりますが、来年のマーケットに警鐘。

焦点:2016年に忍び寄る新興市場の信用危機
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/analysis-2016-emg-credit-crunch-dJPKCN0T20GP20151113

日本一早い2016年大予測
〜円安は終わる。円は1ドル100円台に

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46245

そうなる、ということではなくて、こうした見方が
どの程度膨らんでいくかに注目。

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