10月30日の日銀、大方の予想通り追加緩和なし…も、
意外に株式市場が崩れなかったことが、ちょっと驚きです。
ハロウィーンバズーカがある、と一部期待はあったために
もしかすると、発表が13:00を回るんじゃないか、
なんて思っていましたが発表早かったですねぇ。
この日の会合は12時17分に終了とのこと。
ブルームバーグによると、
金融政策と展望リポートの両方を討議する会合としては
2003年10月以来で最も短い12年ぶりのスピード会合だそうです。
あれ?!意見が割れてるとか日銀内でも緩和したい向きがある、
って情報もあったんだけど、
随分あっさり決まったじゃない現状維持。
現状維持は8対1の賛成多数。
いつもの木内登英審議委員が前回会合に続き反対…って
木内さんはタカ派ですから、
追加緩和方向の意見を出した委員はいなかったということです。
ま、市場は期待をあおってボラティリティを
作って儲ける機会を演出しようとしますから、
そういう向きがいろいろと仕掛けていただけだったということかな。
◆展望リポート
2015年度成長率見通しは前年比+1.2%に下方修正(従来+1.7%)
2016年度成長率見通しは前年比+1.4%に下方修正(同+1.5%)
消費者物価2%程度に達するのは、2016年度後半頃になるとし、
従来の2016年度前半頃から達成時期を若干先送り。
展望リポートが下方修正されることは予想されていました。
だからこそ、追加緩和期待もあったわけですが、
◆黒田総裁記者会見では
「物価の基調は着実に上昇している」と自信を示し、
「原油安の影響を除けば物価の上昇基調は崩れていない」
相変わらずのインフレ目標に対しての自信を示したものの
「緩和手段に限界があるとはまったく思っていない」とも述べたことに
あらたな追加金融緩和に期待をつなぐ向きがあるようです。
どんな言葉も見逃さずに期待をつなぐ緩和期待派。。。
マーケットは現状維持が伝わった瞬間、大きく崩れました。
しかし、その後猛烈反騰、そしてまた急落と目まぐるしく動きました。
ドル円は120.26円まで急落→121.47まで急伸→再び120・27
その後120.50円を挟んで揉みあい。
日経平均は18700円台まで急落も19200円台まで買い上げられ
NYクローズでは19000円を割り込むところまで下落してます。
下手すると往復ビンタ食らっちゃうような恐ろしい動き(^^;
私はもともとの120・40円台ドル円ロングと18960円台で日経CFDロングは
そのままで日銀を迎え、その後の乱高下で
120・63円台でドル円を買い増し、
日経平均を18900円台で買い増しちゃった。
もともと、今週のFOMCで12月利上げに傾いていることは
ドル高バイアスが強いと思っていますし、
また、にもかかわらず崩れず強い基調にある米株をみて
利上げは市場に織り込まれつつありもはやリスクではない、と
思っていたためですが、こんなに神経質な値動きとなるとは。
追加緩和なしで急落した後、猛烈に反騰した背景には
補正予算、3兆円超で調整 新規国債は発行せず
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H1K_Q5A031C1MM0000/?dg=1
この補正のニュースがアルゴかなんかにヒットしたんじゃないか、
って感じでしたね。3兆円程度ではサプライズではない思いますが
まずは補正という言葉に反応した、というか。
それが、あとでよく精査したみたら、もともと市場に期待がある
補正の話ですし、取り合えず利食ってしまった方がいい、
という反応だったんじゃないかな?
追加緩和なしで売りこんだ向きは補正のニュースで
踏み上げられ投げさせられたことで急伸したものの
よく見たら大した内容のニュースじゃなかった、ということで
アルゴで上昇した分が手じまわれた。。。
というような激しい乱高下でした。
ただ、あれほど期待が根強かった日銀の追加緩和がなくても
崩れなかった、というだけでも、この相場弱くないと思います。。。
つまり、買い増ししちゃったけど、、、
たぶん大丈夫(ポジショントーク)
ただ、週末のNYの株がちょっと冴えなかったのが気がかり・・・
今週は週末が雇用統計ですね。
まあ、よほどのことがない限り12月利上げ路線なんですが、
そこそこいい数字となれば、更に確信が強まって
ドル高加速となるんじゃないでしょうか。
もし、今回の9月分の数字が弱くても株が下げなければ
それほど12月利上げ思惑が後退することはないと思います。
雇用統計ですがアメリカでは1日に夏時間から冬時間に移行しており、
雇用統計発表は22:30になりますのでご注意。
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それと、私のキウイショートは中国のひとりっこ政策緩和でやられました…。
先週の五中全会、景気対策ばかりに注目していたのですが
一人っ子政策を緩和(30年以上実施していた)するとは。
確かに、よくよく考えれば中国って今年2015年頃までに
生産年齢人口の比率がピークアウトするといわれており、
人口ボーナスから人口オーナスとなる、、、ということを考えれば
今度の2016年から2020年までの5か年計画に
一人っ子政策は止めるって話が盛り込まれるかも、、、って
なんで予想することができなかったか、と悔やまれますが、
(誰か予想した人いたかな?!)
まあ、中国はこれから子供が増えます。
これで、また粉ミルク需要が増える!!!
NZの乳業大手フォンテラの株が上がる!
NZドルが上がる!
私のNZドルショートがやられる…
というまさかの展開に(゚Д゚;)
14日、ニュージーランド準備銀行のウィーラー総裁が講演で、
最近の経済指標はより心強い内容となっていると指摘する一方で、
今後の経済情勢次第で政策金利をさらに引き下げる可能性がありそうだ、
と述べていたことや、20日にはフィッチ・レーティングスが、
フォンテラの長期外貨建て債務格付けを「シングルA」に
2段階引き下げたと発表していたことで、
さらなるNZドル安予想が大勢だったのですが、
中国ちびっこバンバン誕生思惑で乳製品価格が本格的に
上昇し始めれば、利下げなんてしなくても良くなるかも?!
ピジョンとかユニ・チャーム株も週末ポンと上がってますね。
この辺りの中国関連銘柄はここから息の長い相場が
期待できるかもしれません。
一方でオカモトが下がっているという(^^;
まだまだ中国凄い影響力。
人口オーナスとはいえ13億人口のポテンシャルは大きいわね。
しかし、だからといってNZドルをここから買っていいのかどうかは
まだ確信がないので様子見とします。
2015年11月1日日曜日
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