2015年12月11日金曜日

豪ドル円、キウイ円、日足上昇トレンドラインがなんとか効いてます。

「終値」でサポートを割り込んだら撤退としていましたが、
ホント終値にこだわってよかった^_^; 

キウイ円は今朝(10日木曜朝)79.63円まで急落してから
長ーい下ひげを付けての上昇。
その後高値82.38円まで上昇しています。

豪ドル円は87.26円まで安値示現。これも今朝5:00くらい。
その後89.13円まで上昇。
何とかサポートラインを死守、下げ止まりました。

終値確認せずにトレンドライン下にストップを置いていたら
ストップついてポジション損切させられてから上がっていたわけです。

ストップを置くか置かないかって議論には
「必ずストップ注文は置く」派ですが、どこに置くかが重要です。

サポートラインって、終値(NY引け時点の価格)ベースでは
守られたとしても、確定するまでの時間帯では大胆に割り込んだり
することはままありますから、かなり下に置いておかないと狩られちゃう。

今回の場合、原油下落に引きずられて下げてしまったけれど、
おそらく豪ドルもキウイも利下げは最終局面であろうことなどを
事前に展望しておくことで、それほど大きく下げないと見通したうえで、
ロング再参戦したわけです。ちょっとボラティリティが上がって
ポジションから値動きが逆行することがあっても、長いヒゲとなる
可能性を捨てずいたことが功を奏しました。

それと、今日は豪ドルにもキウイにも材料がありました。

◆キウイ NZ政策金利 政策金利を25bp引き下げ2.50%に(予想通り)
声明では必要であれば一段の利下げは可能だとした一方で、
今回の利下げでインフレ目標の達成が見込めるとの見解を示したことで
利下げサイクルの打ち止め感がでたことで、キウイ上昇。
(発表直後は瞬間安値示現。その後上昇)

◆豪ドル 豪11月雇用統計 就業者数 +7.14万人(予想▲1.0万)
失業率は5.8%まで低下し昨年4月以来の水準へ改善。
就業者数は正規・非正規ともに増加し、質の面も評価される内容。
市場では前回10月分の雇用統計が非常にいい数字だったことで
反動で悪い数字になるのではないか、という予想が大きかったようで
2か月連続でポジティブサプライズとなったオーストラリアの雇用統計を受け、
こちらも利下げの思惑は著しく後退したものと思われます。

豪ドル円、キウイ円ロングは継続します。

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豪ドルとかキウイが上昇するようなら、そんなにリスク警戒しなくても
いいんじゃないの?って気がしているんだけど、
市場ではリスク警戒が強まっているようです。

日経が19000円割っちゃう??ってとこまで下げてきました。

日本株下落の背景にはオイルマネーの撤退もあるようで・・・

サウジ系、日本株運用縮小 上場企業の「大株主」半減
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO94961470Z01C15A2DTA000/

今年の相場って、プロも相当苦戦してるのよね。

原油急落で米投信業界にあまねく広がる痛みhttp://jp.reuters.com/article/oil-global-funds-idJPKBN0TS0C720151209?sp=true

原油が下げ止まらないってのが誤算だったか。

まだまだ下がり続けており、ジャンク債市場も異常な下落となってますし、
シェール関連・資源関連企業の淘汰、倒産が来年以降、さらに加速するという
リスクはぬぐえず、思わぬ損失を被ってしまうファンド勢や機関投資家、
それこそオイルマネーなどのSWF(政府系ファンドね)などが
利益が出ているアセットを一斉に手じまって利食いを入れてくるとなると
今年パフォーマンスが比較的良かった日本株市場って
売られるリスクは高いと思われるのよね・・・。

あと、西原さん や志摩さんが
有料メルマガで書いていらっしゃったのですが、

来年度の税制改正の中で、公社債などの売却益に対して、
来年から上場株式と一律20%で課税する方針を固めた模様。

という話が出てきているようです。

私もメルマガで初めて知ったのですけれど、
これがなぜ円高リスクにつながるかというと、
今は債券を満期償還前に売却した場合の売却益は
どれだけ儲けても非課税なんですって。
債券取引はやらないので知らなかったけど。

それが来年から課税されるとなれば、今年中に益出しする???

というような動きに繋がりはしないかという懸念ですね。

今井雅人氏のこの記事に詳しいようです。http://zai.diamond.jp/articles/-/184388

外貨建てMMFなどは
2015年10月末時点で2兆2000億円程度の残高がある、
ということで、円高リスクが高まるんでしょうか。。。

それから、この記事もスケールの大きい円高リスクとなり得る話です。

資産保全へ為替ヘッジも選択肢=GPIF理事http://jp.reuters.com/article/gpif-mitani-idJPKBN0TS0E220151209

GPIFが保有する約49兆円の外貨資産(外株・外貨債券)のヘッジに言及・・・

ECB理事会前にユーロのヘッジを開始するというような報道もありましたが、
ユーロだけでなくドルも?!

ヘッジとは保有する外貨建て資産が為替変動によって目減りするのを
防ぐために、外貨建て資産を購入する際、為替市場で反対売買を行う取引。

米国債を買うために、ドル買いしてドルで米国債を買うとしても、
為替で円高になっちゃったら、為替変動で損しちゃうってことをなくすために
為替市場では円買いをしておくということね。

同規模の金額をヘッジするのか、その倍にするのか、それはその時の
相場次第だと思いますが、ヘッジに言及するということは
GPIFとしても、ここから先は円安ドル高が一方的に進む環境には
ないということをリスクとして考慮し始めたということでしょう。

その規模によっては相当な円買いが起こるかも??

ということで、このニュースも聞き捨てならない材料かと思います。

そんなこんなで、ドル円相場は9日木曜夜にスルスルと下げて
鉄板だった122円大台を割りこみ121.08円まで下落。

テクニカル悪化で円高論者が一気に元気になってきました…。

これにクロス円もつれ安となるようなら豪ドル円やキウイ円じゃなくて
ストレートで豪ドルドル、キウイドルでロングしたほうが効率がいいことに
なりますが、さて、どこまで円高が進むのか。。。

ドル円日足チャートでは一目の分厚い雲が下値をサポートしそうにも
見えますので、意外に個々からは反発するんじゃないの?
って思ってるんだけど、来週のFOMCを控えてますので
あんまり米ドルには触らないほうがいいかな。

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今朝(10日早朝3時台なので夜中かな)は
南アフリカランドが大暴落となっています。
南アフリカのネネ財務大臣が突然更迭されたのです。
詳細がよくわかりませんが、それだけのことでこんなに通貨が売られるか??
ってほどにランド安が進んじゃいました。

ランド円は7.89円まで下落
2008年10月、リーマンショックを受けて7.56円まで下落していますが、
そのレベルに接近中。2006年には19.72円まであった通貨なんですけどねぇ。。。
ドルランドも史上最安値更新中です。

これ、プラチナ相場にも影響甚大って気がするんだけど
(下値拡大リスク)

でも、7円台はちょこちょこ拾ってみたいかも。
口座をわけて、トルコリラを買っている長期口座で
ランドも拾ってみようかな。って考えています。

1円2円下げても大丈夫、ってなくらいのレバレッジにしないと危険よね。
ホントにちょっとだけ。

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それから今日はBOE.イギリスの金融政策。
発表直後はポンドが急落するもすぐさまV字反騰。

ポンドドルは急落前の水準回復もポンド円は半値戻し程度かな?
クロス円はドル円の弱気に引きずられていく可能性があるってことかしら。

MPCでは金融政策は据え置き。予想通り。
8対1で、今回もマカファティー委員ひとりが25bpの利上げを主張。

議事録では、原油価格下落がインフレを抑制する見込みと指摘されたことが
直後のポンド安を誘ったとみられますが、新味はなく
サプライズなしということで結局買い戻されているようです。

それと、今日はスイス中銀も金融政策据え置きを発表。
一時ユーロ売り・スイスフラン買いが入る場面があり、
ユーロ売り圧力につながったようですが、これも反応は限定的。



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